2014年7月29日火曜日

19歳の「母親」が、生後まもない長女に、脳に傷害を負わせ、逮捕された。

これでも、まだ、少年法で守られるのか。
不思議な日本。


1) TBS NEWS が報じた、ニュースより_

19歳の母親が、生後まもない長女に、脳に傷害を負わせ、逮捕された。

『19歳の母親が、生後まもない長女を激しく揺さぶり、脳に傷害を負わせたとして、警視庁に逮捕されました。

 逮捕されたのは東京・大田区に住む19歳の無職の少女で、先月上旬からおよそ1か月にわたり、自宅で生後まもない長女を激しく揺さぶるなどして、両側慢性硬膜下血腫などの傷害を負わせた疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、今月4日、大田区内の病院から「虐待のおそれがある」と警察に通報があり、事件が発覚したということで、長女は脳に重い障害が残る可能性があるということです。

 取り調べに対し、少女は『寝不足で疲れてストレスがたまった。イライラをぶつけるために、急に激しく持ち上げて頭をグラッとさせたが、揺さぶってはいない』と容疑を一部否認しています。』(TBS NEWS 7/29)

2)「揺さぶる」と言うような生易しい事ではない。

_記事によれば_「およそ1か月にわたり」激しく揺さぶり」り続けた、という。ヒドイ話だ。ところが、「急に激しく持ち上げて頭をグラッとさせた」が、「揺さぶってはいない』と話した、という。

確かにそうだ。「揺さぶってはいない」とい話は、本当だ。これは、「揺さぶる」というようなことではなく、激しく「動かした」ということだ。「揺さぶる」と言うような生易しい事ではない。

わが子に、そういうことをした、原因が「『寝不足で疲れてストレスがたまった」ためである、ということだ。「夜泣き」をされてのことであるかもしれない。だが、おそらく、それも、自分が育児を放棄した結果のことではないか。

それを「イライラをぶつける」ために、生後間もないわが子に向けるとは、あきれの物も言えない。生後間もない赤ん坊あれば、相手に意志を伝える方法は、「泣く事」こと以外にはない。そのことが、おそらく、それが分らなかったのであろう。

本当に分っていれば、そんなことは出来ないはずである。

3) 「子供」が、「子供を産んだ」。

この記事では、詳しい家庭環境は分らないが、おそらく、母親だけで、父親は、「不在」のように思える。何故なのか。そのあたりのも、「少女」がこのような事をつづけたことの原因が潜んでいるかもしれない。

そのことについての、これ以上の推測は、止めよう。とにかく、この母親自体が、「幼い」ということに変わりはない。その意味では、まさしく「少女」と言っていいであろう。

このことは、「子供」が、「子供を産んだ」。そして、「育てていた」と見る事が出来よう。実は、この事を_このような事が起こるようになるであろう_初めて、耳にしたのは、もう、40年も前の事である。

「やがて、子供が、子供を産む時代が来る」
そう言われた時、「何を思った」かは、もう覚えてはいない。ただ、大変な時代が来るのだな、と感じたのは、確かだ。

その時代が来ている。そうなって、どれ位の時間がたっているのかは、知らな
い。その意味では、「空恐ろしい」社会になっているのかもしれない。

4) 「核家族」化が、社会全体に及ンだ事が、原因か

そのことは、「核家族」化という現象が、「歯止め」を取り払ってしまっている。我々が子供であった頃は、辛うじて、免れていた。まだ、「おじいちゃん、おばあちゃん」が、家に同居していた。まだ、「救い」があった。

だが、「核家族」化が、社会全体に及ぶに至り、「救い」がなくなってきた。「おじいちゃん、おばあちゃん」がいなくなった。正確に表現すると、同居しなくなって来た。

これは、ある面、気楽だ。余計は、「ストレス」を感じなくてもいい。だが、半面、「無くしたもの」も、大きい。「無くしたもの」の一つに、「子育ての知恵を教わることが、出来なくなった」、ということがあるだろう。

本来、社会の知恵として、伝えていくべきことが、断ち切られてしまった。「核家族」化が、断ち切った。これは、大変な事である。

今回の事件に限らず、このような事件は_多少、事実が違っていても_最近とみに多い。もう、社会現象だ。だから、もう、個人のレベルで解決が出来ることではない、という気がする。

(2014/7/29)