2014年10月9日木曜日

京都・梅小路運転区「鉄道史を未来に」 百周年式典

現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫「梅小路機関車庫」(京都市下京区)と、同車庫を拠点に東海道線や山陰線を走る蒸気機関車の整備・運行を担ってきた「梅小路運転区」が100周年を迎える。JR西日本は10日に記念セレモニーを催し、7100形蒸気機関車「義経」号を17年ぶりに復活運転する。「新たな歴史を刻んでいきたい」。節目の年に、関係者は気持ちを新たにしている。


 20の引き込み線を持ち、上から見ると扇を開いたような形に見える車庫は、1914(大正3)年10月10日に完成した。2代目京都駅や丸物百貨店(後の近鉄百貨店京都店)を手がけた建築家渡辺節(1884~1967年)が設計した。
・・・・』

http://www.kyotonp.co.jp/sightseeing/article/20141009000081                                  


機関車の向きを変えるためのターンテーブル













◆  
今では、電化されて、線路をはしっているのを見る事はない。
この機関車が、走っていたころは、汽車と呼んでいた。
今のように、電車とは、呼ばない。
これは、唄にもうたわれている。
この汽車を動かすことは、重労働であっただろうが、乗る方は、楽しかった。
煙を「もうもう」と吐いて走る汽車は、「頼もしい」ものであった。
その頃は、親と離れて暮らしていたので、一人で、この汽車に乗って、親の所まで、会いに行った。
何度も、時間を確認して、乗り遅れないか、気を使った。
だが、大人になって、日本の鉄道が、時間の正確さでは、「世界一であること」を知った。
だから、本当は、何の心配もする必要はなかったである。
その当時は、時刻表などというものがあることは、もちろん、知らない。

今は、煙で黒くなることもないし、大きな音も立てずに走る。
まさに、電車という感じだ。
電気のと同じで、「(音の)姿」がない。


最近は、旅館やホテルがたくさん出来たことで、夜行列車がなくなり、さみしい。

国鉄で亡くなって、採算が合わない所は、どんどん、廃線にされる。
だが、田舎では、今の重要な「足」だ。

出来れば、もう一度、国営にして、安い料金にしてもらいたい。
そして、時間をかけて、のんびりと、旅が出来るようにしてもらいものである。

(2014/10/9)

高知市浦戸。「名月が優しく海辺を包む」風景__

                            
<名月が優しく海辺を包む 高知市浦戸の風景>

9月8日は旧暦8月15日の「中秋の名月」。高知市浦戸の海岸では白く輝く月が、見上げる人たちを優しく照らした。

前夜の雨から一転、雲のほとんどない「月見日和」。西の空が薄あかね色に染まり始めると、東の海上に円い月が顔を出した。

かつては人々が満ち欠けを基に暦を数え、ささげ物をして感謝した「お月さま」。昔も今も、見上げる人の心を癒やし、落ち着かせる。
 「僕ら高校卒業から県外に出て、離れ離れになっちゃって」 
 県道沿いの堤防に腰掛けていた帰省中の大学生カップル。「こんなに明るかったんや。海があんなに輝きゆう」と、美しい月夜を楽しんでいた。』



この月を、幼いころは、「泣き虫」と言われた坂本竜馬も、見上げたことだろう。

あるいは、高知の反対側の松山港では、正岡子規が、この月を見上げたことだろう。

正岡子規が産まれたのが、1867年の10月14日。

そのわずか、2か月後に、竜馬は、京都で暗殺され、命を落した。
31歳であった。

だから、正岡子規は、竜馬の「生まれ変わり」といって良いぐらいだ。
だが、その子規も、35年後には、短い生涯を閉じる。

子規は、その短い生涯にもかかわらず、幅広い活動し、日本の文化の近代化に大きく貢献した。

どちらも、日本のために、一大事業をなした、と言える。

遠い空の上で、孤独な月は、これらの事を見ていただろう。


その月が、夜になると、今も輝く続けている。
不思議な気がする。

太陽と月のコンビに、我々人間は、どれほどの恩恵を受けてきている事だろう。
だが、月も太陽も、何も、言わない。
ただ、輝く続けるだけだ。

それが当然のことであるかのように・・・。

(2014/10/9)

京都府伊根町。海に暮らす、「舟屋」の里の暮らし__ 

 穏やかな海に向かって、大きく口を開けた家々が浮かんでいるように見えた。1周5キロ、ぐるりと円を描く小さな湾。背後には山が迫る。狭い海辺の土地から海に押し出されるように、隙間なく軒が連なる。

