2014年10月7日火曜日

【秘密保護法施行 安倍政治を問う】懸念は全く消えていない__

「官僚制」を詳しく研究した
『多くの国民の不安が置き去りにされたまま、法的な段取りだけがどんどんと進んでいる。 
 政府は、特定秘密保護法施行を12月10日とする方針を決めた。秘密の指定や解除の在り方を定める運用基準を今月10日にも閣議決定する方向だ。

 
 昨年12月6日に成立し、13日に公布された同法は「公布日から1年を超えない範囲内で施行」と規定している。
 
 国民の賛否が割れたこの法律に関して安倍政権は、法的期限のぎりぎりに施行することで「時間をかけて説明した」とアピールしているように映る。

 
 しかし、成立から約10カ月がたっても、政府による恣意(しい)的な秘密指定や国民の「知る権利」侵害など多くの懸念は全く消えていない。 


 それもそのはずで、法律自体や運用基準の抜本修正は行われていない国民の不安はむしろ高まっている。 
 安倍首相は成立後、「私自身もっと丁寧に説明すべきだったと反省している」と述べたが、その反省を踏まえて国民の声に耳を傾けてきただろうか。・・・・』
高知新聞  

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=327094&nwIW=1&nwVt=knd


◆ この「怪物」をわれわれは、本当に制御できるのか。


社説は、さらに次のように言う。

十分な独立性が担保されない政府内部の組織で厳格な監視ができるとは思えない。

 官僚以外では唯一、国会議員が運用状況をチェックする新機関「情報監視審査会」も問題を抱える。審査会が不適切と判断した秘密指定について、解除させる勧告権はあるものの強制力はない。これでは監視機関でなく、政府の「追認機関」になる恐れがある」

そして、安倍首相も「丁寧な説明」の約束を守るのであれば、施行スケジュールを突き進むのではなく、国民の懸念に真摯(しんし)に向き合うべきだ」と述べて、記事を結ぶ。


いよいよ、「怪物」が動き出す。
この「怪物」をわれわれは、本当に制御できるのか。

初めは「…のごとく」であろう。だが、すぐに本性を表して、手に負えなくなることだろう。

それこそ、官僚の目指すところだ。
だが、ドイツの社会学者のマックス・ウェーバーによれば、「官僚は、最悪の政治家」だ。

だから、国家の一大事を、___重大な場面で決断の出来ない__官僚には任せては、置けないのである。

だが、この法律は、その官僚に、絶大な権力を持たせるものだ。
これで、いよいよ、日本における官僚独裁が、完成する。

(2014/10/7)

0 件のコメント: