2015年10月22日木曜日

厚顔にも、ほどがある、「東電、来秋にも社債発行へ」

厚顔にも、ほどがある。
「フクイチ」の現実は、どうなったのか。
「現実論」をもってすると、こういうことになるのか。
国民への負債は「知らん顔」で、東電が来年の秋ごろに、社債を発行する計画だ。

社債を発行によって、 3000億円規模の資金を調達する見通しをたてている。


1) ”実質国有化”から脱出も、再稼働頼みの東電
東京電力は、来秋にも、福島第一原発事故後に止まっていた社債の発行を再開し、3千億円規模を調達する見通しとなった。原発事故で社債市場の信用力が下がり、銀行からの借り入れに頼ってきたが、自力で調達して「実質国有化」から脱する足がかりをつくる。
発行額や時期の詳細は、金融機関などと今後詰める。ただ、業績回復を後押しする柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が遅れれば、発行時期は遅れる可能性もある。≫
東京電力は、「 ”実質国有化”から脱出」の足掛かりにするというが、結局、それも、再稼働頼みということである。

道理で、安倍政権が、大半の国民の反対を押し切ってまで、原発の再稼働に必死になるわけだ。

しかも、驚くべきことには、この東電に関係する人びとが、政治家、財界人(企業経営者)、学会関係者、スポーツ関係者、文化人、芸能人など、「わんさ」といる。

もちろん、関連企業は、言うまでもない。

政府が、東電を「つぶす事」が出来ないわけである。


2) 「特定秘密」に指定か

東電は「原発事故の賠償などで経営危機に陥り、2012年夏に国が資本注入して議決権の過半数を握った。コスト削減に加えて電気料金も引き上げ、13~14年度は2年連続で経常損益が黒字となった」。

東電は、経営は持ち直しつつあるとして、16年度に運転資金として社債の発行再開を含めて1兆円を調達する計画をたてていた。(同上)

よくこんなことが、許されるものである。
朝日のこの記事も、事実を「たんたん」と伝えるだけで、一言も、東電の姿勢を批判する内容になっていない。

一体、これまでに国が、東電に「注入」してきた税金は、どれほどあると思っているのか。これを、如何にして、返済するつもりなのか。

その具体的な「日程」表を、東電は国に示したのか。
安倍政権は、それを東電に提出するように、もとめたのか。

これらの事実は、一切、この記事からは、読み取ることが出来ない。
これも、安倍政権が関与している以上は、「特定秘密」に指定されている、ということか。

それで、情報を国民には知らせることができない、ということなのか。


3) 東電が、安倍政権を見習って、なぜ「悪い」

日本経済新聞が、今年の5月23日付で、次のような記事を掲載した。
会計検査院は23日、東京電力への検査結果を公表した。東電が2014年に政府の認定を受けた新総合特別事業計画(再建計画)を検証した。福島第1原子力発電所事故の賠償スキームで、国が東電に支援する9兆円を全額回収するには30年超かかる可能性があると試算した。
この9兆円を、政府は、東電が事業の利益から出す特別負担金や、機構が引き受けた東電株(1兆円相当)の売却益などで回収する、という計画だ。

東電のよる再建計画では、東電株売却は2020年代半ば以降の実施予定だが、国の回収までの期間は示されていない。

検査院は、東電の平均売却価格(1株750~1350円)などの条件を変え、6通りを試算した。その結果、最短で18年後の32年度末、最長で30年後の44年度末と算出した。(「日経」)

しかし、試算そのものが、今の株価の「高留まり」を前提にしている。もし、今の市場が再び、「バブル崩壊」を起こすことにでもなれば、この試算はすべてが崩れる。

しかも、「バブル崩壊」は、14年周期で起こるとされている。そろそろ、「危ない時期」に差し掛かってきている、と観るべきだろう。

もっと、東電には、もともと、この「負債」を返すつもりがない、ように思える。安倍政権は、自らが「憲法」に違反して、日本の国民に「模範」を示した。

東電が、それを見習って、どこが「悪い」というのだろう。



4) 結局、「ツケ」は国民の「財布」から支払われる

つまり、それは東電の残した「ツケ」は、「結局のところ、国民の「財布」から支払われるということである。

それは、国民の支払う「電気料金」や、税金から支払われることになる、という訳である。

そしてそれはまた、仮に、「フクイチ」のよう事故を東電が起こしても、また同じことが繰り返されるということにほかならない。


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(2015年10月22日)