間違いなく日本家屋なのに、そこに暮らす人々の海に密着した独特な生きざまが濃厚に伝わってきて、異郷に迷い込んだかのようだった。

京都府伊根町の伊根湾は若狭湾の西部にあり、さらに奥まった入り江になっている。風のない日の海は、湖のように波が穏やか。潮位は年間を通じて50センチほどしか変化しない。日本海の豊かな漁場に生きる漁師たちは江戸時代中期、狭い土地を活用するため、海辺に石垣を積み「舟屋」を建てた。
 木造2階建ての1階は船置き場兼作業場。海から傾斜がついていて、そのまま船を家の中に引き入れられる。捕った魚は網に入れ軒先の海で生かし、食べる分だけさばく。家の中から釣りができ直接、漁にも出られる。伊根湾の地形だからこそできる、漁師の家の理想型だ。
 現在ある230軒の舟屋は明治から昭和初期に建てられた。住民たちは往時の軒数を減らすことなく守り続け、2階は今も生活の場だ。2005年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたことも、家並みを守る大きな支えになっている。・・・・』

 日本の古き良き、時代を残している
伊根のすぐ近くには、「天の橋立」がある。
橋立で、景色を楽しんだ後、ここまで足を延ばして、夜に、新鮮な魚を食べれば、まさに天国だ。
浦島太郎」になって、しばらく帰りたくない、と思うかも知れない。
今は、丹後半島を巡るバスが、出ている。
車でなくても、ゆったりと、旅が出来る。
むしろ、のんびりとするなら、汽車の旅の方が、お勧めだ。

こういう所は、のんびりと旅をしてこそ、値打ちがある。
急ぎ足で、通り過ぎるようなところではない。

もう、今では昔になってしまった、日本の古き良き、時代を残している。
ここに行けば、誰もが、懐かしさを覚える事だろう。そういう所である。
だから、ここに行って、都会と同じようにしたい、と考えてはいけない。
今はどうか知らないが、恐らく、コンビニなどは、ない。
だから、都会がある、と思ってはいけない。
そう思う人は、行かない方がいいだろう。
それほど、素朴なままの所だ。
そうでないと、伝統を守っていくことは出来ない。
いずれは、ここも、時代の流れには、逆らえなくなるであろう。

だが、出来る事なら、今のままの形を残してほしいものだ。
(201410/10/9)

安倍政権が南相馬市の避難解除。住民は、反発へ__

南相馬市内の特定避難勧奨地点152世帯の月内の指定解除を検討している国は8日、同市で対象世帯への説明会を始めた。国は空間線量が指定基準を下回ったとして解除に理解を求めたが、住民からは月内解除に反発する声が相次いだ。

 初日は対象地域北部の約50人が出席。国は対象世帯の空間線量が平均で毎時0.4マイクロシーベルト、高い世帯でも毎時1.8マイクロシーベルトで、いずれの世帯も指定基準の年間被ばく線量20ミリシーベルト(毎時3.8マイクロシーベルト相当)を下回るとするモニタリング結果を示し、月内の解除方針を伝えた。

 住民からは「除染しても市内の避難区域より線量が高い」「再除染してから解除すべきだ」「年間1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)以下でないと不安だ」などと反対意見が続出した。

国は10、11日にも説明会を開催。その後、解除日を確定する方針。勧奨地点は原発20キロ圏外の比較的放射線量の高い世帯を指定。大半が避難しており、月額10万円の精神的賠償の対象。伊達市と福島県川内村は既に解除され、指定は南相馬市内のみ。』 河北新聞 
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141009_61033.html

 安倍政権は、住民が、被爆しようと、病気になろうと平気


少しずつ、少しずつ、外堀を埋めて行っている。
まるで、徳川家康が、生き返ってきたかのようだ。

家康は、初めはほんの少しだけ、「埋め立てる」と言っておきながら、どさくさに紛れて、すべて埋めてしまった。
これで、大坂方は、敗れた。

同じように、なし崩し的に、避難地区をすべて解除に持っていく予定にしているのだろう。
安倍政権にとっては、住民が、被爆しようと、そのために病気になろうと、「痛くも痒く」もないのだろう。

