2014年7月30日水曜日

ガザの状況。イスラエルとハマスの戦闘について、日本経済新聞が詳しく報じた。

かなり詳しい事が分ってきた。
分ったからと言って、どうする事も出来ないが、少なくとも、現状がいかなる事態に直面しているかを知ることができた。


1) 日本経済新聞 の記事より_

イスラエルとハマスの戦闘がどうなっているかについて、詳しい事が分った。

『イスラエルとイスラム原理主義組織「ハマス」が衝突するパレスチナ自治区ガザで28日、攻撃の応酬が続いた。同日始まったイスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭を機に、米国や国連は無条件の停戦を重ねて訴えた。
だが国際社会が1つの節目とみなした28日を過ぎても調停は不調。双方の妥協点は見つかっていない。ガザを支配するハマスは27日、一方的に24時間の休戦に応じると宣言。しかしその後もガザからのロケット弾攻撃は続き、イスラエルは応戦した。
ラマダン明けの28日に入っても双方の攻撃があり、ロイター通信は住民の話としてイスラエル軍がガザの難民キャンプを空爆し、子どもら10人が死亡したと伝えた。
 イスラエル軍報道官は地元メディアに「無期限の休戦に入った」としつつ、攻撃されれば報復すると述べていた。この間も、ハマスが掘ったイスラエル侵入用の地下トンネルを破壊する作戦は続けている。
 国際社会は停戦への働きかけを強めている。オバマ米大統領は27日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で協議し「人道上、即時無条件の停戦」を求めた。国連の潘基文事務総長も28日の記者会見で「政治的意志の問題だ。双方とも指導者として人間性を示すべきだ」と訴えた。
国連安全保障理事会は28日の緊急会合で、名指しの批判は避けつつ人道停戦を呼び掛ける議長声明を発表した。

しかしパレスチナの国連大使は、声明にイスラエル軍のガザ撤退を盛り込むべきだったと不満を表明。ネタニヤフ首相も「イスラエルの安全保障上の必要に答えていない」と切り捨て、対立の深さを際立たせた。』(日本経済新聞 7/29)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H1J_Y4A720C1FF8000/

こう言っては、失礼にあたるかもしれないが、「日経」にしては、いい記事だ。
公正、中立的な記事の見本である、といえる。

2) 現状は、こうなっている


*米国や国連は無条件の停戦を訴えている。

*だが、双方の妥協点は見つかっていない。

ガザからのロケット弾攻撃は続き、イスラエルは応戦している。

イスラエル軍報道官は、「無期限の休戦に入った」が、「攻撃されれば報復

する」と言っている。

イスラエルは、地下トンネルを破壊する作戦を、続けている。

オバマ米大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で協議した。

国連の潘基文事務総長は、「政治的意志の問題だ。双方とも指導者とし

て人間性を示すべきだ」と述べた。

国連安保理は、人道停戦を呼び掛ける議長声明を発表した。

パレスチナの国連大使は、声明にイスラエル軍のガザ撤退を盛り込むべきだったと、不満を表明。

ネタニヤフ首相も「イスラエルの安全保障上の必要に答えていない」と切り捨た。

3) 現状は、非難合戦の様相

以上が、分った事である。この記事が、現在の日本での、最も詳しい報告である。さらに続けて、こう書いている。

「互いに相手が休戦延長を阻んだと訴え、非難合戦の様相だ。どちらも休戦破棄の責めを負いたくない一方で、不信感をさらに募らせる結果となった」(同上)

「・・・ハマスの武装解除を狙う・・・・イスラエルは、地下トンネルの破壊を急ぐ。同国メディアには「破壊には1カ月かかる」として、作戦の長期化を予想する声もある」(同上)

「他方のハマスは、イスラエルなどによるガザ境界の封鎖解除が停戦の前提条件だと重ねて主張している・・・」(同上)

4) イスラエルが、不当な占拠をやめない限り「戦い」は続く

この都市が、破壊されている
イスラエルの狙いは、地下トンネルの破壊にある。
ハマスは、ガザ境界の封鎖解除が、目的。

要するに、境界線をめぐる戦いを繰り広げている、と言うのが現状のようだ。
「わずかに、6人の子供」の命が、引き起こしたことだと、言われている。それはあくまでも、口実であろう。

遅かれ、早かれ、衝突は避けられなかった、と言うべきだろう。このブログでも、書いたことであるが、イスラエルが、不当な占拠をやめない限り、_この戦闘が、止むことはあっても_再び、戦いは起こる事であろう。続くことであろう。

(2014/7/29)