2015年10月21日水曜日

フクシマの”サケ漁”解禁「放射能に汚染され続ける国民の命は、どうなる」

恐ろしい、ことだ。フクシマ県楢葉町で、木戸川のサケ漁が18日、5年ぶりに再開された。
「フクイチ」の事故によって、海が汚染されたのに、その海で育った魚を食べさせられ、放射能に汚染され続けるのは、普通の市民(国民)だ。
その命はどうなってもいいのか。


福島県の放射性物質の調査で基準(1キロあたり100ベクレル)を下回り、出荷が許可された。


 「朝日新聞」の記事より

京電力福島第一原発事故による避難指示が解除された福島県楢葉町で、木戸川のサケ漁が18日、5年ぶりに再開された。ふるさとに戻ってきたサケを手でつかみ、漁協組合員から笑みがこぼれた。

 午前11時半すぎ、下流に張った網に向けて組合員が上流から網で追い込む伝統の「合わせ網漁」で捕獲した。体長約60センチのサケは網からつかみ出されると、勢いよく身をよじった。

 漁協によると、事故前の2011年3月上旬に放流したサケも戻ってきているという。この日捕れたのは120匹ほどだった。

 木戸川のサケは、県の放射性物質の調査で基準(1キロあたり100ベクレル)を下回り、出荷が許可された。多くの観光客を集めてきたサケ釣りも今月末に再開される。木戸川漁業協同組合の松本秀夫組合長(67)は「川に入り、網に触れるだけで幸せな気分だ。7、8年で震災前の水準に戻したい」と話していた。≫


 焼け太る、東電。放射に晒され続ける国民

こういう記事をたんたんと、何の批判も交えずに、朝日新聞が報じるとは、世も末だ。

福島県の放射性物質の調査で、基準(1キロあたり100ベクレル)を下回ったというが、この基準自体が、「違法」なものだ。

この基準は、事故後に勝手に政府が設定したものである。まるで、国民の命など、どうなっても構わない」というばかりの、基準の変更であった。

こういう「魚=サケ」が、子供たちの給食の材料に使われる。

そして、売れ残ったものが、加工品として販売され、それと知らな内に食べさせられることになる。

国民はいい面の皮である。

また、お店で産地が表示されていても、「魚=サケ」自体に産地の印がついている訳でないから、どこでとれた「サケ」かわからない。

「川に入り、網に触れるだけで幸せな気分」に浸ってもらうのは、勝手だ。
だが、たんに漁師が「幸せな気分になる」ために、つき合わされてはたまらない。

「7、8年で震災前の水準に戻したい」のだという。
「まっぴら、ごめんだ」と言いたい。

こうして、いつの間にか、分からないうちに「なし崩し的」に、日本の国民のすべてが、放射能に汚染され続けることになるのだろうか。


汚染源の「東電」は、政府の投入した資金の返済をよそに、着々と「業績」を回復し、来年の秋にも、「社債」を発行する計画でいるという。

まったく、この日本という国は、、一体、どうなってしまったのか。

それにしても、「焼け太り」とは、東電のためにあるような言葉である。


(2015年10月21日)

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