2014年7月18日金曜日

安倍晋三首相が、福島の特産の桃を試食した。

3号機が爆発した瞬間

相も変らぬ光景である。
子供だましとは、このことだ。


1) 産経ニュースが伝えた記事より_

安倍晋三首相が、福島の特産の「桃」を試食した、と言う話である。
昨年も、同じようなニュースが流された気がする。


『安倍晋三首相は17日、福島県特産のモモをPRする「ミスピーチ」の相川かえでさん(21)、鈴木亜梨沙さん(22)と官邸で会い、新鮮なモモを贈られた。首相は東京電力福島第1原発事故による風評被害に関し「値段で苦労しているが、甘くてジューシーで絶対に売れる。(風評払拭に)協力する」と強調した。
 首相はその場でモモを試食し「糖度がかなり高い、素晴らしいモモだ。おいしくいただく」と笑顔を見せた』(産経ニュース 7/17)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140717/plc14071713370014-n1.htm

2) 福島における風評被害」は、「風評」による被害ではない

安倍首相自らが、「風評払拭」と言う言葉を使うのは、感心しない。
要するにこれは、「風評被害」を認めていることになる。

だが、福島における風評被害」は、「風評」による被害ではない。
政府が、しっかりと農産物や海産物などについて、安全基準を設けないからである。

あるいはまた、福島における、東電の原発事故前と違った、線量規制をしているからである。
だから、風評被害」の原因を作っているのは、今の政府だ。

政府がいい加減な基準を設定し、しかも、しっかりと農産物の検査が実施されたかどうかを、管理監督しないから、問題が起きるのである。

3) 誰も今の政府も信用していない。原因はここに





日本中の国民が、今の政府_民主党に時もそうであったが_を信用してはいない。
特に、安倍首相が、オリンピックを招致したいために、世界に向けて、「福島は安全である」と宣言したことの欺瞞に満ちた、言明を忘れてはいない。

このような事を、平気で口にする首相を、信用してはいない。
だから、当然、今の政府も信用してはいない。

従って、そのような政府の頂点にいる安倍首相が、一度くらい「桃」を食べたからと言って、安全だなどとは、誰も思わない。だから、福島の農産物が売れないのである。

売れない原因を作り出しているのは、政府である。
だから、政府が、すべて買い取ればいいだけの話である。

誰も、食べなければ、処分することになるであろうが、致し方ない。
来年からは、作らずに、その損害分を政府が保障するしか方法がなかろう。

結局は、国民が肩代わりすることになるが、それくらいの事は、協力出来る。

(2014/7/18)