2014年7月22日火曜日

国連の安保理は、マレーシア航空機事故についての決議を採択した。ところで、国連とは何か・・・。

この事自体は、大変、遺憾な事である。
事実が、一刻も早く解明されることを、望む。


1) tv asahiが、報じたニュースより_

国連の安全保障理事会は、原因の調査に協力するよう各国に要請する決議を全会一致で採択した。

『国連の安全保障理事会は、マレーシア航空機が撃墜されたとして非難するとともに、原因の調査に協力するよう各国に要請する決議を全会一致で採択しました。

 決議は、マレーシア機が撃墜されたとして、「最も強い言葉で非難する」としました。そのうえで、関係各国に対し、墜落現場の調査を妨害せず、協力するよう要請しました。

決議には強い拘束力があります。また、直接名指しはしなかったものの、親ロシア派の武装勢力に対し、現場にある機体の残骸を壊したり、遺品などを持ち去らないよう求めました。

採決のカギを握っていたロシアも賛成しました。ロシアのチュルキン国連大使は採決の後、報道陣に対し、マレーシア機の撃墜が故意だったのか誤って撃たれたのかについて「きちんとした調査を望む」と述べました。』(tv asahi 7/22)

情報が、錯綜していて、何処に事実があるかは、今のところは、不明である。
米国は、ロシアを名指しで、非難している。一方のロシアは、事実の解明を求めている。

2) 国連憲章は、何を決めているか

この決議自体は、重要である。そのことは、否定しない。

多くの犠牲者が出たことついては、心が痛む。

この事に裏があるのか、ないのか。
はっきりとさせることが重要であろう。

国連の、大事な役目でもあろう。

3) 国連が現在も、削除していない「敵国条項」とは

さて、ここで、問題にしたいのは、この事ではない。

国連について、考えてみたいのである。

もう少し、具体的に言うと、国連が現在も、削除していない「敵国条項」について、検討したいのである。

国連憲章は、その、第53条強制行動〕で、次のように、いう。


安全保障理事会は、その権威の下における強制行動のために、適当な場合には、前記の地域的取極又は地域的機関を利用する。

但し、いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可がなければ、地域的取極に基いて又は地域的機関によってとられてはならない。

もっとも、本条2に定める敵国のいずれかに対する措置で、第107条に従って規定されるもの又はこの敵国における侵略政策の再現に備える地域的取極において規定されるものは、

関係政府の要請に基いてこの機構がこの敵国による新たな侵略を防止する責任を負うときまで例外とする。

本条1で用いる敵国という語は、第二次世界戦争中にこの憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に適用される。

ここにいう第107条は、以下のような条文である。

『第107条敵国に関する行動 

この憲章の
いかなる規定も、第二次世界戦争中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものではない。』

4) 何故、この条項は、削除されないのか

何故、この条項は、削除されないのか。
何故、このような条項が、規定されているのか。

それは、国連が、軍事同盟であることによる。

国連は、第二次世界戦争中に、枢軸国であった国々による軍事同盟なのである。この条項が、ある限りは、日本、ドイツ、イタリアは、今もって、国連の加盟国_第二次世界戦争中にこの憲章の署名国_の敵国なのである。

ところが、その軍事同盟に、日独伊の三国ともが加入しているという、矛盾した状態にあるのが、現在の国連である。しかも、その名kで、最も多くの財政的な負担を受け持っているのが、日本なのである。

日本の政府は、そのことを十分に承知していながら、国連を「神様」のお如くに扱う。日本の政府は、国連様様なのである。全く、お笑い草である。

そして、知識人と称される人々は、この事を、誰も不思議に思わないし、指摘もしない。平然として、国連が「のたまったこと」を、金科玉条のごとくにして、それに従う。

もういい加減に、日本の政府は、はっきりと言うべきである。
敵国条項を削除しないなら、国連から、脱退すると。

これは、何も「戦争をせよ」と言っているのではない。
たとえ、国連であろうとも、理不尽な要求は、断固として、はねつけるべきである、と言っているのである。

(2014/7/22)