2014年7月18日金曜日

マレーシア航空のボーイング777型機が、墜落した。

真偽ほどは、現時点においては、不明である。
特に、最近の状態を考えると、すぐには、了解できない。


1) CNNが、伝えた記事による_

マレーシア航空のボーイング777型機が、墜落した、と言う情報の事である。


『マレーシア航空のアムステルダム発クアラルンプール行きボーイング777型機が17日、ウクライナ東部で墜落した。同機には乗員乗客295人が乗っていた。

ウクライナ政府は「テロリスト」が同機を撃墜したと非難している。
米高官はCNNに対して、米政府も同機が撃墜されたとの結論に至ったと語った。

ウクライナの政府高官によると、同機はドネツク州トレーズ近郊に墜落した。高度約1万メートルを飛行中だったという。

現地の米国人記者、ノア・スナイダー氏は目撃者の話として、飛行機は上空で爆発したような様子で、機体や乗客などあらゆるものが降ってきたと述べた。


ウクライナのポロシェンコ大統領は、墜落は「テロリストの行為」が原因だと非難。同国内相も交流サイトのフェイスブックで、テロリストが地対空ミサイルを同機に向けて発射したと述べた。』 (CNN 7/18)
http://www.cnn.co.jp/world/35051051.html

何故、すぐには、納得できないのか。
それは、ステルス機での撃墜の可能性を、否定できないからである。

2) どこの国の、誰がやったと、言っている訳ではない

ボーイング777型機

もちろん、事実かどうかは、分らない。
あくまでも、可能性の事を言っている。

また、どの国が攻撃したのかも、特定しない。
「米国がやった」と、言っているのでもない。

この点は、くれぐれも、誤解しないようにして頂きたい。

3) 「ウクライナ」での状況を考えるなら、冷静な対応が必要

今までであれば、このような事は考えなくてもよかった。

しかし、今日、技術の進歩からすると、_機体を隠せるステルス機が、存在する以上は_即断は、禁物であると思う。

情報をよくよく、吟味する必要がある。
そうでないと、とんでもない誤解をすることになる。

_まかり、間違えば_戦争に突入という事もあり得る。

ほんの些細な事が、_もちろん、300人近い乗客の命が軽いものであるという訳ではないが_戦争のきっかけに、成り得る。

それは歴史を見れば、すぐに分る。
典型は、第1次世界大戦だ。

それは、オ-ストリアの皇太子夫妻の暗殺がきっかけだった。
くり返すが、「二人の命が軽いものである」と、言っている訳ではない。

時と状況によって、そのような「些細な」ことが、戦争に結びつくという事を、言いたいのである。

ちょうど「熟したくだものが、木から落ちる」時のように、場合によっては、思いもしない方向に行くことがある。
この危険のことを言うのである。

4) 状況を読み取り、情報を確認したうえで、対処する必要がある

だから、日本の政府は、軽々に、「非難声明」などをだすべきではない。
しっかりと、状況を読み取り、情報を確認したうえで、対処する必要がある。

そうでないと、後で「臍(ほぞ)をかむ」ことにも、なりかねない。
要注意である。

けっして、米国の言う情報に振り回されてはならない。
自分の頭で、よく考える事が重要である。

(2014/7/18)