2015年10月13日火曜日

命の呼びかけ「死ぬほどつらい子は、来て」 鎌倉市中央図書館  

少し前のニュース記事ですが、コメントしておきたい。
理由は、このところ、仙台の「イジメ自殺」事件などについて、このブログでも集中して取り上げて、来たからである。

 「命の呼びかけ」・・鎌倉市中央図書館


 「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。」というツイートが、あった。

 8月26日のことである。

 投稿したのは、鎌倉市中央図書館。
その鎌倉市の市教委が、このツイートについて、「苦渋」の選択の結果、このツイートを容認したことが、分かった。

神奈川県鎌倉市の鎌倉市中央図書館が8月26日、Twitterの公式アカウントから「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、図書館へいらっしゃい」と呼びかけた投稿に対し、反響が広まっている。投稿から1日が経過し、Twitterでは6万RTを超えているほか、新聞社やネットメディアが報道、多くの人たちの共感を呼んで鎌倉市図書館に対する賞賛の声が上がっているが、市教育委員会内部で同日、ツイートの削除を検討していたことが明らかになった。》(ハヒ・ポス)


 市教委も、中央図書館も、立派な仕事をした

市教委が「苦悩」した理由は、容易に察することが出来る。もし、これを「そのまま認めれば」、教育の放棄と受け取られかねない。子どもたちが、学枚に来ることで、はじめて「教育」は、成り立つ。

お釈迦様も、言った。
「縁無き者は、度し難き」と。

私のところに来て、話を聞いて、はじめて「救い」の道が開ける。ここまで、自身の身体を運んで来る意志がない者を、成仏させることは出来ない。そういう事である。

その意味で、市教委がこのツイートを注意深く検討したことは、当然であるし、そのこと自体は、適切な判断である。

また、ー市教委の「上からの目線」での判断によってー、一方的に、このツイートを「削除させなかった」ことも、英断である、と私は思う。

仮に、(こんな想定は、不謹慎ではあるが)自殺する「子供」が出なかったとしても、新学期からの登校が重みなっていた子どもたちにとっては、救いのツイートになったことであろう。

そう思うと、この鎌倉市教委の判断を非難することは出来ないし、中央図書館の判断も適切なものであったと、感じる。


(関連記事案内)
「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は...」 鎌倉市図書館のメッセージに称賛の声=ハヒ・ポス

(2015年10月13日)


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