国民を「ばかにするのも、ほどがある。「いい加減にしろ」と、言いたくなってくる。
中谷防衛相のことである。
強行採決をした「安保法案」について、「安保法制と憲法との整合性を十分に説明できなかった」と述べた。
それでは、一体あの審議は、何であったのか。
◆ 「ＴＢＳ」のニュースから
≪中谷防衛大臣は、先の通常国会での安全保障関連法の審議を振り返って、集団的自衛権の行使を認めることは「合憲」だという説明が不十分だったという考えを示しました。
「国会までの期間ですね、やはり一番欠けていたのは憲法との関係の議論ですね」≫
◆ 安倍内閣は、総辞職すべき
中谷防衛大臣の、安保関連法制をめぐるシンポジウムでの発言である。
先の国会で、審議が始まるまでの準備不足！で、「安保法制と憲法との整合性を十分に説明できなかった」と、自身の見解を披露した。
まったくもって、「けしからん」発言だ。安倍内閣は、総辞職すべきである。
この一言に尽きる。
しかし、それにしても、「よくまあ―」、こんな記事を書けたものである。
これでは、まるで、「政府の広報誌」である。
ここまで、国民をバカにした「発言」に何のコメントも入れずに、「坦々」と報道するとは、これまた、呆れる。
これでは、全然、「マスコミの役目」を果たしていない。
「権力を監視」するという役目を放棄している。
「マスコミの堕落」を象徴するような記事である。
確かに、事実を曲げずに報道することは、重要だ。だが、それだけで、「役目」が終わるわけではない。マスコミは、国民の「代弁者」でもあるはずだ。
こんなことをいくら書きたてたところで、「ごまめ歯ぎしり」にしか聞こえないであろうが、「言わねばならぬ」と、思う。
◆ 国民に頭を下げて「詫びて」、撤回すべき
繰り返しになるが、中谷大臣の「能天気さ」には、辟易（へきえき）とする。そんなことをいうぐらいなら、「もう一度、一から出直せ」。
まだ、「安保法案」は、法律にはなっていない。今なら間に合うではないか。
国民に頭を下げて「詫びて」、廃止の手続きを取るべきだ。
中谷防衛相は、「この法律をすぐには使わない」と、明言している。そうであるなら、時間は十二分にあるはずだ。
「法制」と「憲法との整合性」がしっかりと取れるように、「法案」をよく練り直して、国民に十二分に説明が出来るものにして、再提出するなら、すべきである。
中谷防衛相の発言で、いまや「安保法案」は、「今後も丁寧に説明を続ける」などいうレベルの問題では、なくなった。
安倍首相ともども、会見を開いて、まず、国民に「詫びる」べきであろう。
岸田大臣の「”憲法９条の改正”発言」には、安倍首相が「激怒した」と報じられているが、中谷大臣の発言には、「だんまり」を決め込んでいるようだ。
無理もない。
これ以上を「突っつけば、何が「飛び出して来る」か、解らない。それでは「やぶ蛇」である。
最後に、もう一度、繰り返す。
「憲法との整合性が取れていない」、違憲の”法律”であると思うのなら、今すぐに撤回すべきである。(２０１５年１０月１１日）
