2015年10月27日火曜日

「“戦争”を始めるのか」⇨米海軍駆逐艦が「中国領海内」を航行

「戦争を始める」つもりなのか。余りに身勝手な論理である。米国も、同様に”人工島”を造成しているではないか。沖縄の在日米軍基地のことである。
中国の論理からすれば、沖縄の在日米軍基地こそ、人工島ということになる。

そのことを差し置いて、中国のことを責めることが出来るのか。



米海軍駆逐艦が、27日、南シナ海の人工島から12カイリ内の「中国領海」を 内を航行した。オバマ大統領が、米海軍駆逐艦が航行する「作戦」に「ゴーサイン」をだしたからだ。

私には、オバマ大統領は、米国民への「公約」を忘れ去っているように思えてならない。


 米海軍駆逐艦が、人工島から12カイリ内の海域を航行=「CNN」の記事

ワシントン(CNN) 米海軍の駆逐艦が27日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内の海域を航行した。
米国防当局者がCNNに語ったところによると、海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」は現地時間の同日午前、中国が埋め立てたスビ礁付近を通過した。
公海における航行の自由を示すための作戦とされる。同当局者は、オバマ米大統領の承認を得て実行された作戦が完了したと述べた。
人工島を中国の領土と認めた場合、その周囲12カイリ内の海域は国際法上、同国の「領海」と規定される。しかし米国の主張によれば、中国が埋め立てたスビ礁とミスチーフ礁はもともと満潮時には水面下に沈んでしまう暗礁で、それを埋め立てた人工島に領海は設定できないと考えられる。≫

 米国民への「公約」を忘れたのか

オバマ大統領は、この「作戦行動」を許可することを渋っていたとされる。それなのに、何故、「決心をひるがえす」ようなことをしたのか。

冒頭に書いたように、米国こそ、沖縄を占領下において、”人工島=米軍基地”を造成した。そして、それを今もって、変更しようとはしていない。それなのに、中国だけを一方的に「排除」しようとするのは、筋が通らない。


それにしても、最近のオバマ大統領は、「冷静さ」を失くしてきているように思える。

大統領は当選する前の、自分自身の「信条」を捨て去ったかのように感じられる。何よりも、米国民への「公約」を忘れてしまっているように感じる。

それは一部の「側近」などの「進言」によるものであろうが、どうも「解せ」ないのである。

オバマ大統領は、今回で大統領を引退することになる。もう、「次はない」のだ。
そうであるのに、何を「恐れる」ことがあるのだろうか。

最初からの「自身の信念」に基づいて、自信を持って行動していけば、それで、「いいはず」だ。米国の国民も納得をするはずである。

「公約破り」は、日本の政治家の「専売特許」であるが、それをわざわざ、米国の大統領が真似をすることはない。

今のオバマ大統領を観ていると、「自身喪失」に陥り、自身では「何も判断できなくなって来ている」ように思えてならない。

それとも、オバマ大統領は「裸の王様」になってしまっているのか。そして、そのことを自分で気づくことが出来ないのか。

もし、そうであるとしたら、大変ことである。
「”核のボタン”を押す」のは、オバマ大統領であるからだ。

(2015年10月27日)

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