2015年10月15日木曜日

プーチン大統領「”シリア空爆”は、世界をテロから守るのに貢献する」

マケイン上院議員でなくても、これを米国とロシアの「代理戦争」と考える向きは、多かろう。
ところが、プーチン大統領は、ロシアのシリア内戦への関与(=空爆)は、「世界をテロから守るのに貢献」 していると、胸を張っている。



しかし、その実態からすれば、これは、第二の「朝鮮戦争」であり、第二の「ベトナム戦争」であると、言っても過言ではないであろう。

14日付けで、CNNが、次のような記事を掲載した。


◆ 「CNN」の記事から

≪シリア国内への空爆を続けるロシアのプーチン大統領は13日、同国のシリア内戦への関与が世界をテロから守るのに貢献しているとの認識を示した。一方シリアでは同日、首都ダマスカスにあるロシア大使館付近で、ロシア支持派の集会の開催中に迫撃砲弾2発が着弾する攻撃があった。
ロイター通信によれば、プーチン大統領はモスクワで行われた投資会合で、「我々はシリアでいかなる主導権を握ろうともしていない。シリアが持てる指導者は一人だけで、それはシリア国民だ」「我々の目的はテロとの戦いに貢献することだ。テロの危険性は米国やロシア、欧州諸国、そして全世界に及ぶといっても過言ではない」と述べた。≫
◆ 今の世を「混迷した世界」にしたのは、米国

そして、この記事は、共和党の重鎮、ジョン・マケイン上院議員らへの取材を行い、―それに対し、議員らはー、(緊張激化が進む現状について)今行われていることは、「米ロ間の『代理戦争』だという認識を示した、と紹介している。

また、「シリア内戦をめぐっては現在、米国とロシアがそれぞれ競合勢力に兵器を供与している。米国は今週、シリア政権打倒を目指す反体制派勢力に50トン分の弾薬を供与した」(同上)という情報も、記事の末尾に付け加えている。


私は、今行われいる戦争は、第二の「朝鮮戦争」であり、第二の「ベトナム戦争」だと、思っている。

ー誤解を恐れずに、思い切って言えばー、あるいは、もう今の世界は、「第三次世界大戦」に突入しているのかもしれない。

第1次世界大戦は、「一発の銃弾」から、始まった。
その時、誰が「あのような泥沼」の陥る「終わりの見えない、悲惨な戦争」の引き金になると、考えたものがいたであろうか。

そして、それが更なる「悲劇」を生み出すことになると、「想像」しえたものが存在するであろうか。

もちろん、その「悲劇」とは、第2次世界大戦のことである。


ふたつの戦争の経験から、「もう再び、戦争の惨禍が起きない」ようにするための「仕組み」が、国際連合であった。

だが、この仕組みは、ー今のところー上手く作用していない。

ー私の観るところーその原因の大半は、米国にある。

米国のイラク戦争に或る。
米国が、国連の決議を無視し、単独で、イラクを攻撃したことに或る。

しかも、米国のイラク攻撃の根拠うになった「大量破壊兵器」は、ついにイラク国内でみつからなかった。

米国「勇み足」が、白日の下にされされた。
それでも、米国は、今もって、「イラク戦争」を終結させることが出来ずにいる。

此のことが、今の世を「混迷した世界」にした、「根本的な原因」である。
だから、今の混迷した世界を元に戻す責任は、米国に或る。

(2015年10月15日)

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