イスラエル |
イスラエル=パレスチナ戦争についての社説である。
直接的な表現ではないが、「イスラエルのガザ攻撃に、正義はあるか」と聞いている。
そして、あまりの過剰攻撃には、「正義はない」、という。
北海道新聞の社説だ。
『イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに地上侵攻した。
ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの掃討が目的とみられる。ハマス側も徹底抗戦の構えを崩していない。
イスラエル軍の空爆開始以来、300人以上のパレスチナ人が犠牲になっている。地上戦が続けば被害の一層の拡大が懸念される。
一般市民を巻き込む軍事行動は言語道断だ。ネタニヤフ首相は即刻、軍を撤退させなければならない。ハマスもイスラエルへのロケット攻撃をやめるべきだ。
札幌中心部ではきのう、イスラエルのガザ侵攻に対する抗議デモが行われ、参加した市民らは「イスラエルはガザから手を引け」などと訴えた。
国際世論の高まりがイスラエルに対して強い圧力となるはずだ。
今回の紛争は、ユダヤ人とパレスチナ人の少年がそれぞれ殺害されたことが発端となった。
3人のユダヤ人少年殺害はハマスの犯行と断定したイスラエルは、8日からガザを空爆していた。
地上侵攻の理由は、ハマスがイスラエルとの境界に造った地下トンネルの破壊にあるという。
だが地上侵攻後の死者は90人に上る。なぜ子供たちを含む大勢の住民が犠牲にならなければいけないのか。イスラエルの軍事行動は過剰攻撃にほかならない。
イスラエルは、パレスチナ自治政府とハマスが和解し、暫定統一政府をつくったことに対し強く反発している。
ガザ攻撃の真の狙いは敵対するハマスを弱体化させ、暫定政府を崩壊させることにあるのではないか。パレスチナ和平の実現など考慮しているとは思えない一方的な行動である。
こういう時こそ米国の行動力が求められるのに、オバマ大統領はネタニヤフ氏に「深い懸念」を伝えただけだ。同盟国として攻撃の即時停止を強く求めるべきだ。
エジプトは無条件の停戦を求める仲介案を双方に出したが、ハマス側が拒否したため、実を結んでいない。
ハマスのかたくなな対応は、イスラエルによって封鎖され、窮状に苦しむガザ住民を盾にしていると言わざるを得ない。
国連の潘基文(バンキムン)事務総長も中東入りし、停戦を働きかける。国際社会の強い関与が不可欠だ。
イスラエルとパレスチナは共存していくしか道はない。当事者たちは、このことを肝に銘じ、停戦実現を急ぐべきだ。』(北海道新聞 7/20)
* * *
冒頭にも述べたように、いい社説である。
冒頭にも述べたように、いい社説である。
だが、最後の赤字にした文章は、余計だ。こう書きたい気持ちは分らないでもない。また、そう出来れば、いい事であるかもしれない。
しかし、歴史をひもとけば、それは、やはり、誤った考えである。どう、ひいき目に見ても、イスラエル人に、「正義」はない。
これが、歴史が証明していることである。
* * *
何故か。
元々、イスラエルが住んでいる土地は、イスラエルの民の土地ではなかった。
古代ユダヤ人が、「神から、与えられた土地」であると、称しているが、アブラハムがエジプトを脱出して、カナンの地(パレスチナ)に来たときには、多くの異民族(先住民)などが、すでに住んでいた。
そこに後からやってきたイスラエルの民が、異民族(先住民)などに対し、「この土地は、俺たちが神から与えられた土地だ」と主張した。
そんな道理が通じるはずがない。
そこで、イスラエルの民はどうしたか。
「はい、そうですか。解りました。」と引き下がったか。
とんでもない。
彼らは、そこで、「虐殺に継ぐ虐殺」を演じた。
次から次から、町を責め、住民を皆殺しにした。
イスラエルの民に滅ぼされた町は、数知れない。
(旧約聖書に記述がある)
* * *
第二次世界大戦が終了して、また、イスラエルの民が、世界中から戻ってきた。
そして、また、パレスチナ人を追い出して、今度は、イスラエルの国家を樹立した。
そんな、イスラエル人を信用できる訳がない。
どう考えようと、こうなる。
和解が簡単にできると思えるほどの問題ではないのである。
確かに状況は、悲惨である。
多くの、命が、理不尽にも、奪われている。
この事は、どんな理屈を付けようと、否定はできないし、許されない。
まして、多くの、幼い子供や、女性たちが、犠牲になっている。
だが、パレスチナ人からすれば、自分たちの土地を理不尽に奪った、イスラエルの「正義」を許すことが出来ないことも、また事実であろう。
(2014/7/23)
これが、歴史が証明していることである。
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何故か。
元々、イスラエルが住んでいる土地は、イスラエルの民の土地ではなかった。
古代ユダヤ人が、「神から、与えられた土地」であると、称しているが、アブラハムがエジプトを脱出して、カナンの地(パレスチナ)に来たときには、多くの異民族(先住民)などが、すでに住んでいた。
そこに後からやってきたイスラエルの民が、異民族(先住民)などに対し、「この土地は、俺たちが神から与えられた土地だ」と主張した。
そんな道理が通じるはずがない。
そこで、イスラエルの民はどうしたか。
「はい、そうですか。解りました。」と引き下がったか。
とんでもない。
彼らは、そこで、「虐殺に継ぐ虐殺」を演じた。
次から次から、町を責め、住民を皆殺しにした。
イスラエルの民に滅ぼされた町は、数知れない。
(旧約聖書に記述がある)
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第二次世界大戦が終了して、また、イスラエルの民が、世界中から戻ってきた。
そして、また、パレスチナ人を追い出して、今度は、イスラエルの国家を樹立した。
そんな、イスラエル人を信用できる訳がない。
どう考えようと、こうなる。
和解が簡単にできると思えるほどの問題ではないのである。
確かに状況は、悲惨である。
多くの、命が、理不尽にも、奪われている。
この事は、どんな理屈を付けようと、否定はできないし、許されない。
まして、多くの、幼い子供や、女性たちが、犠牲になっている。
だが、パレスチナ人からすれば、自分たちの土地を理不尽に奪った、イスラエルの「正義」を許すことが出来ないことも、また事実であろう。
(2014/7/23)