2015年10月11日日曜日

「突如として登場した概念」 石破大臣「1億総活躍」に疑問符

「安保法案」が、成立した安心感からなのか、安倍政権の閣僚の口から、次々と、安倍首相への「異論」が聴かれるようになってきた。
石破氏が「1億総活躍」は、「最近になって突如として登場した概念」と語った。



安倍晋三首相が新内閣の「目玉」として掲げた「1億総活躍」について、石破茂地方創生相が、「論評」をした。


 「朝日デジタル」の記事より
≪石破氏は9日の記者会見で、1億総活躍について「最近になって突如として登場した概念だ。国民の方々には『何のことでございましょうか?』という戸惑いみたいなものが、全くないとは思っていない」と語った。石破氏は同日のTBSの番組収録でも、政権が1億総活躍社会の目標にする「GDP(国内総生産)600兆円の達成」に関して「目標は達成するためにある。華々しく数字さえ打ち上げればいいというものではない」と語った。≫

◆ 安倍首相の「目くらまし」

石破氏がこのように、「突如登場した。国民に戸惑いがないとは思わない」と語ったことは、石破氏自身も、ー国民にある戸惑いをー共有している、ということになる。

つまり、これは、閣議で議論された「政策ではない」ということになる。
安倍首相自身の「独断専行」によって、打ち出された「目玉」政策であるということの証拠になる。

だが、今の安倍首相に「異論を挟める」閣僚は、いまい。そうだとする、この政策は、安倍政権の「政策」としてではなく、安倍首相だけの政策として、今後、推進されていくことになるのだろう。


石破氏が、(GDP600兆円の達成に関して)「目標は達成するためにある。華々しく数字さえ打ち上げればいいというものではない」という判断を示したことも、解る。

そもそも、「第二の矢」と言っているが、「第一の矢」自体、その成果や、問題点について、総合的な検証が行われた、という報道がなされていない。

安倍首相が、「大成功をおさめた」と、ひとり「悦にはいっている」だけのことである。我々からすれば、現状は「日々の暮らしが楽になった」などというには、ほど遠い。

だから、「第一の矢」自体、「成功した」などと言えるものでは、決してない。


そうであるのに、「第二の矢」などとは、とんでもない勘違いである。
石破氏が言うように、我々にとっては、本当に突然、降ってわいたような「話」である。

これは、安倍首相の「目くらまし」である、という気がする。


(2015年10月11日)

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