2014年8月27日水曜日

LS:フクイチの今(13)事故直後につくば市で、採取された大気中の「チリ」から、ウランや鉄(圧力容器の材料の)などが、検出された。

これは、圧力容器だけでなく、原子炉格納容器も、破損していた事を示すものではないか。
東電の事故直後に、茨城県の筑波で採取された「チリ」から、核燃料や原子炉圧力容器の材料のウランや鉄などが、検出された。


1) 北海道新聞 の記事より__


『東京電力福島第1原発事故直後に約170キロ離れた茨城県つくば市で採取した大気中のちりから、核燃料や原子炉圧力容器の材料のウランや鉄などを検出したとの研究結果を東京理科大と気象庁気象研究所のチームが27日までにまとめた。


 事故で溶けたウラン燃料が原子炉内の他の物質と混ざった状態で外部に放出されたことを裏付ける結果で、同大の中井泉教授は「事故直後の炉内や放射性物質の放出状況の解明につながる」とさらに詳しい分析を進めている。

 チームは、2011年3月14日夜から翌朝にかけてつくば市の気象研究所で採取された高濃度の放射性セシウムを含む粒子に着目し分析してきた。』(北海道新聞 8/27)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/559306.html

この事は、NHKが、少し前にも取り上げたことである。
2) 圧力容器だけでなく、原子炉格納容器も破損していた
このことは、東電の原発事故の際に、__素人判断だが__圧力容器だけでなく、原子炉格納容器も破損した、という事を証明するものではないか、と思われる。
そうでなければ、『「チリ」から、核燃料や圧力容器の材料のウランや鉄などが、検出』されるはずがない。
ここに貼り付けた図を見ても分るように、圧力容器は、原子炉格納容器で守られている。だから、原子炉格納容器が壊れない限り、外に放出される訳がない。
となると、原子炉格納容器が、壊れた結果だという事に成る。東電は、先ごろ、「燃料棒が溶け落ちて、圧力容器を打ち破り、原子炉格納容器の底」にたまった状態にある。
だが、「まだ、原子炉格納容器内にある」、と説明をした。

もし,この仮定が正しいとすると、溶け落ちた核燃料が、原子炉格納容器内にたまっているという東電側の説明も、「怪しい」ということななる。

3) すでに、溶け落ちた核燃料が、地下水脈に接触しているのではないか

やはり、原子力技術者の佐藤暁氏らが、主張していたことが、間違いではなかったことになる。

佐藤氏は、早い段階から、「水での冷却は、かえって、汚染水を増やすことばるなるだけの事である」と述べていた。

もう、すでに、溶け落ちた、核燃料が、地下水脈に接触している___メルトアウトしている__のではないかと述べる佐藤氏。

その動画を貼り付ける。








*時間にゆとりがある方には、A・ガンダーセン氏(Arnie Gundersen≫の動画も、ご覧下さい。
なお、A・ガンダーセン氏は、東電の3号機は、水素爆発ではなく、核爆発である、と主張されている。
この主張が、裏付けられたことにもなる。

       
  ≪関連サイト案内≫

*”茨城のちりからウラン検出 原発事故の溶融燃料”=47ニュース 8/27
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014082701001722.html

*”敦賀原発「活断層」変わらず 規制委調査団の再評価”=産経ニュース 8/27
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140827/dst14082720470010-n1.htm

(2014/8/27)