東電の事故後に、勝手に線量に「線引き」をして、安全基準を引き上げた。
それで、安全は保たれる、という訳だ。

だが、多くの国民は、東電の事故後に、多くを学んだ。
そのもっとも大きな「成果」は、今の政権が国民の味方ではない、ということだ。

政権の都合で、「安全でないものを安全である」と、恥ずかしげもなく、宣言する政権の「いい加減さ」を知った。

恐らく、安倍政権は、形式上、避難地域を無くすことが、重要な事なのだ。
そして、これで、「安全です」

日本で、オリンピックを開くことに何の心配もありません、と世界にアピールしたいのだろう。

(2014/10/9)

建設途中の福祉施設で試験点灯。柔らかな100個の光が輝く__

駅前を彩る柔らかな光―。JR苫小牧駅南口で社会福祉法人ふれんど(苫小牧)が建設中の高齢者向け複合施設「ふれんどビル」で7日、建物を照らすライトアップの試験点灯が行われた。


 建物には発光ダイオード(LED)などの照明器具約100個が取り付けられ、11月1日の開業後、日没から日の出まで毎日点灯する。
午後7~8時は月ごとにテーマを変えた色のある光で、前後の時間帯は白や黄色で彩る。同11時以降は上層階の照明の一部のみ星のようなデザインで点灯。ライトアップは東京スカイツリーの照明を手がける都内の企業が担当している。
ふれんどは12階建ての高齢者向け施設(延べ床面積約1万2900平方メートル)と、飲食店などが入居する3階建てのテナント棟(同3千平方メートル)が隣接して並ぶ2棟構造。(荒井友香)』

◆ 高齢者であるほど、都会の中の便利な所に住むべき

高齢者向けの複合施設なのだということだ。
飲食店などが入居する、3階建てのテナント棟も、すぐ横に建てられる。

とても、良いアイデアだと思う。
高齢者で、施設に「入れられる」と、もう、そこが「監獄」のようになる。

そこから、一歩も出ることを許されない。
足腰は、弱り、ますます、体力を失う。

人間は、いくら鍛えていても、一日歩かないと、もう足腰の筋肉が衰える。
まして、高齢者となればなおさらのことである。

飲食店などがあれば、そこまで行って、自分の好みの食事を取ったりする事も出来るだろう。

若いときに、田舎から出てきた人は、年と取ると、また、田舎に帰ろうとする傾向がある。
だが、かえって、それが良くない。

高齢になれば、病気などにの罹りやすい。
買い物も、遠くより、近くで出来る方がいい。

高齢者であるほど、都会の中の便利な所に住むべきだ、と思う。
そこで、買い物などをすれば、経済効果もある。

良い試みである。
こういう施設が増えると、町が、活性化する。

(20140/10/9)

2014年10月8日水曜日

韓国セウォル号の裁判で、船長が「私は死刑で当然」と述べた__

 『事故では、救命ボートに最初に乗ったのが船長と船員らだった。
 犠牲者の携帯電話から取り出された動画には、船が大きく傾く中、船内のスピーカーから移動しないよう告げるメッセージが流され、高校生たちが不安な顔で寝台に残っている様子が映し出されていた。

「北本市のいじめ訴訟」で、敗訴。 父親は、「娘の尊厳回復できない」

 北本市の中学生女子生徒=当時(12)=が自殺したのはいじめが原因として、両親が市と国を相手に損害賠償を請求していた裁判で、最高裁の上告棄却による敗訴を受け、父親と弁護団が7日、都内で記者会見を行った。


父親は「娘の尊厳を回復してあげることができず残念だ」と語った。

 女子生徒は2005年10月、自宅近くのマンションから飛び降り自殺した。両親は女子生徒の自殺はいじめが原因として、いじめをほのめかす遺書や日記などを証拠として提出。控訴審では、当時の友人が女子生徒に行われたいじめについて証言した。一審、二審は女子生徒へのいじめと自殺の因果関係や予見可能性を認めず両親の請求を棄却。最高裁が9月に両親の上告を退けていた。・・・』埼玉新聞
 私は、学校を訴えるべきだと思う。

子を持つ親が「学校は学びの場であり、子どもたちが安心して通える学校をつくってほしい」と言わなければならない、学校現場の状況とは、一体どんなであろうか。

我が子に、学力をつけさせ、まともな人間として、社会に巣立ってほしい。
これが、親の願いであろう。

そのために学校に行けせているのに、「イジメ」で自らの命を絶つところまで追い込まれ、それを防げなかった、と言う親の気持ちは、いかばかりであろうか。

こういう親の気持ちを考えれば、敗訴を受け、児玉勇弁護団長が、「司法は、いじめに対する責任を反省せず、いじめ問題の解決を放棄した。許されない」などと厳しく批判するのも無理はない。

