2014年7月27日日曜日

イスラエル=パレスチナ戦争、死者1000人。 人道支援目的の12時間の限定的停戦へ。

毎日新聞の、カイロ秋山信一、エルサレム大治朋子氏らが、伝えた。
ひどい事になっている。


1) 毎日新聞 が報じた記事より_

ガザでの攻撃が一時中止となり、攻撃がやんだ。
だが、死者や犠牲者の数は、急増している。

 『イスラエルとパレスチナ自治区ガザ拠点のイスラム原理主義組織ハマスなどは26日午前8時(日本時間26日午後2時)、ガザへの人道支援目的で12時間の限定的停戦に入った。

米国や国連の提案のうち限定的停戦について双方が受け入れた。米国は本格的な停戦交渉を進めるため引き続き1週間の攻撃停止を提案しており、双方は対応を検討している。

 限定的停戦を手始めに1週間の攻撃停止と停戦交渉の開始を求める案は、ケリー米国務長官が25日夜にカイロで発表した。ロイター通信によると、ケリー氏は、イスラエルのネタニヤフ首相が「手始めとして」限定的停戦に応じたと述べた。
 ハマスも限定的停戦に応じ、1週間の停戦などについて政治部門幹部は自身のツイッターで「検討中」と発言。別の幹部は地元メディアに「現状の内容では受け入れられない」と語り、意見が割れている模様だ。
 一方、サウジアラビア資本のアッシャルク・アルアウサト紙は26日、28日ごろから3日間続くラマダン(イスラム教の断食月)明けの祝日に合わせ、ハマスがケリー停戦案を受け入れる可能性を示していると伝えた。
 イスラエルの攻撃でガザの避難民は過去最大規模の16万人以上に達した。今月8日の戦闘開始以来、犠牲者はパレスチナ側で1000人を超え、イスラエル側は40人に上った。

イスラエル軍は停戦中もハマスなどがつくった侵入用トンネルの捜索を続け攻撃があれば反撃するとしている。ハマスもガザ封鎖解除が保証されるまで攻撃を続ける構えを崩していない。


 停戦を仲介してきたケリー氏は26日、パリで、欧州連合(EU)や英仏独伊、ハマスを支援するトルコとカタールの外相らと会談。ホスト役のファビウス仏外相は、限定的停戦の延長と停戦交渉の本格化を求める共同声明を発表した。
ハマスが、仲介役のエジプトに不信感を抱いており、関係国が一致して停戦協議を後押しすることで、交渉を促す狙いがあるとみられる。』(毎日新聞 7/26)
http://mainichi.jp/select/news/20140727k0000m030067000c.html

我々は、米国が、国連での、決議を反対した事を、胸に刻んでおこう。忘れないようにしよう。
誤魔化されないようにしよう。

2)いっそ「テレビゲーム」で勝敗を決めたらどうか。

ロイター電は、「ケリー氏は、イスラエルのネタニヤフ首相が「手始めとして」限定的停戦に応じた」と報じたようだ。

米国が、国連での決議を待たずに、行動を起こしたことは、この衝突に責任を感じているからであろうか。


しかしそれにしても、”1週間の停戦などについて政治部門幹部は自身のツイッターで「検討中」と発言”とは、如何にも、現代の戦争と言う感じがする。

いっそのこと、「テレビゲーム」で勝敗を決めたらどうか。そうすれば、死者も出さずに済む。こんなことを書くと、呪われかもしれないが。

3) 今こそ、日本の出番であったのに

今こそ、日本の出番であろうが、安倍政権が、集団的自衛権に行使容認に踏み切った事で、それも出来なくなった。

日本の経済力と、自衛隊の「武力」をもってすれば、十分い可能性にある事であったのに、「惜し」まれる。

米国とロシアが、今の世界出、「大国の責任」を果たせなくなったことで、地球上に混乱が蔓延している。まるで、パンドラの箱が突然に開き、「悪魔が飛び出して」きたような、様相だ。

今こそ、日本の出番である。あった。
なのに、安倍政権は、集団的自衛権に行使容認に踏み切った。

口では、「積極平和」と言いながらも、である。
この意味でも、安倍首相は、現実が見えてはいない。

まして、国連決議を棄権した。
この事の意味を、安倍首相は、やがて、じっくりと噛みしめる日が来ることであろう。

(2014/7/27)