これを『読売』が、一番に報じた。それはともかくとして。
これで、あのときの反省が形ばかりのものであることが、はっきりとした。
「マスコミを懲らしめる」発言で、処分されていた木原稔衆院議員が、「27日をもって、「お構いなし」、ということになった。
もはや、自民党は、本当に、腐っている。それだけでなく土台から腐食してきている。
そのことが、今回の決定ではっきりとした。
木原氏は、自民党安全保障調査会事務局長の地位にある。今回の決定は、論功行賞でも、あるのだろう。
◆ 木原稔衆院議員の処分期間を3か月に軽減することを決定
自民党は、1年間の役職停止としていた木原稔衆院議員の処分期間を3か月に軽減することを決めた。(「読売新聞」)
◆ これも、「私的なもの」と「公的なもの」との区別が出来ないという見本
こういうことだと、党内からは異論が出るようだ。そして、それを執行部も受け入れる体制にあるようだ。
まったく、「都合のいい」ように出来ている政党だ。
マスコミを懲らしめるという、「報道圧力を求める発言は別の出席者らによるもの」であろうと、木原氏の責任は、重い。
あの時は、勉強会の代表として、大西議員らの発言を「厳重に注意する」責任があった。それをせずに、マスコミに批判されて初めて、陳謝した。
さらに、木原氏には、「文化芸術懇話会」を解散させる責任もあった。たとえ「私的な会議」であれ、自民党は政権を担う立場にある。それがどのような性格の会であれ、―国会議員が関与する以上は―「公的なもの」と見做されるのは、当然だ。
◆ 自民党は土台から腐食
大西英男衆院議員は、「(朝日新聞の慰安婦問題の記事など)こういうことを懲らしめないといけないんじゃないかと。マスコミのやりたい放題じゃないかと。そういうことで何かいいお知恵はありませんかと百田先生にお尋ねした。何か問題ある?」などと、国会内での会見で釈明をした。
ところが、その時にあらためて、「懲らしめる気はある」と、記者の前で公言したのであった。
全く反省をしておらず、ただ安保法案の審議に影響を与えるから、という理由から、処分を受け入れた。
つまり、もう安保法案が可決されたのだから、「茶番劇はおしまい」ということだろう。まったく、国民を愚弄する話しである。
繰り返しになるが、あのような「国民の知る権利」をないがしろにするような発言を、放置するような「会議」は、解散されるべきだ。木原氏には、それを行う義務が、ある。
処分解除になったということなら、さっそく、それに取り掛かるべきだろう。自民党の執行部も、「私的な会議」などということで誤魔化さないで、ちゃんとけじめをつけるべきだ。
そうでないと、自民党が大西議員らの「懲らしめ発言」を、許したということになる。
今回のこの決定は、自民党が土台から腐食していることを、天下に知らしめることになった。自民党の命運は、ここに尽きたと、いうべきか。
それでも、日本の大手マスコミは、安部政権に屈したままで、「官邸の情報」を垂れ流し続けるつもりなのか。
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(2015年10月3日)
これで、あのときの反省が形ばかりのものであることが、はっきりとした。
「マスコミを懲らしめる」発言で、処分されていた木原稔衆院議員が、「27日をもって、「お構いなし」、ということになった。
もはや、自民党は、本当に、腐っている。それだけでなく土台から腐食してきている。
そのことが、今回の決定ではっきりとした。
木原氏は、自民党安全保障調査会事務局長の地位にある。今回の決定は、論功行賞でも、あるのだろう。
◆ 木原稔衆院議員の処分期間を3か月に軽減することを決定
自民党は、1年間の役職停止としていた木原稔衆院議員の処分期間を3か月に軽減することを決めた。(「読売新聞」)
≪自民党は2日、党内保守系議員有志の勉強会「文化芸術懇話会」で報道機関への圧力を求める発言が相次いだ問題を巡り、1年間の役職停止としていた木原稔衆院議員の処分期間を3か月に軽減することを決めた。
処分は6月27日付だったため、9月26日に失効した。
谷垣幹事長は2日、党本部で記者団に「反省の情が顕著だった」と理由を説明した。木原氏は勉強会の代表としての責任を問われたが、報道圧力を求める発言は別の出席者らによるもので、党内から「処分が重すぎる」との声が出ていた。このため、執行部は10月の党役員人事までに処分を解除する方向で調整していた。≫
◆ これも、「私的なもの」と「公的なもの」との区別が出来ないという見本
こういうことだと、党内からは異論が出るようだ。そして、それを執行部も受け入れる体制にあるようだ。
まったく、「都合のいい」ように出来ている政党だ。
マスコミを懲らしめるという、「報道圧力を求める発言は別の出席者らによるもの」であろうと、木原氏の責任は、重い。
あの時は、勉強会の代表として、大西議員らの発言を「厳重に注意する」責任があった。それをせずに、マスコミに批判されて初めて、陳謝した。
さらに、木原氏には、「文化芸術懇話会」を解散させる責任もあった。たとえ「私的な会議」であれ、自民党は政権を担う立場にある。それがどのような性格の会であれ、―国会議員が関与する以上は―「公的なもの」と見做されるのは、当然だ。
◆ 自民党は土台から腐食
大西英男衆院議員は、「(朝日新聞の慰安婦問題の記事など)こういうことを懲らしめないといけないんじゃないかと。マスコミのやりたい放題じゃないかと。そういうことで何かいいお知恵はありませんかと百田先生にお尋ねした。何か問題ある?」などと、国会内での会見で釈明をした。
ところが、その時にあらためて、「懲らしめる気はある」と、記者の前で公言したのであった。
全く反省をしておらず、ただ安保法案の審議に影響を与えるから、という理由から、処分を受け入れた。
つまり、もう安保法案が可決されたのだから、「茶番劇はおしまい」ということだろう。まったく、国民を愚弄する話しである。
繰り返しになるが、あのような「国民の知る権利」をないがしろにするような発言を、放置するような「会議」は、解散されるべきだ。木原氏には、それを行う義務が、ある。
処分解除になったということなら、さっそく、それに取り掛かるべきだろう。自民党の執行部も、「私的な会議」などということで誤魔化さないで、ちゃんとけじめをつけるべきだ。
そうでないと、自民党が大西議員らの「懲らしめ発言」を、許したということになる。
今回のこの決定は、自民党が土台から腐食していることを、天下に知らしめることになった。自民党の命運は、ここに尽きたと、いうべきか。
それでも、日本の大手マスコミは、安部政権に屈したままで、「官邸の情報」を垂れ流し続けるつもりなのか。
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(2015年10月3日)