2014年8月28日木曜日

武田防衛副大臣が、辺野古に「特に混乱はない」とは。現場では、「戦争さながら」であるというのに。



















まるで、安倍政権と、沖縄の県民が、「戦争をしている」ようである。

海岸を19隻もの巡視船が、ぐるりと取り巻いているのである。

 琉球新報 の記事より__

武田防衛副大臣が、辺野古を、上空から掘削調査視察した。


その上で、「特に混乱ない」と述べた。

これが視察と言えるか。




田良太防衛副大臣は28日午前、米軍普天間飛行場の代替施設建設現場周辺をヘリコプターで上空から視察した。

視察後、航空自衛隊那覇基地で記者団の取材に応じた武田氏は「陸上と海上のボーリング調査はこれといって混乱もなく安全性を確保した上で着実に進められている」と述べ、今後も本体工事に向けた作業を進める考えを示した。

 武田氏はことし1月に防衛省内に設置された沖縄基地負担軽減推進委員会の委員長。』(琉球新報 8/28)

2) その空の下では、「辺野古埋のめ立てに対する」抗議の声が上がっていた

同じ日に、そのヘリコプターが飛ぶ下では、辺野古埋め立てに対する」抗議の声が上がっていた。

同じ、琉球新報の記事は、こう書いている。

『米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に対し、市民ら約60人は28日も早朝からキャンプ・シュワブのゲート前に集まった。午前10時25分に、この日最初の抗議行動を展開した。
 市民らは「新基地反対」などのプレートを持ち、「強行を許さない」など声を上げた。
 一方、午前10時にカヌー隊13隻と抗議船4隻も辺野古漁港を出発し、海上で抗議運動を行った』(同上)


3)市民ら約60人」の声などは、「ものの数には、はいらないのだろう」

「たかだか、市民ら約60人」の声などは、耳に入らないのであろうか。
目には、入らないのであろう。

それとも、彼らを「人間などとは、思っていない」のであろうか。

では、何のための、19隻もの、巡視船を動員をした。
この19隻もの巡視船が、辺野古の海岸をぐるりと取り巻いていることを、沖縄の市民や、全国の国民が、知らないとでも思っているのか。

笑止である。
見たくないものを、見ようとせずに、「何も問題がない」というような視察は、税金の無駄使いでしかない。
査察に要した費用を、国庫に、返上せよ、といいたくもなる。

今や、ネット時代なのである。
何処にいても、情報は、入るのだ。

田良太防衛副大臣が、「本心から、何も問題がない」と思っているとしたら、それこそ問題である。

このような人物を、日本の防衛の根幹である、防衛庁の副大臣に据えておくことは、日本の安全保障上、危険である。
即刻、更迭すべきである、と思う。

それにしても、この言葉は、言ってはならない言葉である。
これで、安倍政権は、明確に、沖縄の県民や日本中の多くの国民と、対立関係にあることが、はっきりとした。

(2014/8/28)