2015年10月8日木曜日

「イジメ」で悩む君へ 「先生に頼るのは、やめよう」

(記事の内容とは、関係がありません)
「イジメ」で、自分の命を絶つ(自殺)する子供たちが、あとをたちません。(多くいます)
私は、そういうニュースを聞くたびに思うようになりました。
「先生に頼(たよ)るのをやめよう」と。
「イジメ」で悩んだり、苦しんでいるキミたちに、このことを告げたくて、この記事を書きました。



40年ぐらい前には、学習塾は「日陰者(ひかげもの)の存在でした。
だが、今では、学習塾は、社会的にも認知(にんち)され、もはや、「日陰者」ではなくなっています。

今では、「勉強が遅れている」子供たちに対し、学校の先生が、塾に行くように勧(すす)める時代になりました。

また、学校が、土曜日、日曜日と休みになったので、スポーツクラブ(学校以外での)も、盛んになってきています。本当に、時代の流れを感じないではおれません。


◆ 先生は、キミたちを助けることができない

今では、学校の中の空き教室を利用して、学習塾を開いている「学校」があると、耳にすることがあるぐらいです。

このことは、何を意味するのでしょうか。これは、どういうことなのでしょうか。

それは、学校の先生が、キミたちに教えることを放棄(ほうき)したということです。先生にとって、一番大事な仕事である、「教える」ということを、「投げ出した」ということです。

もちろん、先生たちは、まったく、「キミたちに教えることを放棄した」訳(わけ)ではありません。そんなことをすれば、「給料」をもらえなくなってしまいます。君たちからも、相手にしてもらえなくなります。

ですから、先生たちは「適当に、自分の負担にならない程度に、キミたちに「学習指導」をします。ですが、このことは、全てが「先生のせい」という訳でもありません。

キミたちは、よく知らないでしょうが、実は学校の先生はすごく忙しいのです。
学校で仕事をするだけでは、時間がたりなくて、先生の家にまで仕事を持って帰っています。

キミたちが、「宿題」を家でするのと、同じようにです。でも、先生にも、家庭があります。家族がいます。君たちのお父さんや、お母さんがしてくださることを、先生たちも、先生たちの家族にしなければならないのです。

そいう訳で、先生は、すごく、いそがしいのです。これをすべてにおいて、「完全」にやって見せることは、たいへん、むずかしいことなのです。

もう一度、ここで、話を整理します。先生は、とてもいそがしい。だから、勉強が分からない生徒、勉強がおくれている生徒がいても、その生徒に勉強を教える時間も、ゆとりもない。わかっていても、どうにもできないのです。

だから、キミたちに学習塾にいって勉強を教えてもらうように、すすめるのです。先生たちには、もう君たちの相手は、出来ないという訳です。




ですから、君たちも、よく考えてみてください。

先生は、すごくいそがしい。そんな先生が、キミたちが、「イジメ」にあって、すごく悩み、苦しんでいても、真剣になって、相手をしてくれると思いますか?

私は、学校にかよう子供たちが、「”イジメ”で、自殺をした」というニュースを聞くたびに、思うことがあります。

キミたちが一生懸命(けんめい)になって、先生に相談するのに、先生は真剣に相手をしてくれない。それなのに、なぜ、いつまでも、その先生に頼ろうとするのですか?

なぜ、もっと、ほかの方法を考えようとは、しないのですか。勉強は、学習塾で教えてもらうことに、何の疑問も感じない。なのに、どうして、「イジメ」のことだけは、先生に、すべてまかせようと思うのですか。

それは、おかしくありませんか。矛盾(むじゅん)していませんか。

私は、これまでに起こったこと(イジメ)について、すべてを知っている訳ではありません。しかし、ニュースを聞いていると、いつも、先生たちが、テレビの前に出てきて、頭を下げて、「申し訳ありませんでした」と、あやまっています。

皆さんも、それは知っていると思います。

なぜ、先生がたは、あのようにして、謝(あやま)っておられるのでしょうか。
皆さんは、そのことを考えたことがありますか。

あれは、先生方が、「私は、子供たちに何もしてやれませんでした。力になって、やることが出来ませんでした」と、言っておられるのです。

先生たちには、「イジメ」をやめさせることも、「イジメ」にあっている生徒を救うことも出来ない、と証明(しょうめい)されているのです。自分たちで、認めておられるのです。

それなのに、まだ、キミたちは、先生に頼りたいですか?先生に相談をすれば、「イジメ」がなくなり、解決(かいけつ)すると、思いますか?


◆ 「助けたい」と思っている人たちは、学校の外(そと)にいる

「じゃー、どうすればいいの?」という声が聞こえてきそうですね。実は、私にも、「よいアイデア」があるわけではありません。

でも、先生に頼ることをやめる。このことだけは、忘れないでください。「イジメ」を、学校の中だけで、解決しようと思わないでください。

キミたちを「助けたい」と思っている人たちは、実は、学校の外(そと)にいる、ということを忘れないでください。すべてを、学校の中で解決しようと考えては、いけません。

そう考えることが、「イジメ」を解決する「早道」なのです。なにも、すぐに、「警察に行って、相談をしなさい」と言っているわけではありません。

ただし、「ケガをさせられた」、「暴力をふるわれた」、「嫌なことを無理やり」させられた。そういう時には、警察に行って相談することが、大事です。

「嫌なことを無理やり」というのは、たとえば、次のようなことです。

「無理やり、服をぬぐように言われ、川で泳がされた」
「お金を家から持ってくるように、言われた」
「人間として、どうにもガマン出来ないようことをするように、いわれた<具体的(ぐたいてき)なことは書けませんが、自分で考えてみてください。とにかく、すごくイヤなことです。>)」
「ビルの屋上から、”飛びおりろ”、とおどされた」

こういうようなことです。これらのことは、「犯罪」ですから、警察に行けば、相談に乗ってくれます。


とにかく、私の言いたいことは、「学校の先生」に頼ることは、やめよう、ということです。そして、まずは、お父さん、お母さんに相談をしましょう。

そして、学校に「抗議(こうぎ)」してもらいましょう。それでも、「イジメ」がやまらないようなら、その時は、もっと、ほかの人にも、相談をしてみましょう。

叔父(おじ)さんや、叔母(おば)さんがいる人は、相談にのってもらいましょう。一緒になって、考えてもらえると思います。もし、あなたが、彼らに何の相談もせずに、目の前から急にいなくなったら、どれほど悲しまれるか、考えてみてください。

叔父(おじ)さんや、叔母(おば)さんがいない人は、近所に相談できそうな人がいないか、よく考えてみてください。きっと、誰か、見つかるはずです。

どうしてもだめなときは、家の人といっしょに、警察にいって相談をしましょう。
私が今できるアドバイスは、これくらいです。

最後にもう一度、いいます。

キミたちは、勉強やスポーツが得意(とくい)になりたい時、学校以外の人に頼る事が多いのではありませんか。もし、そうなら。

「イジメ」も同じように考えて、先生に頼るのは、もう、やめませんか。


(2015年10月8日)