1) 産経ニュース が、今日、報じた記事より__
『東京電力福島第1原発海側のトレンチ(地下道)に滞留する汚染水を遮断するための「氷の壁」が3カ月以上たっても凍らない問題で、7月末から投入している氷やドライアイスに効果が見られないことから、政府が「氷の壁」の断念を検討し、別の工法を探り始めたことが13日、分かった。
政府関係者によると、19日に原子力規制委員会による検討会が開かれ、凍結方法の継続の可否について決めるという。
氷の壁は、2号機タービン建屋から海側のトレンチへ流れ込む汚染水をせき止めるため、接合部にセメント袋を並べ、凍結管を通し周囲の水を凍らせる工法。4月末から凍結管に冷媒を流し始めたものの、水温が高くて凍らず、7月30日から氷の投入を始めた。
しかし氷を1日15トン投入しても効果がなく、今月7日からは最大27トンに増やしたが、凍結が見られなかった
12日までに投じた氷は計約250トンに上る。ドライアイスも7日に1トン投じたものの、小さい配管に詰まってしまい投入を見合わせ、12日に再開した。・・氷やドライアイスの投入について、東電の白井功原子力・立地本部長代理は「十分な検討が不足していたという批判はその通り。失敗を次の糧にしていく。当初予定していたことができないことはあり得る」と話している。』(産経ニュース 8/14)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140814/dst14081408090001-n1.htm
2) 産経ニュースの記事__
「氷の壁」は、工事が始まって、3カ月以上が経過したのに、今もって、凍結が出来ない。
「タービン建屋から海側のトレンチへ流れ込む汚染水」をせき止めることが出来ないからである。
7月末から、氷やドライアイスを投入するという、原始的な方法を取っているが、効果が出ていない。水温が高くて、凍結させることが出来ないのだという。
当然だろう。流れる水を凍結させるには、氷やドライアイスでは、無理がある。
そもそもが、この工事は、初めから成功するかどうかについては、疑問の声が上がっていた。それが、安倍首相の「アンダーコントロール」という一言で、仕方なく、始められたともいえる。
だいいちに、凍土壁は、2020年までの利用期間が設定されている。
だから、東電自身も、成功するとは考えていなかったのではないか。とにかく、何かしないと、国民や世界の目を福島第1原発から、逸らすことが出来ない。そう考えて、実行に移した工事のように、思える。
だいいちに、凍土壁は、2020年までの利用期間が設定されている。
だから、東電自身も、成功するとは考えていなかったのではないか。とにかく、何かしないと、国民や世界の目を福島第1原発から、逸らすことが出来ない。そう考えて、実行に移した工事のように、思える。
それが証拠に、東電は、先ほど、トレンチから汚染水をくみ上げ、海に放出する計画を公表した。12日には、試験的に、くみ上げが行われた。
どういいう方法でくみ上げた汚染水を「浄化して、線量を下げるのか」については、公表されていない。
が、とにかく、基準値まで下げて、海へ放出するのだという。
それが出来るのなら、わざわざ、凍土壁を作る必要はない。
原子力規制委は、そのことについて、「お墨付き」を東電に与えるつもりのようだ。
もう、これは、凍土壁の工事の失敗を意味するものではないか。
東電はあくまでも、それを認めようとはしないであろうが、現実が証明書を出している。
3) 世界中の、目や口までも、塞ぐことは、出来はしない。
予想されていたこととはいえ、余りのお粗末さには、あきれるほかはない。
このようにして、「のらり、くらり」としながら、特定秘密保護法が、施行されるのを待つのであろう。
やがては、日本お国民は、目も、口も、塞がれることであろう。
だが、世界中の、目や口までも、塞ぐことは、出来はしない。
東電は、そう覚悟すべきである。
≪関連サイト案内≫
*”ALPS処理能力に規制委“お墨付き” 福島第1「審査書案」作成へ 海洋放出の不安払拭狙う=産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140813/dst14081305070001-n1.htm
*”トレンチ凍結困難か=期限の8月中旬まで-福島第1”=時事ドットコム
www.jiji.com/jc/eqa?k=2014081400798&g=fdg
(2014/8/14)