2014年10月3日金曜日

社説:規制委発足2年/理念実現に向け原点に返れ

『原発の再稼働に向けた技術的な審査だけを求められているわけではない。それも重要な業務に違いないが、国民が期待したのは、原子力に対する確かな規制を通じ、人と環境を守るという理念の実現だったはずだ。

 原子力規制委員会が19日で発足2年を迎えた。

 前身の原子力安全・保安院が、「電力事業者のとりこになった」(国会事故調査委員会)反省から、規制機関としての独立性や専門性、中立性や透明性を掲げて設置された組織である・・・」=河北新聞 9/28
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20140927_01.html


 河北新聞の社説である。

「事故が起こる前提に立った事故収束対応や、警察、自衛隊等との連携、緻密なデータに基づく被ばく住民の避難誘導や支援体制の整備など、幅広い安心・安全の方向付けにおいても、規制委の指導力が求められる」と述べる。

御嶽山の噴火は、改めて、この国の行政の対応が、「いい加減であるか」ということを示した。

「安全とは申し上げない」と言い切った、田中委員長の発言などを考えると、とてものこと、規制委が、その役目を果たしているとは言い難い、と思う。

(2014/9/28)

0 件のコメント: