2014年8月22日金曜日

LS:広島災害の犠牲者は90人越えか。今や、安倍首相こそが、「日本の安全保障」上の、最大の危機。

「安倍政権批判ばかりしている」と取られるのは、心外だが、やはり看過できないことなので、意見を述べておきたい。

手遅れにならいうちに、言っておきたいのである。

それは、今や、安倍首相こそが、「日本の安全保障」上の、最大の危機―すぐ、そこにある危機―である、ということについてだ。




1) 北海道新聞 の記事より__

安倍晋三首相が、20日、静養先の山梨県でゴルフを始め、約1時間プレーを続けたことに、批判の声が出ている、という記事である。

広島での災害による犠牲者は、今や、死者・行方不明者91人と、伝えられている。

『安倍晋三首相が20日、広島市の土砂災害の第一報を受けながら静養先の山梨県でゴルフを始め、約1時間プレーを続けたことに、批判の声が上がっている。首相官邸側は「一連の対応に問題はない」と火消しに躍起だが、野党は「政権のおごりだ」(日本維新の会若手議員)などとして安倍政権の危機対応を追及する構えだ。
 広島市内では未明に豪雨による土砂崩れが相次ぎ、政府には午前6時ごろ「行方不明者が多数。子供2人も生き埋めとなり、うち1人が心肺停止状態」との情報が入った。
 これを受け、首相は滞在先の山梨県の別荘から6時半に被害状況の把握などを関係省庁に指示。一方で、7時20分すぎに別荘を出て、8時ごろから森喜朗元首相や茂木敏充経済産業相らとゴルフを開始。9時前に切り上げ、官邸に向かった。
政府高官は「6時30分に指示を出した後に被害が拡大した」として、首相の対応に問題はないと釈明した。

 ただ、関係者によると、首相のゴルフ続行を問題視する指摘を周囲から聞いた菅義偉官房長官が8時半ごろ、首相側に電話し、中断するよう求めたという。・・・』(北海道新聞 8/21)
2) 19日の午後からを、時系列でまとめた
この北海新聞の記事が、もっとも、よくまとまっている。
それに加えて、詳しい。
時間の流れも良く解る。

だから、それに基づいて、他のマスコミの情報も入れて、時系列でまとめてみよう。

       ◆         ◆        ◆

前日午後  :強い雨雲があり、大雨が降る
前日夜    :1時間に約42ミリを観測した
20日未明  :1時間に約120ミリを観測した

② 
3時20分  :明見安住南区山本で、土砂崩れ。119場番通報が入る
3時50分  :広島地方気象台、「記録的大雨情報」発表した。
         だが、この頃には、すでに被害が広がっていた。

