2015年10月23日金曜日

「目くらまし」には、騙されない 《菊池桃子氏らを起用、一億総活の国民会議名簿》


「目くらましには、騙されない。魂胆は、「ミエミエ」である。安倍首相が「ぶち上げた」、「一億総活躍」を議論する「国民会議」名簿が、発表された。
民間議員には、菊池桃子氏などが、起用された。

菊池氏は、タレント業と、「教職」を兼任する「マルチ人間」だ。だが、記事の取扱いでは、「タレント」であることを強調したものが多い。

さて、これらのメンバーで、一体、何をしていくのであろうか。
まずは、「お手並み、拝見」というところか。


 民間議員に、15人を起用

加藤勝信1億総活躍担当相は23日午前の記者会見で、第3次安倍晋三改造内閣の目玉政策「1億総活躍社会の実現」に向けた具体策を話し合う「1億総活躍国民会議」のメンバー28人を発表した。民間議員には、タレントの菊池桃子氏や増田寛也元総務相ら15人が選ばれた。

 加藤氏は「既存の審議会機関の方々や、専門的知見や現場での活動の経験のある方の中から、安倍首相と相談して人選を行った」と説明した。≫


◆ 「1億総活躍、国民会議」の名簿

以下に、「産経ニュース」に記事を引用して、その「すべてのメンバー」を、掲載しておく。

政府関係者は、13名。民間からは15名が起用された(安倍首相を除く)。

【政府】議長=安倍晋三首相
議長代理=加藤勝信1億総活躍担当相
▽菅義偉官房長官
▽甘利明経済財政担当相
▽石破茂地方創生担当相
▽高木毅復興
▽高市早苗総務
▽麻生太郎副総理兼財務相
▽馳浩文部科学
▽塩崎恭久厚生労働
▽森山裕農林水産
▽林幹雄経済産業
▽石井啓一国土交通

 【民間議員】(産経の記事とは、順序が違うことに注意)
飯島勝矢・東大高齢社会総合研究機構准教授
土居丈朗・慶大教授
樋口美雄・慶大教授
増田寛也・元総務相
松為信雄・文京学院大教授
菊池桃子・タレント、戸板女子短大客員教授
宮本みち子・放送大副学長
松本理寿輝・まちの保育園代表
榊原定征・経団連会長
三村明夫・日本商工会議所会頭
工藤啓・NPO法人育て上げネット理事長
対馬徳昭・社会福祉法人ノテ福祉会理事長
大日方邦子・日本パラリンピアンズ協会副会長
高橋進・日本総合研究所理事長
白河桃子・ジャーナリスト


 教授、学長などを、8人起用

メンバーの構成を観ると、政府関係者は、主要なポストの閣僚がすべて入っている。

民間では、大学関係者(教授、学長など)が、8人起用され、大半を占める。
あとは、経済界から、3人。福祉関係、報道人?から2名つづが、起用されている。

もっとも、民間関係者について、個人の経歴などについては、一人一人、詳しく調べたわけではないので、「肩書」から判断してのことである。

このニュースは、報道各社が取り上げており、「産経」の記事だけが取り上げているわけではない。

だが、そのメンバー全員を載せているのは、「産経」のみだ。こういうところが、「”産経”の強み」かも知れない。

他社の記事は、ことさらに、菊池桃子氏の起用を強調した記事になっている。
しかも、菊池氏の「タレント」という側面のみを表にだしている。

思うに、「タレント」も含めることで、「一億総動員」ということを、強調したいのであろう。だが、それでは、「政府の広報誌」と、変わらない。

しかも、「メンバーの中には、マスコミ関係者が、一人も入っていない。もちろん
ジャーナリストとして、白河桃子氏がいるが。だが、白河桃子は、報道機関とは、直接には関係がないと思われる。


 学者は、「現実を知らない」はずでは

政府関係者は、地方、厚生、農林水産、国土、経済・財政、復興と、多方面の大臣が参加している。

それに比べれば、民間関係者は、その人選が、偏っているように感じる。
教授や学長が8人もいる。

安倍政権やm自民党の幹部は、安保法制の審議などにおいて、「学者は現実を知らない」、「世間知らず」と言って、「鼻にもかけなかった。

その学者を8人も、起用するとは、「頭が狂った」としか思えない。それとも、あれは「方便」だったのか。

それとも、起用された教授・学長が、自分たちに「都合のいいこと」を進言してくれるという確信があってのことか。

この「一億総活躍」は、自民党内だけでなく、石破氏も、「異論」が出ている。
そのようン亜kで、一体、どのようなことを議論するのか。

まずは、「お手並み、拝見」といったところである。

(2015年10月23日)