2014年8月26日火曜日

環境省の井上副大臣が、塩谷町の指定(放射性)廃棄物最終処分場候補地など視察。適地と述べる。

この美しい自然が壊される
心まで洗われるような、この美しい自然が、壊されるのである。
何故、福島の東電の敷地内に作れないのか。
もともと、東電の原発事故が、原因なのである。





1) 朝日DIGITAL の記事より__

環境省の井上信治副大臣が、塩谷町の指定(放射性)廃棄物最終処分場候補地などを、初めて視察した。





環境省井上信治副大臣が25日、塩谷町の指定廃棄物最終処分場候補地や、名水百選尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)などを初めて視察した。

井上副大臣は候補地を「適地と思う」と語り、「地元の不安払拭(ふっしょく)のためにも詳細調査実施を」と繰り返した。これに対し見形和久町長は環境省への不信感をあらわにし、「(調査前の)住民説明会も困難」と態度を硬化させた。

 井上副大臣は午前9時前から約20分間、同町上寺島寺島入の候補地を視察した。環境省指定廃棄物対策参事官室の新崎晃係長から「周辺の斜度は平均約14度」などとパネルを使って説明を受けた。


 その後、林道から国有林内へ約15メートル踏み入れ「きれいな川が本当に近くを流れている」と口にし、候補地東を流れる西荒川も目にした。現場で「候補地自体はフラット(平ら)で、人工林なので適地と思う」と報道陣に語った。』
(朝日DIGITAL 8/26)
2) 「金目発言」大揺れに揺れる事態となったが、結局は「金目」での解決になったようだ
一方で、東京電力福島第1原発事故による除染の廃棄物を保管する中間貯蔵施設について、福島県が29日にも庁内会議を開き、建設受け入れを決める方針であることが25日、分かった。佐藤雄平知事が30日以降、石原伸晃環境相に会い表明する』予定である、とも、報じられた。
どうやら、佐藤知事が、「除染の廃棄物を保管する中間貯蔵施設」の建設を容認する考えに傾いたようである。
 石原環境相の、「金目発言」大揺れに揺れる事態となったが、結局は「金目」での解決になったようだ。

こうなってみると、石原環境相の話は、間違いではなかった、とになる。ただ、あまりに事を、あからさまに表現しすぎた、ということであろう。

佐藤知事の本心は、やはり「金目」であったようだ。
日本経済新聞が、26日に、次のように報じている。

『福島県は25日、用地の地権者の生活再建を支援するため150億円を建設候補地の大熊、双葉両町に交付することを決めた。使途は今後話し合うが、地権者個人への給付も可能としている』

3)本来なら、すべてにおいて、東電が責任を取るべきこと

塩谷町の場合は、事情が異なる。
塩谷町の見形和久町長は、「「環境省への不信感をあらわにし、「(調査前の)住民説明会も困難」と態度を硬化』している、と記事は書いている。
当然のことであろう。
何故、福島の東電の敷地内に設けないのか。

東電が出した、放射性廃棄物ではないか。
その最終処分場なのである。

そもそも、「指定廃棄物」という言葉からして、ごまかしがある。
正しくは、「放射性廃棄物」である。

それの、最終処分場なのである。
「処分」となっているが、要するに、そこに埋めてしまう、という事である。

これから先、永遠と言っていいほどの期間、その影響が出続けるのである。
もし、”「金目」の問題ではない”という事が本心であれば、断るのが、当然だ。住民の要請を優先するのが、町政を預かる町長としての勤めである。
多くの住民が反対をし、何世代にも渡って、影響が出る施設を、受け入れることが出来ないのは、無理もない。
農業への打撃が、大きいのは、容易に分ることだ。
井上副大臣出さえ「きれいな川が本当に近くを流れている」といっている。
その「きれいな川」を汚すことになるのである。
それは、単に塩谷町だけの問題ではない事も明らかである。
下流にあるすべての、町や村にも関係する事である。
そんなことは関係がない、というのであれは、それこそ「住民エゴ」だ。
本来なら、これは、すべてにおいて、東電が責任を取るべきことなのである。
その事をほっておいて、__むしろ、被害者である__塩谷町に、それを押し付ければ、住民が反発するのは、無理にない事だ。
私には、そう思えるのである。


            ≪関連サイト案内≫
*”環境相「双葉、大熊両町に850億円」 中間貯蔵施設建設巡り”=日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG2601B_W4A820C1CC0000/
 これで、(150億円+850億円=1000億円)が、公布されることになる。
(2014/8/26)