2014年7月14日月曜日

農水省の不手際。13年産 福島米、基準値超えのセシウム検出に関する事。

これでは、ますます、再稼働を許すわけにいかない。
いい加減な対応について、国民に詫びるべきである。


1) 朝日DIGITALが、今日伝えた_

福島米から、基準値を超えるセシウムが検出されていたこと、についての記事である。


京電力福島第一原発で昨夏に実施した大規模ながれき撤去作業で放射性物質が飛散して、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性を農林水産省が指摘し、東電に防止策を要請していたことが分かった。

福島県は「他の要因は考えられず、がれき撤去の可能性が限りなく高い」としている。東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。


原発から20キロ以上離れた南相馬市の避難区域外の水田14カ所と、20キロ圏の避難区域内の5カ所で昨秋に収穫されたコメから基準値(1キロあたり100ベクレル超のセシウムが検出された。

農水省が調べたところ、放射性物質は8月中旬に出始めた穂などに局所的に付着。事故当時に飛散した放射性物質を土壌から吸い上げたのなら均一的に検出されるため、穂が収穫された9月末までの間に新たに飛んできたものと分析した。・・

農水省は①コメからセシウムが検出された南相馬市はさらに風下にあたり、8月19日のSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の計算では3時間で達する②基準超が複数検出されたのは同市だけ③前年度は同地域のコメから基準超は検出されていない――などの理由から、8月19日のがれき撤去で飛散した可能性があると判断。

今年3月に東電に再発防止を要請した。東電は「どこまで飛散したか把握していないが、防止対策に取り組みながら近く作業を再開する」としている』(朝日DIGITAL 7/14)

農水省。
東電。
福島県。
規制委。
この4者に、それぞれ問題がある。

2) 農水省は、意図的に、情報を隠した


農水省は、何故今頃になってもの情報を出してきたのか。
昨秋に収穫されたコメの事である。

もう、9か月になる。すでに、ほぼ、在庫は、掃けたことであろう。
意図的な情報操作_もっと言えば、悪質な情報操作だ_としか思えない。

直ちに会見を開いて、詳しい経緯などについて、国民に対して、説明をすべきである。
それにしても、今年の3月に分っていたものを、_どのような経緯でこの事実が判明したのか分らないが_今頃になって出てくるとは、あきれる。

の朝日のスクープがなければ、農水省は、国民をだまし続けるつもりでいたのであろう。全く、不誠実この上ない。

3) 規制委の、委員全員を入れ替える必要

東電は、もう、常習犯だから、今更驚かない。
初めから、信用していない。だから、特別に、怒りを覚えない。

これも、考えてみれば、恐ろしい事だ。このように情報が、ぽつぽつと出されると、不感症になってくる。不思議だ。

規制委はどうか。
当然に、農水省殻、報告を受けていたはずである。もし、受けていなかったとしたら、農水省の手落ちだ。

仮に受けていて、それを国民に知らせなかったとしたら、これはもう犯罪である。直ちに、規制委の、委員全員を入れ替える必要がある。

この点も、規制委は会見を開いて、国民に説明する義務がある。

4) 「農水省が知っていた」という事は、安倍首相も知っていた

福島県は、どこまでこの事実について把握していたのか。この記事は、その点については、書いていない。

どちらにしても、またしても、東電、政府、規制委の反国民性が明らかになって来た。

「農水省が知っていた」という事は、安倍首相も知っていた、という事にもなる。
これは、「知らなかった」では済まされることではない。

もし、農水省が安倍首相に知らせていなかったという事になれば、それも問題である。全く、問題だらけだ。

こんなことでは、到底再稼働をすることに、国民が納得できるはずがない。

加筆=赤字の部分については、現時点では、当ブログの見解を保留します。
昨年の福島で取れたお米については、全袋について、検査が行われたと、政府は主張しています。

そして、基準値を超えるものについては、集荷していない、と言っています。
この点については、情報を持たないので、見解を保留します。

ただし、その点を差し引いても、農水省、東電、規制委の、対応には、問題があります。ですから、他の部分については、掲載を続けます。)

≪関連サイトの案内≫

* ”放射性物質で汚染されたコメ、市場に流通せず」菅長官”

http://www.asahi.com/articles/ASG7G5KK4G7GULFA023.html

(最終稿)
(2014/7/14)