誰が投棄をしているのか、ハッキリさせるべきだ。「フクイチ」から出た、放射性物質の除染作業で使用されたマスクや手袋が、福島県内の複数の地域でコンビニなどのごみ箱に投棄され続けていた。
◆ マスクや手袋を、コンビニなどのごみ箱に投棄＝「産経新聞」
≪東京電力福島第１原発事故に伴う国の除染作業で使用されたマスクや手袋が、福島県内の複数の地域でコンビニなどのごみ箱に捨てられるケースが常態化していることが２５日、関係者への取材で分かった。厚生労働省福島労働局は、被ばく対策や汚染廃棄物の扱いを定めた労働安全衛生法に違反する疑いもあるとしている。
共同通信の取材に複数のコンビニや除染業者が、除染が本格化した２０１２年から投棄が続いていると認めた。≫
◆ 規制委員会や東電や安倍政権の怠慢
個人が持ちだすことは出来ないだろうから、業者がやったとしか思えない。それとも、「国の管理」がずさんで、仕事が終わった後に、個人がそのまま持ち帰っていたのか。
そうであるなら、とんでもないことである。
「捨てられたマスクや手袋には放射性物質が付着している可能性があるが、ごみ箱に捨てられたものは一般廃棄物として処分されている。コンビニ従業員らの健康被害は確認されていない」と記事は、「何の問題もない」ように書いているが、とんでもないことだ。
放射性廃棄物として処分されるべきものが、一般廃棄物として処分されていたのであるから、明白に法令違反である。
「コンビニ従業員らの健康被害」の問題ではない。もちろん、従業員の健康も心配だ。
だが、何よりも問題なのは、この焼却炉から、放射性物質が拡散され続けていた、ということである。また、焼却灰も安全に処理されたとは思えないから、それも心配だ。
これまでにも、何かと問題の多い「フクイチ」の除染に関するしてのことであるが、これほど「ヒドイ」とは思わなかった。
安倍政権の安保法案の審議で、国民の目が削がれていたすきに、このような事が行われていたとは、許し難いことである。
この情報が、何故ごろになって出て来たのか。今まで放置され続けて来たのか、それも、問題である。
規制委員会や東電や安倍政権の対応に、根本的な問題があったとしか思えない。
（２０１５年１０月２５日）
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