別の男性弁護士は、いじめに対する司法の認識の遅れを指摘。「文科省でいじめの新しい定義が出されているが、裁判所の判断は依然としてハードルが高い。司法の限界だ」などと述べた。

この裁判は、市と国が被告であるが、私は、学校を訴えるべきだと思う。
事件の当事者を訴えるのが、本来の在り方だろう。

この裁判で、たとえ被告側が、敗訴しても、事件に直接かかわったであろう、学校関係者らは、処分されない。
この事が、いつまで経っても、学校現場でこのような事が繰り返される原因だと思う。

(2014/10/8)

安倍政権が、宮城県内の最終処分場予定地の調査へ__

福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設をめぐり、宮城県内の3候補地で詳細調査を進める環境省は8日午前、現地での調査に着手した。建設地として安全面に支障があるかどうかなどを確認し、雪が降りだす11月中旬までに終える見通し。

国は、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超の指定廃棄物最終処分場を宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県に建設する計画で、現地調査に入ったのは初めて。

宮城県内3候補地のうち加美町田代岳には午前7時すぎ、環境省東北地方環境事務所職員やコンサルタント業者計3人が現地入り。約2時間、候補地の入り口付近を中心に測量を行った。

 栗原市深山嶽には午前10時40分ごろ、職員ら3人が入った。クマザサなどに覆われた作業用林道を進み、地面の状況などを目視で確認した。大和町下原では午後に調査が始まる予定。・・』
河北新聞


 その責任は東電にある


また、安倍政権の横暴なやり方が、始まった。
これは、今始められている,沖縄の辺野古移転の工事と同じ構図である。

知事選が行われて、住民の意思が、明らかになる前に、既成事実を作りあげてしまおう、というものだ。

放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超と言うような引き物を、受け入れられないのは、当然のことだ。

これは、東電が出したものだ。
その責任は東電にある。

その釣電に責任を取らさないで、大きな迷惑を被った自治体に責任を捉えせるなど、言語道断である。

3市町は、処分場建設に反対している。
詳細調査については栗原市と大和町が3市町の足並みがそろうことを条件に受け入れを容認し、加美町は拒否している。

「自然を守れ」と言いながら、もう一方で、その自然を破壊することをする。
片方の手で、穴を掘りながら、反対の手で、埋めているようなものだ。

「二言目には、住民の気持ちに寄り添う」と言いながら、このような事をする安倍政権を国民は、決して許さない。
しかし、国民がどう思うかということは、安倍政権には、どうでもいいことのようだ。

(2014/10/8)

2014年10月7日火曜日

ノーベル物理学賞に赤崎・天野・中村の3氏__



左から、中村修二教授・赤松勇教授・天野博教授『スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は7日、2014年のノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)を、名古屋・名城大学(Meijo University)の赤崎勇(Isamu Akasaki)終身教授、同・名古屋大学(Nagoya University)の天野浩(Hiroshi Amano)教授、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)の中村修二(Shuji Nakamura)教授の3氏に贈ると発表した。「明るい省エネ型の白色光源を可能とする効率的な青色発光ダイオードの開発」が評価された』AFP通信


 これらの事を、我々は、よく記憶しておく必要がある。 

随分と時間がかかった。
モット、早くに受賞していても、おかしくはなかった。

これで、中村修二教授も、「胸のつかえ」が降りたのではないか。
心より、受賞をお祝いしたい。

中村修二教授の事については、先日、このブログで取り上げたばかりである。

スイスでのLEDを利用しての、イルミネーション映像が人気になっていると、紹介したばかりである。

その記事を書きながら、なんだか、「こうなる」ような気がしていた。
相であれば、いいのに、と思っていた。


今日は,「H2ロケット」が無事、打ち上げに成功した、といニュースも入っている。

これは、今は亡き、糸川英夫博士の努力の賜物である。

これらの事を、我々は、よく記憶しておく必要がある。

(2014/10/7)

沖縄戦を米国で伝える。 連載「戦禍を掘る」を英訳出版__

『琉球新報が1983年8月から85年4月まで連載した企画「証言 沖縄戦―戦禍を掘る」の英訳「ディセント・イントゥ・ヘル」がこのほど、米国の出版社から発売された。企画・英訳したニュージーランド人の翻訳者マーク・イーリさんは、英語圏や英語の読める読者に対し「戦争の悲惨さを感じてほしい。


