驚いた、すごい人数である。
もう、小手先の制度改革では、解決がつかないであろう。
1) 毎日新聞の記事から、考える
中学校での不登校者のことだ。
記事は、以下のように伝えた。
もう、小手先の制度改革では、解決がつかないであろう。
1) 毎日新聞の記事から、考える
中学校での不登校者のことだ。
記事は、以下のように伝えた。
「文部科学省は9日、2006年度に不登校だった中学3年生の5年後の追跡調査結果を公表した。高校進学率は85・1%で、前回(1993年度に不登校だった中3生対象に99年に調査)に比べ20ポイント上昇。
20歳時点での大学・短大・高等専門学校への就学率も23%で、前回の3倍に増えた。同省は、スクールカウンセラーの配置や不登校生の受け入れ態勢を高校側が整備したことが要因とみている。
調査は06年度当時中学3年で不登校(年間30日以上欠席)だった4万1043人のうち1604人がアンケートに応じた。
高校中退率は14%で前回調査より24ポイント下がった。20歳時点で就学も就業もしていない割合は18%と、前回より4ポイント減など高校・大学進学や中退に著しい改善が見られた」(毎日新聞 7/10)
2) 何よりも、中学生の不登校者の絶対数の多さに驚く
まず、何よりも、中学生の不登校者の絶対数の多さにびっくりする。
まず、何よりも、中学生の不登校者の絶対数の多さにびっくりする。
中学生の不登校者の存在することを知らない訳ではない。
しかし、これほどまでに不登校者が増えているとは。不登校者は、中学生にとどまらず、小学生のころから始まっている事も知っては、いた。この記事で、さらに、認識を新たにした。
文部科学省の発表したところによると、不登校生が、「スクールカウンセラーの配置や不登校生の受け入れ態勢を高校側が整備したことが要因」で、その後の進学率が上昇した、ということである。
この事自体は、喜ぶべきことなのであろう。
文部科学省も、「指導が行き届いた結果である」、と言いたいのかもしれない。
だが、当ブログの投稿者の関心は、その事には、ない。
3) これはもう、普通の事態とも思えない。異常事態である。
当ブログの投稿者の関心があるのは、現在、これほどの人数――2006年度の情報であるから、今はもっと増えていると思われるーーの不登校者が存在するということ、そのこと自体である。
これはもう、偶然というような事態ではない。普通の事態とも思えない。異常事態である。この認識が、文部科学省にあるかどうかである。
学校をはじめ、地域社会、親や保護者に、あるかどうかだ。これだけの人数の不登校生が存在するということは、最早、不登校生は、例外的な存在ではない。
この事の異常性、重要性、事態打開の緊急性などを、十分に理解できているか。このことである。
これはもう「小手先」の教育制度の見直しや、改革などでは、解決できまい。この事の認識が、文部科学省を初めとする教育関係者と言われる人々に、あるかどうか。
4) 教育は、社会の変化の対応する必要
(学校)教育は、社会の変化の対応する必要がある。そして、何よりも、子供らの要求に対応する必要がある。世は、IT時代である。これからの子供らは、IT時代を生きていかなくてはならない。
これは、現在の(頭の固い、古い?)文部科学省を初めとする教育関係者にとっては、想像することが出来ない世界であろう。文部科学省を初めとする教育関係者の中で、IT技術に精通したものが、どれほどいるであろうか。
「パソコンやスマホ」ひとつ、満足に動かせないものが、ほとんどではないか。
そのような人々に、これからのIT時代、IT世界がドン案ものになるかを予想できるか。
もう、他の国々は、学校で使用する教科書さえ、スマホで済まそうという動きが出ている。もう、そうなると、教科書検定ということ自体が、不要になる。あるいは、不可能になる。
教師も、黒板の前でのみ教えるというスタイルの変更を、余儀なくされるであろう。
想像だに出来ないような事態が、出現しようとしているのである。
文部科学省の存在する事自体が、問われるかの知れない。そういう時代が来ている。(学校)教育を、統制できる時代ではなくなりつつある。
それを無理に統制しようとするから、膨大な人数の不登校生を産みだす結果になっているのではないか。
(2014/7/10)