2015年10月20日火曜日

人口舌を開発「舌を失った患者に再び会話を」 岡山大病院

ついでにといっては、申し訳がないが、「朗報」をもう一つ、届けたい。
「”人口舌”という装置」の話題である。岡山大病院が、がんなどで舌を失った患者が再び会話できるよう支援する「夢の会話プロジェクト」外来を開設した。



がんなどで、「声を失う」ということがよくある。音楽プロデューサーの「つんくさん」の例で、多くの国民が知ったことではないかと思う。

◆ 「岡山新聞」の記事より

≪岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、がんなどで舌を失った患者が再び会話できるよう支援する「夢の会話プロジェクト」外来を開設した。同大の医学、歯学、工学部が連携して独自に開発した装具を用い、発語を改善する。同病院によると、全国でも珍しい取り組みという。

 同外来は今月1日に開設。大学院医歯薬学総合研究科(咬合(こうごう)・有床義歯補綴(ほてつ)学)の皆木省吾教授らが、入れ歯を作る技術を応用し、舌の役割を果たす「人工舌」を作ったのがきっかけ。舌がんを患い、舌の4分の3を切除した同研究科の小崎健一教授が実際に使いながら改良を重ねた。≫

 
◆ 全国でも医療が出来るように

もっとも、この情報を知ったのは、「産経」の記事に掲載されていたからである。

舌がんを患い、舌の4分の3を切除した同研究科の小崎健一教授が、実際に使いながら改良を重ねた、ということだ。

「装置」は、人工舌は、下あごにはめて舌のように動かせる。従来、上あごに装着して発音を助ける装具はあったが、舌の代わりになるものはなかったという。(同上)

生まれた時から、「体の一部分がなかったり、機能を喪失していた」ということであれば、人は「諦めもつく」ことだろう。

だが、人生の途中で、もともと備わっていた機能を失うということは、「大きな負担」であり、「耐えがたい」ことであろう。

まして、人間は言葉を話すことにその大きな特徴がある。そうであってみれば、「声を失い、言葉を発すること」が出来ないというのは、「死ぬことより、苦しいこと」であるかも、しれない。

それが、この先生のように、「”話す事”で飯を食べている」教授という職業についていう立場からすれば、なおのことだ。

それが、この「装置」を使うと、ほぼ完全に近いほど、元のように話すことが出来るようになるのだという。

話す機能を失った人間からすれば、これほどの「朗報」はないであろう。そして、記事にあるように、さらに、「機能や装置の改善」を計って、より明瞭な会話が出来るようにしていた頂きたい。

また、さらには、願わくば、この「医療行為」が、全国のおもな病院で施せるようになることを祈りたい。

(2015年10月20日)

人口舌を開発「舌を失った患者に再び会話を」 岡山以外


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