一番犠牲になるのは非戦闘員、軍は軍のためだけに行動するだけだ。沖縄が捨て石にされたことなど、歴史を知るきっかけにしてほしい」と語る。海外で生まれ育った、日本語の話せない県出身者の子弟にも読んでほしいと期待している。

 イーリさんとマオリ大学学質管理長のアリスター・マクラクランさんが英訳、
米国のマーウィンアジア社から出版された。

イーリさんは、動員された学徒の体験を通して沖縄戦を書いた吉村昭さんの小説「殉国 陸軍2等兵比嘉真一」の英訳を機に本紙連載「戦禍を掘る」と出合い、琉球新報社に翻訳出版の企画を持ち掛けた。4年かけて発売までこぎ着けた。「県民にとっての沖縄戦の悲惨さをより深く感じさせられた。
その中で『集団自決』(強制集団死)などの、日本軍の沖縄県民に対する残酷な対応に対して怒りを感じた」と翻訳作業を振り返る。「ディセント―」という本の名は、県民にとって「地獄のような所に落ちる」との意味だという。

 イーリさんの親友マクラクランさんは出版を待たずに亡くなった。イーリさんは「4年間一緒に頑張ってきた親友が生きている間にこの本が出版されなかったのは、とても残念だ」と悼んだ。マクラクランさんと一緒に訪れる予定だったという沖縄を今月訪れ、戦地を巡るという。』
琉球新聞 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-232709-storytopic-1.html


◆ 沖縄の基地問題が、別の方面から、解決へと向かう事になる


恥ずかしい事には、「証言 沖縄戦―戦禍を掘る」という連載がある事さえ、今まで知らなかった。
多少歴史の本を読んだからと言っても、全集本なので、個別の内容は詳しくはない。

最近になって、ようやく、「日中戦争」について、書かれた本をいくつか読んだ。

また、このブログでも、最近、記事を書くようになった。
辺野古での工事に関して、情報を集める中でのことだ。

沖縄の県民の心を知るには、沖縄戦の事を知る必要がある。
今まで、映画などでは、知ってはいるが、実際に戦争を体験した世代の話を聞いたことはない。

これを機会に、読んでみたい。
そして、この英訳本も、見てみたい。

この本を米国の国民の多くが読んで、沖縄戦や、沖縄の現状を知ってもらいたい。
そうすれば、沖縄の基地問題が、別の方面から、解決へと向かう事になるかも知れない。

もしかすると、英語の習得に役立つかも知れない。
もっとも、著者は、そんなことのために、英訳をしたのではない、と言うだろうが。

(2014/10/7)

佐賀市長「ノリへの影響心配」 オスプレイ計画、防衛副大臣説明

『佐賀空港への新型輸送機オスプレイの配備計画について、左藤章防衛副大臣は6日、県庁や佐賀市役所、県有明海漁協を相次いで訪れ、飛行経路のイメージや離着陸回数の見通しについて説明した。


配備後の運用に関する具体的な情報が初めて示されたが、米海兵隊の利用など不明確な点は残されたまま。会談した古川康知事は一定の評価をした一方、佐賀市の秀島敏行市長や同漁協の徳永重昭組合長は懸念を隠さなかった。

 「100%の答えではないが、基本的な考え方が示された。これから具体的な協議を進めることができる」。古川知事は左藤副大臣との会談後、こう評価した。離着陸回数が約1万7千回になるとの見通しについては、同程度の離着陸回数の那覇空港を引き合いに出しながら「ダントツに高いというわけではない印象」と述べた。ただ、民間航空機への影響については慎重な姿勢を示し、会談で「民間への支障がないことを防衛省側に検証いただく必要がある」とくぎを刺した。

これまで配備計画に懸念を示していた秀島市長は、この日も慎重な姿勢に終始。飛行経路は空港南側の有明海上が基本という方針を聞いた市長は「有明海はノリの一大産地。油成分が下に落ちないか」とただした。会談後も「一度汚した海はなかなか戻らない。油膜の落下、事故の問題、騒音の問題は気がかりで心配は消えない」と語った。・・・』西日本新聞  
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/118942


