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混迷を深める自民党の、知事選への対応について、検討してみる。
◆ 朝日DIGITAL が報じた記事より__
福島県知事選をめぐり、自民党県連が、9日、現神戸支店長(日銀)の鉢村健氏(55)に立候補を要請する方針を固めた、ようだ。
『10月の福島県知事選をめぐり、自民党県連は9日、元日本銀行福島支店長で、現神戸支店長の鉢村健氏(55)に立候補を要請する方針を固めた。
鉢村氏が福島の事情や復興政策に通じているとして、水面下で立候補を打診してきた。同日午後の役員会で了承を得て正式に要請する。
県連内には党所属国会議員よりも民間人のほうが政党色が薄く野党も推しやすいとの期待感もある。
県連は、野党との相乗り検討を求める党本部との協議を踏まえて擁立したい構えだ。鉢村氏は態度を明確にしておらず、朝日新聞の取材に「正式な要請があれば真剣に考える」と述べた。・・・
◆ 先日までは、自民党の幹部の一人は、こう言っていた
県連は、野党との相乗り検討を求める党本部との協議を踏まえて擁立したい構えだ。鉢村氏は態度を明確にしておらず、朝日新聞の取材に「正式な要請があれば真剣に考える」と述べた。・・・
県連は今年3月、現職の佐藤雄平知事の復興政策を批判して独自候補擁立を決定している。佐藤知事は3選を目指すかどうかを明らかにしていない。』(朝日DIGITAL 8/9)http://www.asahi.com/articles/ASG893RC8G89UGTB002.html
◆ 先日までは、自民党の幹部の一人は、こう言っていた
「今さら独自候補をやっても間に合わない」
『「負けない」ことを優先させる』
そう、言っていたのに。
『安倍政権は4日、10月26日投開票の福島県知事選で、与野党が相乗りできる候補者を擁立する検討を始めた。『「負けない」ことを優先させる』
そう、言っていたのに。
菅義偉官房長官と自民党の河村建夫選対委員長が同日、首相官邸で会談し、こうした方針で一致した。秋にも原発再稼働を控える中、政権側には原発政策の争点化を避けたいという思惑があるとみられる。
背景にあるのは、今回の福島県知事選が東京電力福島第一原発事故後初めてで、再稼働を前に、原発政策のあり方が問われる可能性があることだ。
元民主党参院議員で現職の佐藤雄平知事は、3選を目指して立候補するか態度を明かしていないが、政権幹部の一人は「佐藤氏が出るなら支援する。今さら独自候補をやっても間に合わない」と明言。「負けない」ことを優先させる。』(
http://www.asahi.com/articles/ASG844VCGG84UTFK003.html?ref=reca
◆ YOMIURI online は、8日に、次のような記事を載せた
福島の知事選において、誰一人立候補を表明しないことについて、__YOMIURI online は__以下のような記事を載せた。
そして、以下のように、分析してる。
『福島県知事選が告示される10月9日まで約2か月となる中、誰も立候補を表明しない異例の事態が続いている。
態度を表明しない佐藤知事に対し、独自候補の擁立を宣言していた自民党県連は候補者が決まらず、与野党相乗り案も出てきた。佐藤知事が出馬すれば支援する方針の民主党県連もじれている。
過去10回の知事選では、辞職に伴う出直し選挙となった2006年を除き、現職は遅くとも投開票日の3か月以上前に県議会で進退を表明してきた。
震災前の10年の前回選では、佐藤知事は6月定例会で出馬を正式表明した。態度を明らかにしないことに対し、「進退表明で選挙一色になり、復興が遅れることを懸念している」「自民党の出方を見極めようとしている」などの臆測が広がる。
自民党県連が独自候補を決められないことも、一因になっている。
同党県連幹部は「自民が佐藤知事に相乗りすれば勝利は確実だし、相乗りが実現しなくても、対抗馬の擁立が遅れれば現職に有利になる」と説明する。』
(YOMIURI online 8/8)
◆ 暢気に、好きなゴルフに熱中できる夏休みには、なりそうにない
自民党県連は、「独自候補の擁立を宣言していた」が、候補者が決まら」ない。
民主党県連も、「佐藤知事が出馬すれば支援する方針」であり、「態度を決めかねている」
そんな中で、__「独自候補の擁立を宣言し」ながらも、__候補者がきめられない自民党県連が、ようやく態度を明らかにした。
残るは、安倍首相が、どういう判断を下すか、である。
集団的自衛権の行使容認についての国会の審議は、先送りできた安倍首相であるが、秋には、内閣の改造をすると、早々と表明した。
だが、これから選挙が目白押しだ。
明日から、「約2週間の夏休みに入る」、と報じられている安倍首相であるが、暢気に好きなゴルフに熱中できる夏休みには、なりそうにない。同情を禁じ得ない。
◆ もし、負ければ、安倍政権は、終わるだろう。
ところで、朝日が書くように、「秋にも原発再稼働を控える中、政権側には原発政策の争点化を避けたいという思惑がある」のは、当然としても、福島で負けることは、安倍首相にとっては大きな痛手だろう。
もし、福島で負ければ、滋賀県に続いて、連敗したことになる。
滋賀県の結果は、黄ランプであった。
もし、福島で負ければ、赤ランプがつく。
さらに、新潟の知事選が、11月17日の予定だ。
もし、ここで負ければ、安倍首相の目指す原発の再稼働は、__アウトだ__出来なくなる。
また、もう一つの、__安倍首相にとって重要な__沖縄の選挙は、12月9日に予定されている。
この選挙も、自民党にとっては、一段と、混迷を深める選挙になりそうな気配である。
ここで負ければ、安倍政権は、終わるだろう。
今後の動きに目が離せない、所以である。
(2014/8/9)