2015年10月22日木曜日

”フクイチ”の事故の罹災者「東電に損害賠償の訴え」

生活は、こんなを極めていることだろう。
ただでさえ、「生きていくのが、大変な世の中であるから。
「フクイチ」の事故で、一家三人が、東電に損害賠償を求める訴えを、静岡地裁に起こした。

東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」という長ったらしい名前の「法律」がある。

平成24年6月施行された。
もちろん、「フクイチ」の事故で、罹災した国民を援助するために法律である。
しかし、法律があっても、それを行政が実行しなければ、何もならない。


 「中日新聞」の記事から

東日本大震災による東京電力福島第一原発事故で精神的苦痛を受けたなどとして、旧緊急時避難準備区域の福島県南相馬市から静岡市清水区に避難している一家三人が東電に損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こした請求額は約四千七百六十万円。提訴は九月十八日付。

 訴状によると、夫婦と息子の三人は原発事故のため南相馬市で同居していた夫の両親と暮らせなくなったり、職場や友人とのつながりを失ったりした喪失感として一人当たり五百万円の慰謝料計千五百万円を要求。南相馬市の自宅の時価賠償や避難後の家財代の支払いも求めている。≫


 「取るべき道」は、他にない

事故で、日本の国民が大きな影響を受けている中で、東電は、14年度、15年3月期と、黒字を確保。

一方、東電が国民から受けた「資金援助(=税金)」は、延べ9兆円に上る。
その東電は、この「援助資金」の返還に応じる様子がない。

また、汚染水の対策は、ほとんど進展がない。
東電も、マスコミも、今では、「フクイチ」の状況を全くといいほど、「知らせよう」としないし、報じようとはしない。

どうやら、安倍政権はこの「問題」を「特定秘密」に指定したようだ。


それに引き替え、「フクイチ」の事故で、「移転」を余儀なくされた被災者の生活上の苦労・苦痛は、察するに余りある。

住み慣れた土地を追われ、慣れない土地で、一からやり直すのは、大変だ。

子供たちにしても、学校が変わり、周りは「知らない子供たち」ばかりの環境にいきなり「投げ込まれる」、ストレスは大変なものであろう。

言葉も違い、周りの環境も大きく違うことだろう。
いくら、「若い」からと言ってもー適応するのはー、そう簡単なことではない。

金魚などは、いきなりが激変する「環境」に追いやられると、「死んでしまう」。
それは、恐らく、動物などでも、おなじことであろう。

ましてや人間は、「デリーケート」な生き物だ。また、人間にとって「ストレス」ほど、「大敵」はない。

環境の激変、生活への不安、身近な人を失った喪失感など、「ストレス」を受ける要因は、いくらでもある。

それを少しでも「和らげる」は、金銭で「あがなう」しか方法がないと思う。
「慰めの言葉」だけでは、不十分だ。

「ドライ」と言われようが、こうする以外には、「取るべき道」を見つけることが出来なかったのであろう。

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(2015年10月22日)

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