 左藤副大臣は、「米軍と具体的な話をしていない」


知事とは、対照的に、佐賀市の秀島敏行市長や、同漁協の徳永重昭組合長は、懸念を隠さなかった

知事は、那覇空港と離着陸の回数が、同程度であることを理由に、「ダントツに高いというわけではない印象」と述べた。

那覇空港と比較する方が、間違っている。
また、那覇空港には、問題がないのか。
そうではないだろう。

それを、「ダントツではない」などと言うのは、知事として、県民の安全を軽視した発言だ。

反対に、地元である佐賀市の秀島敏行市長や、同漁協の徳永重昭組合長は、適切な判断をしている。

「一度汚した海はなかなか戻らない。」
「油膜の落下、事故の問題、騒音の問題は気がかりで心配は消えない」

こういう発言こそが、住民の安全や暮らしを、真剣に考えたうえでの、真摯な発言だ。

まして、左藤副大臣は、「米軍と具体的な話をしていない」という。
そんなことを普通の商談でしたら、「顔を洗って出直せ」と言われる。

安倍政権は、米軍と具体的な話をしていない」と言うが、出来ないのだろう。
また、話をする気もないのだろう。

「米国の言うまま」に、動いているからである。

(2014/10/7)

【秘密保護法施行 安倍政治を問う】懸念は全く消えていない__

「官僚制」を詳しく研究した
『多くの国民の不安が置き去りにされたまま、法的な段取りだけがどんどんと進んでいる。 
 政府は、特定秘密保護法施行を12月10日とする方針を決めた。秘密の指定や解除の在り方を定める運用基準を今月10日にも閣議決定する方向だ。

 
 昨年12月6日に成立し、13日に公布された同法は「公布日から1年を超えない範囲内で施行」と規定している。
 
 国民の賛否が割れたこの法律に関して安倍政権は、法的期限のぎりぎりに施行することで「時間をかけて説明した」とアピールしているように映る。

 
 しかし、成立から約10カ月がたっても、政府による恣意(しい)的な秘密指定や国民の「知る権利」侵害など多くの懸念は全く消えていない。 


 それもそのはずで、法律自体や運用基準の抜本修正は行われていない国民の不安はむしろ高まっている。 
 安倍首相は成立後、「私自身もっと丁寧に説明すべきだったと反省している」と述べたが、その反省を踏まえて国民の声に耳を傾けてきただろうか。・・・・』
高知新聞  

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=327094&nwIW=1&nwVt=knd


◆ この「怪物」をわれわれは、本当に制御できるのか。


社説は、さらに次のように言う。

十分な独立性が担保されない政府内部の組織で厳格な監視ができるとは思えない。

 官僚以外では唯一、国会議員が運用状況をチェックする新機関「情報監視審査会」も問題を抱える。審査会が不適切と判断した秘密指定について、解除させる勧告権はあるものの強制力はない。これでは監視機関でなく、政府の「追認機関」になる恐れがある」

そして、安倍首相も「丁寧な説明」の約束を守るのであれば、施行スケジュールを突き進むのではなく、国民の懸念に真摯(しんし)に向き合うべきだ」と述べて、記事を結ぶ。


いよいよ、「怪物」が動き出す。
この「怪物」をわれわれは、本当に制御できるのか。

初めは「…のごとく」であろう。だが、すぐに本性を表して、手に負えなくなることだろう。

それこそ、官僚の目指すところだ。
だが、ドイツの社会学者のマックス・ウェーバーによれば、「官僚は、最悪の政治家」だ。

だから、国家の一大事を、___重大な場面で決断の出来ない__官僚には任せては、置けないのである。

だが、この法律は、その官僚に、絶大な権力を持たせるものだ。
これで、いよいよ、日本における官僚独裁が、完成する。

(2014/10/7)

規制委発足2年 田中委員長「科学的判断を貫く」

『-ー原発再稼働の前提となる審査の進め方などをめぐり批判や政治介入的な言動が増えてきた。
 「この仕事を引き受けた時から批判や中傷を覚悟していた。独立性は『規制の命』だ。全ての情報を公開し、透明性も確保してきた。
原子力に対する人々の考え方の違いは大きいが、外部の力で判断が揺らぐことがあってはならないとの信念でやっている」

 -ー行の放射線防護基準が福島の住民帰還を妨げているとの声もある。
個人線量を重視

 「除染の長期目標としている年間追加被ばく線量1ミリシーベルトの水準は、1ミリ以下でないと生活できないとの誤解を招いた。避難指示解除の目安となる年間20ミリシーベルト以下なら問題はない。空間線量でなく個人線量計で実効線量を見るべきだ。放射線の問題は理由の一つだが、他の要因も大きい」』
河北新聞  

