2014年8月31日日曜日

佐藤知事が、除染廃棄物の「中間貯蔵施設」の建設を受け入れへ。

10月には、福島県の知事選が行われる。
何故、10月に行われる福島の知事選まで、待てない。


1) 東京新聞 の記事より__。

福島県は、「政府が候補地としている大熊町と双葉町での建設を受け入れる方針を決定した」

大熊町の渡辺利綱町長、双葉町の伊沢史朗町長らに伝え、理解を求める
今後、政府は、「用地の取得に向け約二千人の地権者と個別交渉」に入る予定だ。


『東京電力福島第一原発事故による除染の廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設について福島県は二十九日、関係部局長会議を開き、政府が候補地としている大熊町と双葉町での建設を受け入れる方針を決定した。

 会議終了後、佐藤雄平知事は記者団に「施設の安全性や国が示した地域振興策を県として精査、確認した」と述べた。受け入れ判断に向けた県の手続きは終了。三十日に大熊町の渡辺利綱町長、双葉町の伊沢史朗町長らに伝え、理解を求める

 政府は来年一月までに廃棄物の搬入を始める考えで、今後、用地の取得に向け約二千人の地権者と個別交渉に入る。近く国と県が、地権者向けの説明会を開く見通し。・・・

受け入れに当たり(1)国が法制化を約束している三十年以内の県外最終処分を確実に実行する(2)地権者への具体的説明(3)政府が出す交付金の財源を明確にする-ことを求めるとみられる。』(東京新聞 8/30)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014083002000114.html


本来は、東電の責任で、処理すべきことである。
それを、福島県に押し付けた。

2) やはり、最後は、「金目」で解決されることになったようだ

新聞は、「苦渋の決断」である、と書きたてている。
やはり、最後は、「金目」で解決されることになったようである。
あの、反発は、どういう事だったのだろう。

結局は、「金目」が、足りない、という事であったのか。

産経ニュースの記事によると、
福島県内には現在、除染廃棄物の仮置き場が約660カ所あり、それ以外に住宅の庭先などの「現場保管」は5万3千カ所以上に上るということだ。

除染したと言っても、仮に、__放射性物質の__場所が少し移動しただけの事なのである。

地図を見ればすぐに分るように、東電の第一原発の施設をぐるりと取り囲むような形で、中間貯蔵施設の、建設を予定しているようだ。

本来なら、東電の敷地内に中間貯蔵施設を、建設するのが、筋である。
この事について、国は、福島県に対し、いかなる説明をしたのだろう。

そのような事については、福島県の知事も語らないし、当然のように国も、何の説明もしない。

3) 何故、10月に行われる福島の知事選まで、待てない

佐藤知事は、「苦渋の決断であった」と言うだけだ。
その佐藤知事は、知事選の出馬については、今もって、態度を明らかにしていない。

これでは、無責任に過ぎる、と思う。
受け入れを決定する事だけして、「後は知らない」では、通らないのではないか。
それでは、「後は野となれ、山となれ」と言うのと同じだ。

そもそも、何故、県議会での議論の事が、記事にならない。
このことについて、県議会は、審議をしていないのか。

それが、不思議と言えば不思議だ。
「関係部局長会議」の会議で、決められることではないだろう。

それに、福島の知事選が、ある。
10月9日が告示日で、26日には、即日に、投開票が行われる。

何故、それまでも待てないのか。
これも、沖縄のやり方と、「同じ手口」ではないか。
強引なやり方は、止めて、選挙まで待つべきだ。

拙速に、判断をせず、10月の知事選まで待つべきである。
選挙では、当然、中間貯蔵施設の建設について、争点になるだろう。

そこで、結果がでる。
これは、__いまだ、自身の進退を明らかにしていない__佐藤知事の責任で決めるべきことではない。
選挙での、福島県の県民の判断を待つべきだ。

安倍政権も、強引なやり方は、避けるべきだ。
あれほど、石原環境相の「金目発言」で、県民や国民の反発を受けたことを、もう忘れてしまったのか。

繰り返す。
安倍政権と、佐藤知事は、次の知事選まで、結論を保留すべきである。

(2014/8/31)