2014年8月20日水曜日

竹中平蔵氏が、「消費税率を30%強でも赤字に」「高齢でも働けて年金ををもらわずに済む人」には払わない、と述べた。

今は「無職の身」のせいか、口がよく動くようだ。
これが、現職の__閣僚__身なら、こうはいくまい。

竹中平蔵氏が、「私は消費増税には反対の立場」と述べた。

元木昌彦氏の週刊誌の批評記事である。

1) 日刊サイゾー の記事より__


『・・・だが、この部分は傾聴に値する。「6月の勤労者世帯実収入は、前年同月比で6.6%減ったが」という質問に対して、
「竹中 それは消費税が上がった影響が大きいでしょう。消費で見ると3月には駆け込み需要で増えているが、5月の落ち込みはひどかった。内閣府の想定以上だったと思います。 
これは強調しておきたいのですが、そもそも私は消費増税には反対の立場です。消費税を上げたらマイナス効果が大きいというのは当たり前の話です。安倍さんにしても、本音では消費税は引き上げたくなかったと思います。(中略)

 米ハーバード大のアルバート・アレシナ教授がまとめた『アレシナの法則』というものがあります。多くの国のケースで、財政再建に成功した国と失敗した国を検証しています。 結論は極めて常識的で、先に増税した国は失敗している。
一方、公務員の給与や社会保障などとことんまで歳出削減したうえでそれでも足りない部分を増税で補った国、これだけが成功しているのです。(中略)

 今の社会保障制度を前提に続けるならば、消費税率を30%強にしても財政赤字は残る計算です。消費税をいくら上げても足りないんです。
だから、幸いにして高齢でも働けて年金をもらわずに済む人はもらわないようにしないといけないのではないか。これはすぐにはできませんから、時間をかけて議論していく必要があるでしょう」

 この男、若者や女性たちから“搾取”するだけでは足りないと、年寄りたちも働かせ、年金を召し上げて搾り取ろうという算段のようだ。こうした人間がのさばっていられる国が住みやすいわけはない。』(日刊サイゾー 8/19)

*尚、元記事には、アダルトな内容を含みますから、前もってお知らせしておきます。
http://www.cyzo.com/2014/08/post_18323_2.html

2)  「消費税率を30%強にしても財政赤字は残る計算」

消費税の引き上げについては、「勤労者世帯実収入は、前年同月比で6.6%減ったが」という質問については、「消費税が上がった影響が大きいでしょう」と、正直に答えている。

そして、もともと、「私は消費増税には反対の立場」であると強調しておきたいと述べてもいる。

消費税を上げたらマイナス効果が大きいのは当たり前のは話」

さらには、安倍首相を弁護して?「本音では消費税は引き上げたくなかったと思います」とも述べている。
相なら、何故引き上げたのかにつてまでは、説明しようとはしていないが。

そして「とことんまで歳出削減したうえでそれでも足りない部分を増税で補った国」ののみが、財政再建に成功した、という認識を示した。

今の社会制度の元では、
「消費税率を30%強にしても財政赤字は残る計算」になり、
消費税をいくら上げても足りないんです」と、
これまた、正直に述べる。

で、結論が、「高齢でも働けて年金をもらわずに済む人はもらわないようにしないといけないのではないか」となる。

全く、虫のいい話である。
若いときには、__あとで戻ってきますからと言って__さんざん働かせておいて、いざとなったら、お金が足りなくて困っています。

「そんなに元気なら、働いていただけませんか」などと、よく言えるものだと感心する。「後は野となれ山となれ」というような調子で、散々、使うだけ使って置いて、無責任もいい所である。

元木昌彦氏は、   「年寄りたちも働かせ、年金を召し上げて搾り取ろうという算段のようだ」と書いている。
そして、「こうした人間がのさばっていられる国が住みやすいわけはない」と結論付けている。

(2014/8/20)