2014年8月25日月曜日

日本の核融合科学研究所が、「夢のエネルギー」の核融合発電の実現に向けて、大きく前進した。

この話を初めて耳にしたのは、もう30年も前の事である。
「夢のエネルギー」と言われた、核融合発電に実現に向けて、また、大きく前進した。

必要な温度の1億2000万度に対して、9400万度を達成」した。



1) 日本経済新聞 の記事より__


『「太陽のエネルギー源を地上で再現」「夢のエネルギー」と長年言われ続けながら、忘れ去られた感もある核融合発電。核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は201312月、核融合に必要な高温プラズマを48分間維持することに成功するなど、核融合発電実現まで「7、8合目まで来た」という。巨大実験装置にカメラが入った。

実験棟に入ると、銀色に輝く複雑そうな巨大装置が所狭しと並んでいた。「大型ヘリカル装置」という実験設備だ。プラズマを発生させる真空容器はドーナツ状で、直径8メートル(装置外径は13.5メートル)。

そこから放射状に飛び出す突起のように、加熱装置、冷却装置など各種装置が取り付けられている。現在、11月の実験再開に向けてメンテナンス中だ。その内部は、くねる金属製パイプがいぶし銀のように光るトンネルだった。さながらSFに登場する近未来都市のような印象だ。

核融合とは、水素など軽い原子核を融合して重い原子核を作り出す原子核反応。その際、質量がわずかに減少し大量のエネルギーを放出する。

太陽のエネルギー源でもあり、これを地上で再現できれば無限のエネルギーが取り出せるとして各国で研究が進められてきたが、長年の研究にもかかわらず実現には至っておらず、最近の新エネルギーの議論でも取り上げられることが少なくなっていた。


核融合を地上で再現、持続させるには、超高温・高密度などの3条件を同時達成する必要がある。核融合点火に必要な温度は1億2000万度。太陽の中心1500万度よりもはるかに高温だ。核融合科学研究所では昨年、9400万度を達成、またプラズマを持続させた時間も2300万度のプラズマだが48分間維持することに成功、目標に一歩近づいた。』(日本経済新聞 8/16)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75649390U4A810C1000000/

2) 核融合発電の燃料の水素は、無限にある
”うねる大蛇”=プラズマを閉じ込める装置


実現できれば、人類は、ネルギーの心配をしなくて済むことになる。
この、核融合発電の燃料の水素は、無限にあるからだ。

これまでは、私は、単純に、そう考えていた。
だが、考えが変わった。

「果たして、この実権の成功を歓迎する人々ばかりであろうか」と考えるようになって来た。

これが、成功して、実用化されれば、今ある発電方式は、過去のものとなる。
もう、時代の遺物になってしまうのである。

火力による、発電は必要では、なくなるのである。
石炭も、石油も、ウランも必要ではなくなるのである。

もちろん、これらの資源は、発電高に利用されるわけではないであろう。
だが、そのほとんどは、発電に使われているだろう。

そうすると、この資源に関係する企業群は、すべて失業する。
それらは、膨大な人数と施設、資材、船舶の廃棄となる、と思われる。

もちろん、これは、日本だけのことではない。
多くの国々に関係する事である。

これらの産業に依存している官僚、政治家なども、「うまい汁」を据えなくなることは明らかである。

勢い、そんなに力が入らないことも、事実であろう。
もしかすると、実験を妨害するような力が働いているのかもしれない。

この度の、STAP細胞の騒動を見るにつけ、こう思うようになった。
この危惧は、私の妄想であることを願うばかりである。

もちろん、1日も早い、核融合発電の実現を願う気持ちは、変わらない。

(2014/8/25)