2014年8月8日金曜日

速報:オバマ米大統領が、イラク過激派への限定的空爆を承認した。攻撃理由は、米国人の保護。

また、戦争が再開される。
この米国の攻撃には、大義があるのだろうか。

攻撃の理由は、「米国人を保護する」ためである。
今度の理由は、「自国民の自衛」のためであるらしい。


1) WSJ が報じた記事による__

『オOバマ米大統領は7日夜、イラクのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム
国」が同国北部クルド人居住区の中心都市アルビルに迫っていることから、同市にいる米国人を保護するため過激派への限定的空爆を承認したと発表した。


同大統領は、米政府は虐殺につながりかねない行為に対し手をこまねいているわけにはいかないと述べた。
 
また国防総省は、イラク北部の山岳地帯でイスラム国に包囲されているクルド系少数宗派ヤジディ教徒に対し緊急支援物資を投下したと発表した。・・・

またスンニ派過激組織の侵攻を受けて、イラクのキリスト教徒数万人が同国北部のクルド人自治区にあるキリスト教徒の中心都市に流入している。イスラム国はこうした地域に戦略的な攻撃を加えているようだ。


スンニ派過激組織の攻勢とヤジディの孤立は、イラク北部の同じニネベ州で起きている。同州の州都モスルは610日にイスラム国が制圧し、地元住民によれば、同国最大で電力の主要供給源となっているモスルダムも支配下に置いた。


スンニ派過激組織の攻勢とヤジディの孤立は、イラク北部の同じニネベ州で起きている。同州の州都モスルは610日にイスラム国が制圧し、地元住民によれば、同国最大で電力の主要供給源となっているモスルダムも支配下に置いた。

このダムが破壊されれば約300キロメートル離れたバグダッドまでも水浸しになるとみられる。 過激派は3日には、多数のヤジディが住むクルド人支配のシンジャルを奪取した。

クルド人自治区の難民キャンプ=シリアからの避難民
国連機関によれば、最大4万人のヤジディが山岳地帯に逃れ、食料も水もないまま包囲されている。山岳地帯に入る道路は、イスラム国が掌握している。国連機関は、避難民の子供40人が死亡したとしている。


米政府高官はイスラム国の攻撃についての報道が米情報機関の報告で裏付けられているとしている。

イラク国会で唯一のヤジディ教徒のVian Dakhil氏は、今週70人のヤジディの子供が死亡し500人以上の男性がイスラム国に殺害されたとし、イスラム国は「ヤジディ教徒を皆殺しにしようとしている」と述べた。

イラクのキリスト教徒は、総人口約2300万人の5%超を占めると推定されている。』(WSJ  8/8)

 ≪関連サイト案内≫

*”イラクの原油生産能力拡大、実現危ぶまれる=IEA”=ロイター
*”イラク:難民となったシリア人医師――交錯する使命感と罪悪感”=国堺なき医師団

*”米国防長官が訪印対戦車ミサイル売り込みか”=WSJ
*”米大統領、イラク限定空爆を承認 「過激派の虐殺防止」 ”=日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM08H0R_Y4A800C1MM0000/
*”イラク空爆、米国民や機関への脅威あれば実施へ=高官”=ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0QE15420140808
*”【分析】イラク政策を転換したオバマ大統領”=WSJ

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303570604580079053007450726
米、イラク空爆拡大、過激派に死者か”=47ニュース
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014080901001077.html
*”米大統領のイラク空爆承認、欧州首脳や国連が支持”=日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM08H2G_Y4A800C1FF2000/

(2014/8/8)