4時30分  :官邸に「情報連絡室」設置された
6時00分  :「行方不明者あり」の情報が入る
6時30分  :別荘より指示を出した


7時26分  :ゴルフ場についた
8時02分  :プレー開始した
8時59分  :プレー中断。官邸に向かう
10時00分 :「災害対策本部」開催された


11時00分 :首相、官邸に帰着した
11時15分 :官邸に「官邸連絡室」設置された
17時54分 :公邸を発つ。別荘へ舞い戻った
        
3) 広島だけが、問題ではない

災害は、広島ばかりで起きていたわけではないのである。
それまでに、すでに、京都でも起きていた。

16日には、京都府福知山市が、16日から17日の未明にかけて、記録的豪雨に見舞われた。
24時間に300ミリを超す雨が降った。

16日夜には、死亡者が2人出た。
福知山市の3万5000世帯には、避難勧告が出された。

建物の被害、道路の通行止めなどが、多発した。
土砂崩れで、5人が孤立する事故も出ていた。

すでに、17日には、福知山において、このような状況にあった。
どうやら、この事を、安倍首相は、「ご存じではなかった」らしい。

もしかすると、安倍首相の地元ではないから、「関心をお持ちではなかった」のかもしれない。
だが、もう、すでに、この時点でアウト。

本来なら、ここで、動いていなければ、ならなかった。
もう、山梨の別荘から、戻っていなければならなかった。

ここで、京都に来ていれば、よかった。
そうすれば、広島は、目と鼻の先。すぐに、飛んで行けた。

テレビの前で、__国民に向かって__「私が最高指揮官である」と大みえを切ったはずだ。
国民は、そのことを忘れていない。

それでも、「最高指揮官である」と言えるか、と__多くの国民は_思うであろう。
上に示した①より依然の、ゼロの段階で、すでに、「最高指揮官」としては、失格である。

4) 自衛隊の最高指揮官」としての権力を、行使できた

まあ、それはいいとしよう。(もちろん、許されるわけではない。最大限の譲歩をして、という意味だ)
問題は、広島である。

ここにおいて、安倍首相は、「一兵卒」でもとらないような行動を取った。
これは、致命的である。

①の段階で、官邸に連絡が行っていたはずだ。
そうなら、当然、安倍首相にも、連絡が入っていたはずである。

ひと昔も、ふた昔も前の事ではない。
携帯電話で、簡単に連絡がつくことだ。

次に、②で無理なら、少なくとも③の段階で、官邸に戻る決断が、必要であった。
何も、車を使うことはない。
ヘリコプターを使えばよい事である。

まさか、その政府専用のヘリコプターがない、とでもいう話ではなかろう。
仮に、ないとしても、自衛隊機がある。

まさに、自衛隊の最高指揮官」としての権力を、行使すればいい場面だ。
まさか、そんな知恵もなかったとは、「おっしゃらないでしょうね。首相」閣下殿。

5) 安倍首相は、広島の人々より、この6人とのゴルフを優先した。

①から⑤までで、23時間が経過している。
遅すぎる。

③で指示を出したなら、__何をさておいても__すぐにも、別荘を発つべきであった。
この時点で、他にするべき重要な事があるとは、到底思えない。

④は、最悪な選択であった。
これが、致命的だ。

この事は、どう言い繕ろおうとも、免責されないことだ。
何故なら、安倍首相は、「国民の命と暮らし」より、「一緒にプレーする人々」を重要視したことになるからである。

この時同席したのは、たった6人だ。
もちろん、その人々の名前は、分っている。
必要なら、名前を挙げる事も出来る。

安倍首相は、広島の人々より、この6人とのゴルフを優先した。
なにも、ゴルフをしたことが悪いと言っているのではない。

広島の人々により、彼らを重要視した。
この事を、言っているのである。

たかがか、「6人の人間とのゴルフ」を選んだのである。
この事を言うのである。
「ゴルフをするな」と言っているのではないのだ。
6) 「日本の安全保障」にとって、最大の危機である
過去においては、「危機に際して、現地にいない」というのが、我が国の「全権大使の習性」であった。
これでは、「全権大使」を派遣する意味がない。
安倍首相は、これまでも、たびたび、危機にさいして、「現地にいなかった」(=官邸)ことがある。

その度ごとに、批判されてきている。
「”忘れた”とは、言わないでしょうね。安倍首相」
最悪は⑤だ。いかなる理由があって、別荘に戻る必要があった?
何故、この選択をした?
問題は、ここだ。
「最高指揮官」としての自覚があれば、ここで、休暇を切り上げるべきであった。

それを、「まったく問題がない」とは、あきれた言い草だ。
こういう認識こそが、問題であることに、気がついていない。


「私には、最高指揮官として、国民の命と暮らしを守る義務がある」という約束は、一体、どこへ行った。
この事を考えると、今や、私が思うのは、ひとつ。

国民の事を考えずに、自分の事を優先させる、安倍首相は、危険である。

「私が、最高指揮官である」と言いながら、このような判断を下し、行動を取るものを、「最高指揮官にしておくことこそ」、日本にとっては、最大の危機である。

さらには、今回の災害の事で、日本の「最高指揮官」が、「無能な指揮官である」という「国家機密」が、世界中に知れ渡ってしまった。

この事こそが、「日本の安全保障」上の、最大の危機である、という事である。

     ≪関連サイト案内≫
*”51人安否確認できず 広島土砂災害”=中日新聞・・死者90人か。
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2014082202000103.html
*”広島土砂災害、死亡・不明91人に 再び雨、二次災害警戒”=北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/558196.html

*”広島豪雨、2700人態勢で捜索 土砂災害31カ所を確認”=北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/558048.html
(2014/8/22)