これで「厳重に管理されていた」と言えるのか。
とても、そんなことは言えないであろう。
1) 毎日新聞が伝えた記事より、
ベネッセの顧客情報漏えい問題で、新たな情報が報じられた。
『通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい問題で、顧客データベースの保守管理を再委託されていた会社の従業員が情報を持ち出したのは、昨年末だったことが関係者への取材でわかった。
政府や当局者は、この事件を徹底的に取り調べ、問題点を探りだし、直ちに法律を作るべきである。
とても、そんなことは言えないであろう。
1) 毎日新聞が伝えた記事より、
ベネッセの顧客情報漏えい問題で、新たな情報が報じられた。
『通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい問題で、顧客データベースの保守管理を再委託されていた会社の従業員が情報を持ち出したのは、昨年末だったことが関係者への取材でわかった。
東京都内の名簿業者が、遅くとも今年1月ごろには情報を入手していたことも判明。警視庁は、従業員が初めから売却目的で情報を持ち出し、直後に名簿業者に売却したとみて不正競争防止法違反(営業秘密の複製・開示)容疑で捜査している。
また、顧客データベースは保守管理を担当するグループ企業の「シンフォーム」東京支社(多摩市)に置かれ、再委託先の従業員はここから情報を持ち出したとみられることもわかった。
従業員はベネッセ側から貸与されたパソコンを使って大量の情報をダウンロードしており、データはUSBメモリーなどの記憶媒体に移して持ち出したとみられる。
関係者によると、昨年末、顧客情報をデータベースから複数回ダウンロードした履歴がベネッセのサーバーに残されていた。ごく限られた再委託先の従業員やベネッセグループの社員には、個々にIDとパスワードが与えられ、データベースにアクセスする権限があった。
しかしデータは厳重に管理されており、データベースを扱う端末が設置された部屋には担当者以外は出入りできないようになっていたという。従業員はこの部屋に入室し、顧客情報を複数回にわたり取り出した疑いが持たれている』(毎日新聞 7/12)
2) これでも、「厳重な管理が出来ていた」と言えるのか。
くり返す。
これでも、「厳重な管理が出来ていた」と言えるのか。
そんな認識だから、こういう事態が起きる。
この従業員━━持ち出したとされる━━は、担当者ではなかった、のであろう。
何故なら、担当者であれば、━━そんなことをすれば、すぐに誰だか特定できるから、そんなことはしまい━━このようなリスクはとるまい。
この推理は、ほほ正しいと思われる。
そうだとしたら、「端末が設置された部屋には担当者以外は出入りできないようになっていた」ということが、本当であるかは疑わしい。
そこまで厳重に管理が行き届いていたかは、━━その実態は━━この記事が書いているようなものではなかったのではないか。被害者の事を考えての、たんなる言い訳であろう。
もし、本当にこれで「厳重に管理されていた」と思っているのなら、また、同じことが起きるであろう。
そうだとしたら、認識がいかにも、甘い。
3)外に出た情報が、一生に渡って、ついて回る
ベネッセは、「━━従業員はベネッセ側から貸与されたパソコンを使って大量の情報をダウンロードしており」ということだから━━ドロボウに追い銭を与えた、ということになる。
全く、泣き面に蜂とはこの事であろう。
記事を書いていても、却って、同情したくなるぐらいである。
だが、被害者の今後の事を考えれば、そうも言って居れない。
特に、この被害者は、未成年の子供らである。
将来のある子供らだ。
外に出た情報が、一生に渡って、ついて回るのである。
もう、それを取り消すことが出来ない。
泣いても,抗議しても、いくら賠償金をもらっても、消すことは不可能である。
これは大変な事である。
この事である。
4) YOMIURI ONLINEの、記事によれば
一方、YOMIURIの記事は、
この推理は、ほほ正しいと思われる。
そうだとしたら、「端末が設置された部屋には担当者以外は出入りできないようになっていた」ということが、本当であるかは疑わしい。
そこまで厳重に管理が行き届いていたかは、━━その実態は━━この記事が書いているようなものではなかったのではないか。被害者の事を考えての、たんなる言い訳であろう。
もし、本当にこれで「厳重に管理されていた」と思っているのなら、また、同じことが起きるであろう。
そうだとしたら、認識がいかにも、甘い。
3)外に出た情報が、一生に渡って、ついて回る
ベネッセは、「━━従業員はベネッセ側から貸与されたパソコンを使って大量の情報をダウンロードしており」ということだから━━ドロボウに追い銭を与えた、ということになる。
全く、泣き面に蜂とはこの事であろう。
記事を書いていても、却って、同情したくなるぐらいである。
だが、被害者の今後の事を考えれば、そうも言って居れない。
特に、この被害者は、未成年の子供らである。
将来のある子供らだ。
外に出た情報が、一生に渡って、ついて回るのである。
もう、それを取り消すことが出来ない。
泣いても,抗議しても、いくら賠償金をもらっても、消すことは不可能である。
これは大変な事である。
この事である。
4) YOMIURI ONLINEの、記事によれば
一方、YOMIURIの記事は、
『ベネッセコーポレーションの顧客情報が大量に流出した問題は、改めて個人情報が「公然」と売買されている実態を浮き彫りにした。
名簿を取り扱う業者を規制する法律はなく、子どもに関する様々な情報が漏れた可能性のある保護者は不安を募らせる。
消費者問題の専門家からは「名簿の売買を規制すべきだ」という声も上がっている。・・・
消費者問題の専門家からは「名簿の売買を規制すべきだ」という声も上がっている。・・・
「野放しと言っても過言ではない」。大量の名簿が売り買いされている実態に、警察幹部はそう述べ、危機感を強める』
と書いている。
この事については、9日に、このブログでも少し触れた。
読売の記事が書くように、「個人情報が「公然」と売買されている」としたら、とんでもない事である。
しかも、「それも取り締まる法律がない」などということであれば、政治がそれを助けている、と言われても仕方がないのではないか。
5) 早急に「野放し」と言われる状態を、解消する手だてが必要
現代においては、情報こそが、大きな価値を生む。
さらに、その情報を握っているものが、実権を握ることになる。
まして、将来がある子供らに関する情報であれば、今後、長きにわたって利用価値が生じる。
逆に言えば、━━繰り返しになるが━━それだけの期間に渡って、子供らが不利益を被ることになる。
「野放しと言っても過言ではない」というような状態がなくなるように、最大限の努力を傾けるべきだ。
≪関連サイトの案内≫
”ベネッセ情報、仙台のスタンプラリーでも流出か” YOMIURI online
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140712-OYT1T50126.html
”ベネッセ情報、仙台のスタンプラリーでも流出か” YOMIURI online
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140712-OYT1T50126.html
(20147/12)