2014年8月8日金曜日

オバマ米大統領が、イラク北部で限定的な空爆などを検討中。イラク戦争の再燃か。

米国が、再び、__懲りもせず__泥沼に足をふみ入れる決意をしそうである。


1) SIKOKU NEWS が伝えた記事より__

オバマ米大統領が、イラク北部でイスラム過激派への限定的な空爆や、人道支援物資の空中からの投下を検討中。


『米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は7日、オバマ米大統領が、イラク北部でイスラム過激派への限定的な空爆や、人道支援物資の空中からの投下を検討していると報じた。

イラク北部シンジャールの山頂にクルド民族少数派の住民4万人が過激派に追い詰められ、死者が出ていることが理由という。

 同紙によると、4万人には十分な食料や飲料水もなく、既に40人の子どもが高温と脱水症状のために死亡したとされる。

 米政府当局者はオバマ大統領が早急に決断を下すとの見通しを示した。』(SIKOKU NEWS 8/8)

http://www.shikoku-np.co.jp/national/main/20140808000025


2) クルド地域について、調べてみた。

『イラク最大の油田地帯であるキルクークを含んでいる。・・・

991湾岸戦争に際し、クルド人住民はサッダーム・フセイン大統領に反抗する決起を行い、米英軍がイラク北部に飛行禁止空域を設けて保護したので、事実上バグダードのバアス党政権の支配を離れた。

この時代、自治区のクルド勢力は自治区独自の旗を有し、独自の通貨を発行した。しかし、イラク・クルド人勢力の二大主要政党であるクルド民主党クルド愛国同盟の対立が激しく続き、199419961997には数千人が死亡する大規模な戦闘が発生し、クルディスタン地域は2大政党支配地域に分裂した。

2003イラク戦争によりバアス党政権が崩壊すると、連合国側についたクルディスタン地域の独立やモースル、キルクークへの拡大の可能性が浮上したが、イラク国内のアラブ人や、国内に同じクルド人問題を抱える隣国トルコが強硬に反対しており、その将来は予断を許さない。

地域に住む若いクルド人の間では、トルコやイランのクルド地域も含めて早期に独立すべきだというクルド民族主義(大クルディスタン)の気運が高まっているとされる。』(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%9C%B0%E5%9F%9F

どうやら、問題の根本は、地下資源にありそうだ。
豊富な地下資源(石油)が、あるために__経済的に恵まれているために__独立心が強い地域のようだ。

米国も、この地域の地下資源を無視できないのであろう。
それが、本音ではないか、と思える。
 
3) 再び、泥沼へ。今度は、日本も「無関係」ではない

もし、オバマ大統領が決意をすれば、また、イラク戦争が、再開される。
限定的と説明されるが、それで収まることはない。
「ジハード」が、簡単に終わるとは、とても思えないからだ。

そうなると、今度は、日本国も、無関係ではない。
この度の安倍首相の閣議決定が、作動する。

集団的自衛権の行使容認は、__おそらくは、今年度中に__ガイドラインに書き込まれることになる。そうなれば、米国の要求を断れず、イラクに出ていくことになろう。

イラクで、自衛隊員が、血を流し、イラク人を攻撃することになろう。
安倍首相の約束は、反故にされるであろう。

もはや、日本国が、法治国家ではないことを、全世界が知ることになろう。

 ≪関連サイト案内≫

*”イスラム過激派がクルド自治区境界に進撃、キリスト教の町も制圧”
   =ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0G72L020140807

*”オバマ大統領が空爆など検討、・・・イラク=NYT”=ロイター
http://jp.reuters.com/article/jp_mideast/idJPKBN0G71ZV20140807

ホワイトハウス、米国がイラク空爆検討との報道に論評せず”=ロイター
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPKBN0G72GA20140807

*”米国民の過半数がイラク介入に反対=ロイター・イプソス調査”=ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0EV0F720140620?rpc=223

(2014/8/8)