2014年7月22日火曜日

イスラエル=パレスチナ戦争。犠牲者は、イスラエル側の27人に対して、ガザ側は、583人。

「命の重み」に大差はないとはいえ、犠牲者の数が、あまりに違いすぎないか。
しかも、子どが100人も含まれている。


1) 時事ドットコムが、報じた記事による_
イスラエル側の27人に対して、ガザ側は、583人である。
しかもこの中には、子どが100人余りも、含まれている。

『イスラエル軍は22日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘で、新たに兵士2人の死亡を発表した。8日に軍事作戦を開始して以降、イスラエル側の死者数は民間人2人と兵士25人の計27人となった。

2008~09年のガザ侵攻時の3倍近い数字になり、国内でも停戦を求める圧力が強まりつつある。

 軍はまた、死亡を発表した兵士のうち1人について遺体が見つかっていないことを明らかにした。ガザで20日、兵士7人が乗っていた装甲車両が攻撃を受けたが、6人しか遺体を確認できていないという。


 イスラム原理主義組織ハマスが20日夜、イスラエル兵士1人を拉致したと主張しており、軍は関連を調べている。だが、この主張については既にイスラエルのプロソル国連大使が「拉致された兵士はいない」と否定していた。


 ガザでは地上戦6日目となる22日も、イスラエル軍による攻撃が続き、8日以降のパレスチナ人の死者数は583人に上った。住民10万人以上が国連運営の約70の学校に避難している。


 ガザからもイスラエル領内に向けたロケット弾攻撃が相次ぎ、双方ともに戦闘をやめる気配はない。


 一方、即時停戦を促すためエジプト入りしているケリー米国務長官は22日、エジプトのシュクリ外相、アラブ連盟のアラビ事務局長らと相次いで会談。シシ大統領とも停戦案について協議する予定だ。』(時事ドットコム 7/22)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014072200781

2) 憎しみの連鎖」が、激しくなる。
これでまた、憎しみの連鎖が、激しくなる。
果てしない、闘争が続くことであろう。

国連は、マレーシア機の墜落事故については、早々に、国連決議を出したが、この戦争には、動きが遅い。米国に遠慮しての事であろうか。

ロイターは、その米国の動きについて、「パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの戦闘が激化する中、ケリー米国務長官は21日、停戦を模索するためエジプト入りし、国連の潘基文事務総長と会談した」と報じた。

また、続けて、「国連の潘事務総長は22日にイスラエル入りし、ネタニヤフ首相と会談するほか、ヨルダン川西岸でパレスチナ当局者とも会談する見通し」と書いている。http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0FR0UZ20140722

3) CNNの記事

また、CNNは、”イスラエルとハマスの犠牲者600人 米国は人道支援を表明”という見出しに記事を載せた。
犠牲者の数を、一緒にし、如何にも、双方ともに、多くの犠牲者が出たかのような印象を与えようとする、見出しの記事である。

そして、「イスラエル軍とガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突による死者は21日、双方でさらに増加した。米国はエジプトが仲介する停戦交渉を後押しするとともに、ガザに人道支援を提供すると表明した」と書いている。
また、「軍によると、ガザからのロケット弾は幼稚園にも着弾したが、園内には当時だれもいなかった。イスラエルにはこれまでに2000発を超えるロケット弾が撃ち込まれている」(同上)として、ガザ側の攻撃についてだけ、書く。


イスラエルから、どれだけのロケット弾などが、ガザに打ち込まれたかについては、この記事は触れていない。

≪関連サイト案内≫

* ”ガザ地上侵攻 イスラエルは自制せよ”=北海道新聞社説

* ガザ地上侵攻 犠牲者多数、勝者なし”=東京新聞社説

(20147/22)