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141007_61015.html


 このような意識の人物が委員長なのである

田中委員長は、「外部の力で判断が揺らぐことがあってはならないとの信念」で、その業務を遂行している、と述べる。

だが、安倍首相は自己の都合のいい、使いやすい委員を任命している。
自己の気に入らない委員は、「更迭」している。

そして、強引に原発の再稼働を推し進めようとしている。
そんな中で、果たして、「全ての情報を公開し、透明性も確保してきた」と言えるのか。疑問だ。

「年間追加被ばく線量1ミリシーベルトの水準」は、東電に事故が起きる以前に、政府が法律で決めたことである。

それを、「1ミリ以下でないと生活できないとの誤解を招いた」と言うのは、間違いだ。

「避難指示解除の目安となる年間20ミリシーベルト以下なら問題はない」ト言いきっているが、田中院長は、その根拠を示せるのか。

このような意識の人物が委員長なのである。
これで、国民の安全が保てるとは、到底思えない。

(2014/10/7)

北大生が8月にも、イスラム国参加のために、シリア渡航企て__

『北海道大生の男(26)=休学中=が、過激派「イスラム国」に参加するためシリアへの渡航準備をしたとされる事件で、学生が8月ごろにも、戦闘員としてシリアへの渡航を計画していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。このときは、仲間内のトラブルが原因で断念したという。
 その後、あらためてシリアに向かおうと航空券を購入するなど準備を再開。今月7日に日本を出発する計画を立てており、警視庁公安部は、学生がシリア渡航に強くこだわっていたとみて詳しい経緯を調べている。』北海道新聞  
 一部のネットで、「私戦予備及び陰謀罪」だ、と騒いでいる

一部のネットで、「私戦予備及び陰謀罪」だ、と騒いである。

私戦予備及び陰謀罪とは、外国に対して私的戦闘行為をする目的で、その準備陰謀をする罪のこと。

今回、この学生が取った行動は、過激派「イスラム国」に参加するためである。
もし、仮のこの事が過激派「イスラム国」に受け入れられ、正式に戦闘員として、戦争に参加した、ということになれば、そのこと自体を攻めることは出来ない。

そうなれば、「外国に対して私的戦闘行為をしたということにはならない。

義勇軍として参加する権利は、この学生にもあるからだ。

過激派である「イスラム国」に参加すること自体が許されない、と言うのであれば、それは、見解の相違である。

米国やその協力者らの方が、「過激派である」と言う見解も成り立つからだ。

もちろん、こんなことを、今の日本で公然と言えば、非難を受けるのだろう。

(2014/10/7)

さいたま市談合、「チェック体制は」市民怒り 県警、容疑の主任送検_

(アスレチック遊具)
『さいたま市が発注した桜区彩湖公園遊具の修繕工事で市の職員が逮捕された事件。県警の捜査で、市の職員が官製談合を唆(そそのか)し、工事そのものも行われていなかったことが明らかになった。

「市には団体を挙げて協力してきたのに」「こんなことになるとは」。週明けの6日、市内の造園業関係者は今回の事件をそれぞれの思いで受け止めた。不信は談合事件の舞台となった彩湖公園を利用する市民らにも深まっている

県警は、2010年3月の彩湖公園の大型遊具取り替え修繕工事で、造園業者に談合を唆した上、実際に工事が行われなかったにもかかわらず、虚偽の完了届書類を作成したなどの疑いで4日、市建設局主任田崎潤容疑者(39)を逮捕した。
・・・
  田崎容疑者をよく知る造園業男性は「事件のことを聞きびっくりしている」とした上で、田崎容疑者について「よく仕事ができる職員。決済から現場の指揮まで、複数の職員がやるべき仕事を全て1人でやっていた」と振り返る。・・』

http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/10/07/01.html


 談合、監査の怠慢、文書偽造監と、三重の犯罪

事故かなかったから良いが、仮に事故が起きていたら、___子供らがケガをしたり、__取り返しがつかない。

談合、監査の怠慢、文書偽造監と、三重の犯罪を犯した事になる。
目ずらしいケースだ。

田崎容疑者をよく知る造園業男性の話が、この事件を裏付けている。
「よく仕事ができる職員。決済から現場の指揮まで、複数の職員がやるべき仕事を全て1人でやっていた』からこそ、出来たことだ。(まだ、事件の全貌が明らかになった訳ではないが・・・。)

当然、市長や関係部署の課長らにも、監督責任がある。
このような事態を招いたのは、一人に、重要な仕事を任せるからだ。

もし、複数で仕事をしておれば、このような事は出来ない。

内容が違っても、銀行、役所、私企業において、「使い込み、着服、横領」などの事件は、一人で責任を任されていた「役職」にあったものの犯行である。

__複数の職員が一緒に仕事をしていれば__本来なら、このような事は、起こり得ない。

先日も記事にしたが、この事件は奥が深い。

(2014/10/7)

19人は頭部に噴石、ほぼ即死 御嶽山、検視医師ら推測_

『戦後最悪の火山災害となった長野、岐阜県境の御嶽(おんたけ)山(三、〇六七メートル)の噴火で、死亡が確認された五十一人のうち、少なくとも十九人は頭や首に噴石が当たり、致命傷を負っていたことが五日、検視を担当した医師や警察官への取材で分かった。
火山の専門家は、火口から飛び出した噴石は時速約三百キロで地面に落下したと推測しており、頭などに直撃を受けた人の多くは即死状態だったとみられる。
 長野県警によると、五十一人のうち五十人の死因は噴石の直撃などによる「損傷死」で、一人は熱風を吸い込んだことによる気道熱傷だった。検視した医師らによると、五十人のうち十六人は頭に噴石が当たり、脳挫傷などを引き起こし、三人が首に致命傷を負っていた。それ以外の人は、体のあちこちに噴石が当たったことによる「多発性外傷」の所見がみられた。
 遺体を検視した木曽医師会会長の奥原佐(たすく)医師(65)は「筋肉が断裂するくらい深い傷ややけどを負った人もいた。熱を持った石がものすごいスピードで雨あられのように飛んできたのだと思う」と話した・・・』◆ 中日新聞    

 吹き上げてきたガスによる窒息死ではない
 犠牲になった五十一人のうち、五十人の死因が、噴石の直撃などによる「損傷死」のようだ。
吹き上げてきたガスによる窒息死ではない、ようだ。
火山灰の上に噴石が落ちてできた「クレーター」状の穴の分布を調べた結果、噴石は、最長約一キロ先まで到達していた。

火口から一キロ先まで到達した場合、噴石の初速は時速約三百六十キロで、標高差を考慮すると、人のこぶし大から頭の大きさぐらいの噴石が、時速約三百キロで地面に落下した。

これは、「筋肉が断裂するくらい深い傷ややけどを負った人もいた。熱を持った石がものすごいスピードで雨あられのように飛んできたのだと思う」と言う医師の判断と符合する。

当初考えられていたよりも、強力な破壊力を持った噴火であることが解る。
水蒸気爆発だからと言って、安易に見過ごすことが出来ない。

(2014/10/6)

2014年10月6日月曜日

高齢者医療支援、大企業は負担増 厚労省検討、中小企業は軽減_

『厚生労働省は6日、75歳以上の医療費を賄うために現役世代が支払っている支援金制度で、給与水準が高い大企業の従業員や公務員の負担を段階的に増やす検討に入った。
現在は支援金の3分の1を給与に応じて負担しているが、まず3分の2に拡大し、その後、全額に広げる案を軸に調整する。

 中小企業従業員の負担を軽減する狙い。国の補助が減らせるため、財政が悪化している国民健康保険に投入したい考えだ。


 厚労省が同日の社会保障審議会の部会に提案した。年内に具体案をまとめ、来年の通常国会に関連法案の提出を目指す。ただ、負担が増える大企業は反発を強めており、曲折が予想される。』西日本新聞 



 安倍首相が、世界中で、気前よく、税金を他国にばら撒いているからだ


要するに、安倍政権が狙っているのは、民間から、お金を吸い上げ、今まで、国が払っていた分の負担をなくそうということだ。

それで、浮いた分を、国民保険に回そうという魂胆だ。


この記事は、中小企業従業員の負担を軽減する狙いと書いているが、それは関係ない事だろう。

だいたい、財政が悪化しているのは、政府の負担金が多いからではない。

国民の負担が、少ないからでもない。

安倍首相が、世界中を渡り歩き、気前よく、税金を他国にばら撒いているからである。
行政のトップがそうであれば、以下は、「ならえ」となるだろう。

消費税を引き上げる。
それは「社会保障費の財源確保のためである」と政府は説明していたはずだ。

安倍政権が、欺瞞に満ちた政権であることは、今では誰も疑う者はいない、と言っていいぐらいだ。

これで増々、国民は、この政権から離れていくことになるだろう。


(2014/10/6)