2014年8月16日土曜日

沖縄県の知事選が、本格的に、動き始めた。自民県連は、仲井真氏を推薦。

地方選挙が、「熱い」
そんな中で、沖縄県の知事選も、本格的に、動き始めたようだ。


1) 産経ニュース は、8日に、以下のような記事を掲載した__

記事のタイトルは、”沖縄知事選 埋め立て承認撤回は実効性なし 現実路線の仲井真氏、ルビコン渡った翁長氏”。


記事が、目的とする所は、那覇市長の翁長(おなが)雄志(たけし)を、槍玉にあげる事。


『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設が争点になる同県知事選は、普天間飛行場の危険性除去のため辺野古移設を容認し、現実路線を掲げる現職の仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)氏に対し、翁長(おなが)雄志(たけし)那覇市長は移設反対を唱える。
ただ、辺野古移設を阻止しようとしても事実上困難で、革新陣営には移設反対を主張する翁長氏の「本気度」を疑問視する声が広がりつつある。(半沢尚久)
 普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、仲井真氏は7日、出馬の記者会見で「普天間飛行場を5年以内に運用停止させ、辺野古に移す政府の案は非現実的ではない」と表明した。
普天間問題の解決は進んでおり、元に戻せば混乱する」とも述べた。
 仲井真氏は昨年12月、政府が申請した辺野古埋め立てを承認した。今後、安倍政権とのパイプを生かした沖縄振興の必要性も前面に打ち出し、普天間返還を急ぐ重要性を訴えていく。・・・・
下地幹郎(みきお)氏は、辺野古移設の是非を問う県民投票を行うことを公約に掲げる。反対が上回れば、下地氏の持論である米軍嘉手納基地(嘉手納町など)への普天間飛行場の機能統合案を代替措置として提示することも視野に入れる。・・・

「基地問題を含め、同じ考えを持つ人にめぐり合うことができなかった

 仲井真氏は7日の記者会見で後継者に道を譲らず、出馬に至った胸のうちをそう吐露した。普天間飛行場移設問題で翁長氏との決別を宣言したに等しい。』(産経ニュース 8/8)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140808/plc14080800090001-n4.htm


2) 記事は、何を言いたいのかが、不鮮明




「ルビコン」とは、シーザーが言った故事にちなむ諺である。
ローマの元老院との対決を決意して、ローマへ進軍するときの、言葉だ。

このように述べたと、伝えられている。



「ここを渡れば人間世界の破滅、渡らなければ私の破滅。神々の待つところ、我々を侮辱した敵の待つところへ進もう、賽は投げられた」

そう叫んで、ルビコン川を渡った。
賽(さい)とは、さいころの事。

この記事は、翁長氏が、その(ルビコン)を渡ったと書く。

どうも、今一つ、記事が、何を言いたいのかが、わたしには、理解できない。

もっとも、この記事が、__「賽は投げられた」だから__「もう観念せよ」と、仲井真氏以外の候補者に言いたいのだとしたら、そのことは解る。

仲井真氏への援護射撃をしたいのだと、いう事なら「理解できる」ことだ。

3) 沖縄の自民党県連が、仲井真氏推薦を組織決定した。

産経の記事では、選挙戦の事情が良く解らない。
それを補っている記事に、沖縄タイムスの記事がある。

沖縄タイムスは、最新の状況について、__自民党の動きとの関連で__次にように書いている。

『・・・県政与党の自民党県連が推薦を組織決定し、15日には党本部へ推薦するよう依頼。自民県連と仲井真氏の後援会による政策委員会も発足し、29日の選挙母体事務所設置を終えた後の9月に政策を発表する。
 翁長氏は辺野古移設反対の考えを共有する県政野党5団体、稲嶺進名護市長と名護市議会与党会派、経済界有志から8月上旬に出馬を要請され、「私も輪の中に入って頑張りたい」と出馬を事実上表明している。

 9月8日の那覇市議会9月定例会であらためて出馬の意向を示し、同13日の会見で正式に出馬表明する予定。政策発表に向け野党と保守系那覇市議団、経済界有志が協議に入る。』(沖縄タイムス 8/16)http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=80040
4) 三者が、「入り乱れての」選挙戦となって来た
一方で、辺野古の動きも、__選挙選を前にして__活発化している。
選挙前に、既成事実を作り上げて、反対できないようにしてしまおうという魂胆が、「見え見え」である。

辺野古への移設を事実上、反対できないようにすることで、__仲井真氏の選挙戦を、有利に導こうとする「策略」だ。


これを「戦略」というには、あまりにお粗末なので、「策略」と書いておく。
ところで、政府は、海上保安庁の巡視船までを、投入した。
その巡視船は、__シートが被されているとはいえ____砲台を、反対する住民に向けている。

国は、はっきりと、国民と対決する姿勢を見せた。

これが、安倍首相のいう「国民の使命と、安心出来る暮らしを約束する」と言ったことの、本当の姿だ、と思う。

我々は、語られた言葉に惑わされてはならない。
だまされてはならない。

言葉だけでなく、何が実際に行われているかを、注視する必要がある。
そして、それを基にして、自分自身の頭で、よく考える必要がある。

後になってから、「だまされた」と、泣きを言っても、無駄な事である、とよく自覚すべきである。

               ≪関連サイト案内≫

*”仲井真氏が前面立つ仕組みを…石破氏、知事選で”=YOMIURI online
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20140815-OYT1T50129.html
*”知事選にらみ工事急ぐ=普天間移設、緊張する沖縄-政府”=時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014081500781
辺野古移設 有無を言わせぬ強引さ”=信濃毎日新聞の社説
http://www.shinmai.co.jp/news/20140816/KT140815ETI090003000.php
*”辺野古沿岸でブイ設置完了、ボーリング調査へ”=YOMIURI online
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140815-OYT1T50136.html
*"台船作業は確認できず 辺野古 海保、抗議活動を警戒"=琉球新聞
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230236-storytopic-271.html
(2014/8/16)