2014年7月19日土曜日

垂直離着陸輸送機オスプレイ二機が、横田基地に飛来。

オスプレイ
民間主導であることに、疑問を感じる。
何故なのか。

1) 東京新聞 の記事による_

垂直離着陸輸送機オスプレイが、横田基地(東京都福生市など)に飛来した、という記事である。


「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)に所属する垂直離着陸輸送機オスプレイ二機が十九日午前、横田基地(東京都福生市など)に飛来した。

札幌市で開かれる航空イベントに向かう途中の給油が目的で、東京都内への飛来は初めて。安全性への懸念から地元自治体は飛来しないよう求めており、基地周辺では市民団体などが抗議活動を繰り広げた。

二機は十八日に普天間を出発し、経由地の岩国基地(山口県岩国市)に駐機。十九日朝に岩国をたち、午前九時すぎに横田へ相次いで着陸した。給油を終えた後、陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地(札幌市)へ向かった。


 航空イベントは航空会社や民間企業でつくる北海道航空協会が二十日に開き、オスプレイ二機を地上展示する。二十一日には札幌を離れ、給油目的で横田へ再飛来し、岩国経由で普天間へ戻る予定。」(東京新聞 7/19)

まるで、「自分の土地」であるかのように、我がもの顔の「ふるまい」である。

2) 航空会社や民間企業には、「宝の山」を掘り当てたようなもの

これは、安倍首相が、集団的自衛権の行使の容認の、閣議決定をしたことと関係がある、と思う。
また、安倍政権が、武器輸出三原則を変更したことにもよる。

安倍政権は、武器輸出三原則を見直し、防衛装備移転三原則を閣議決定した。この事で、武器輸出への道が開かれようとしている。

航空会社や民間企業にとっては、「宝の山」を掘り当てたようなものであろう。
小さな部品まで入れれば、関連企業は、数知れないと思われる。

安倍首相ににとっても、「アベノミクス」を成功させるためには、必要な措置であった、と思われる。このことで、企業活動を活性化させることを狙っているのは、明らかである。

3) 安倍首相は、次々と、「外堀」を埋めつつある。

また、この事は、米国からの要求でもある。
米国の軍事会社は、_基礎科学には弱いが、高い技術力を持つ日本の企業と結びつくことが出来れば_現在の武器生産の生産性が、飛躍的に向上するであろう。

完成品に、「不具合が多い」という事も、格段に減る事であろう。
このオスプレイも、垂直・平衡飛行ができるということで、複雑な構造をもっている。当然、故障、事故が多い。

それを、日本の技術を使えば、かなり改善することが出来るであろう。だから、日本の技術が、「のどから手が出る」ほど欲しい。「アーミテージ報告書」もこの事を、指摘している。

安倍首相は、_閣議決定という手法を使い_次々と、「外堀」を埋めつつある。
既成事実を積み上げ、どんどん、日本を「いつか来た道」へと導いていこうとしている。

その道は、国民にとっては、「かって、歩んだ道であり」、同時に、「二度と過ちを繰り返しませんという誓い」を反故にする道である。

やがては、このオスプレイが、それを象徴するものとなるのであろうか。

(2014/7/19)