2014年8月10日日曜日

安倍政権。オリンピックのメダル獲得に向け、スポーツ庁を、発足へ。

1936年:ベルリンオリンピック
「ヒットラー」も、恥ずかしがって、逃げ出しそうだ。
政府自らが、国を挙げての、「バカ騒ぎ」を始めるのだという。
まさに、「国家統制の始まり」と言えるであろう。

 1) 47ニュース が報じた記事より__
安倍政権が、オリンピックのメダル獲得に向け、スポーツ庁を、発足する方針を決めた。

これも、「ヒットラー」の手法に学んでのことか。
だとしたら、「ヒットラー」、顔負けである。


安倍首相は、スポーツの世界に、「国家統制」を持ち込んで、一体、何を始めたいのであろうか。


『五輪開催準備や競技振興などのスポーツ行政を一元的に担うスポーツ庁を、政府が2015年度に約100人体制で発足させる方針を固めたことが9日、関係者への取材で分かった。

文部科学省が来年度予算の概算要求で、必要な経費や人員を計上する。

 初代長官は、政治家や文科省の幹部らではなく、スポーツ界から民間人を登用する。20年の東京五輪開催に向けて、リーダーシップを示すことができる人材の選考を政府が進める。


 スポーツ庁は、各省庁の関係部門を一体化し、文科省の下部組織の外局とする。国が支出する強化費を一元的に管理し、五輪でのメダル獲得を目指す。』(47ニュース  8/10)

2) 2020年のオリンピックを、「安倍晋三のオリンピック」にする

まさに、これは、2020年のオリンピックを、「安倍晋三のオリンピック」にするためのものであろう。

「初代長官は、政治家や文科省の幹部ら」を登用せず、「スポーツ界から民間人を登用」するというやりかたも、お馴染みの手法だ。

マラソンの高橋か、野球の星野監督辺りを頭に描いている気がする・・・。

だが、誰が初代長官になろうと、「安倍首相の手足」でしかないことは、火を見るより明らかな事である。

首相は、__「国家統制」と最も無縁な存在である__スポーツの世界を、国家の管理の下に置くことで、何を狙っているのだろう。

もしかして、将来的に、徴兵制を敷くことになった時に備えて、日本人の若者を「国家の管理」の下に置こうとしているのであろうか。


3) ヒットラーのオリンピック」

「ヒットラー」は、オリンピックを「プロパガンダ効果」が期待できるとの説得を受けて、開催することに同意した。

そして、「アーリア民族の優秀性と自分自身の権力を世界中に見せつける絶好の機会」として、オリンピックを利用した。

「その2年後の1933に行われた総選挙に勝利したことでドイツの政権を獲得し、同国の国民からの支持を背景に当時隆盛を誇っていたアドルフ・ヒトラー総統は、当初オリンピックを「ユダヤ人の祭典」であるとして開催に難色を示したが、側近から大きなプロパガンダ効果が期待できるとの説得を受けて、開催することに同意した。

開会式ではプロパガンダの一環として第一回マラソン優勝者のスピリドン・ルイスが招待されたりもしている。

ヒトラーがオリンピックの開催を決めた後は、オリンピックを「アーリア民族の優秀性と自分自身の権力を世界中に見せつける絶好の機会」と位置づけ、ベルリンだけでなくドイツが国の総力を挙げて開催準備を進め、短期間でオリンピック・スタジアム(オリンピアシュタディオン)や選手村、空港道路鉄道ホテル、さらに当時まだ実験段階であったテレビ中継などの受け入れ態勢の整備が進められた。・・・

 この大会において、プロパガンダ効果を高めることを目的に古代オリンピックの発祥地であるギリシアオリンピアで聖火を採火し、松明で開会式のオリンピアシュタディオンまで運ぶ「聖火リレー」が初めて実施された。・・・」(wikipedia)

この文章の、「ヒットラー」を「安倍晋三」に、「アーリア人」を「日本人」に読み替えれば、今の日本の状況と、ソックリではないか。

4) 安倍首相が、「期待する効果」とは何か

さて、安倍首相は、どんな効果が期待できるとして、スポーツ庁まで創設しようとしているのだろうか。

オリンピックまでは、わずかに、5年しかない。
このわずか期間で、何を実現したいのであろうか。

「強い日本か」それとも、「日本人の優位性を世界中に見せつける」ことか。
舛添都知事や「初代初代長官」を、「手足のように」使い、一体何をするつもりなのであろうか。

それにしても、オリンピックでメダルを、より多く獲得することに、__日本の国民や国家にとって__何の意義があるというのだろうか。
大した意義などなかろう。

そうだとしたら、安倍首相が「期待する事」は他にある、と思える。
それは、何であろうか・・・。

(2014/8/10)