また、新たな火種が、できた。
パキスタンのラヒール・シャリフ陸軍参謀長が、政権と反政府デモ隊の仲裁を行うことに合意した。
1) WSJの記事より__。
3) ここにも、新たな火種が出来た
地元メディアによると、約2万5000人のデモ隊が首相公邸前に設置されたバリケードを取り除こうとした際、治安部隊が発砲を始めた。政府は声明で「シャリフ首相が辞任することはあり得ない」と強調した』。(時事ドットコム 8/31)
パキスタンのラヒール・シャリフ陸軍参謀長が、政権と反政府デモ隊の仲裁を行うことに合意した。
1) WSJの記事より__。
『パキスタンのラヒール・シャリフ陸軍参謀長は28日夜、国内の政治的な危機に公に介入し、政権と反政府デモ隊の仲裁を行うことに合意した。政府や軍の幹部が明らかにした。
この動きは、密室での政治的合意を受けたものだ。政府当局者らによると合意は、防衛と外交政策に関する重要な権力を政府から軍部に委譲する内容だという。
軍が政治に介入したことで、パキスタンの民主主義のもろさが露呈した。同国では1年4カ月前に初めて民主的な政権移行がなされ、長らく国を支配していた軍部に勝る力を文民政府が行使するとの期待が浮上していた。
デモ隊リーダーらによると、シャリフ陸軍参謀長(ナワズ・シャリフ首相とは無関係)は、デモ隊と政府の合意で保証人の役割を担う。軍は、陸軍参謀長が28日夜にデモ隊リーダー2人、スポーツ選手から政治家に転じたイムラン・カーン氏とイスラム教聖職者のタヒル・カドリ氏に会ったことを確認した。イスラマバードでは15日以来、首相の退陣を求めるデモに数千人が参加している。』
(WSJ 8/29)
2) 野党勢力が率いる、大規模な反政権デモが始まったのが、14日
これに先立つ、8月15日には、同じWSJが、次のような記事を載せていた。
『パキスタンで14日、野党勢力が率いる大規模な反政権デモが始まった。野党第2党「パキスタン正義運動」のイムラン・カーン党首が呼びかけたもので、デモ隊は昨年の国民議会選挙で不正があったとして、シャリフ政権の退陣を求めている。』
『パキスタンで14日、野党勢力が率いる大規模な反政権デモが始まった。野党第2党「パキスタン正義運動」のイムラン・カーン党首が呼びかけたもので、デモ隊は昨年の国民議会選挙で不正があったとして、シャリフ政権の退陣を求めている。』
どうやら、「政権と反政府デモ隊の仲裁を行うことに」に失敗したようである。
インドの首相が昨日、日本に来日した。
このことが、関係するのかも知れない。
3) ここにも、新たな火種が出来た
時事ドットコムも、次のような記事を載せた。
『パキスタン野党勢力が率いる反政府デモ隊が30日、シャリフ政権との対話が決裂したとして、首都イスラマバードの首相公邸に向かって行進し、治安部隊と衝突した。AFP通信によると、ゴム弾や催涙弾でデモ参加者ら少なくとも230人が負傷。2週間以上続く反政府デモは新たな局面を迎えた。
地元メディアによると、約2万5000人のデモ隊が首相公邸前に設置されたバリケードを取り除こうとした際、治安部隊が発砲を始めた。政府は声明で「シャリフ首相が辞任することはあり得ない」と強調した』。(時事ドットコム 8/31)
軍隊が、自国の国民に、銃を向けたら、おしまいである。
最早それは、軍隊ではなくなる。
ただの、殺戮集団である。
軍隊は、自国の国民を守るためのものであるからだ。
(2014/8/31)