2014年8月7日木曜日

エボラ出血熱の感染が拡大。ANNが”ニューヨークで入院男性にエボラ出血熱の疑い”と報じた。

エボラ出血熱の勢いが止まらない。
感染は拡大するばかりである。


1) ロイター が伝えた記事によると__

これまでに、1603件の感染が確認され、887人が死亡。致死率は55%強だという。

 西アフリカで過去最悪の感染規模となっているエボラ出血熱。致死率は過去の感染に比べるとまだ低いものの、専門家はこのまま犠牲者が増え続ければ、最終的にそれも時間の問題だとみている。
世界保健機関(WHO)の最新データによると、西アフリカではこれまでに1603件の感染が確認され、887人が死亡。致死率は55%強となっている。
これは、「ザイール株」のエボラウイルスによる過去14回の流行の平均致死率78.5%をはるかに下回る。ザイール株とは1976年に最初に同ウイルスが見つかったザイール(現コンゴ民主共和国)にちなんで命名された。WHOによると、過去の流行では、致死率が90%に上るケースもあったという。
専門家はエボラ出血熱の流行が収束に向かうとみているが、それとともに致死率も上昇する可能性があると指摘する。
今年2月から感染状況を注視している英ランカスター大学のウイルス学者、デレク・ギャザラー氏はロイターに対し、「流行が終わりに近づくにつれ、致死率はザイール株によるエボラ流行の平均致死率80%に迫っていくことが予想される」と語った。
英レディング大学のウイルス学者、ベン・ニューマン氏によれば、エボラ出血熱はウイルス感染から死に至るまで最長1カ月程度だという。
今回、感染が最初に確認されたギニアの致死率はすでに74%に達している。感染地域の致死率としては、リベリアとシエラレオネがそれぞれ54%と約42%となっているため、低く抑えられている。
ニューマン氏は新たな感染による結果が出るまでは数週間かかるとしたうえで、「シエラレオネに感染が広がったのはごく最近であるため、現時点で致死率はギニアよりかなり低いように見える」と述べた。
治療によって致死率が低く抑えられるという望みも少なからずある。ニューマン氏によれば、感染後すぐに治療が開始できれば、生存率はかなり上がるという。
エボラ感染に見舞われた西アフリカは世界最貧困地域の1つであり、公立の病院でも基本的な医療器具さえ不足していることが多く、衛生的な環境とも言い難い。

また、隔離され孤独な状態で死に至る恐怖や完全防備な医師への疑念から、治療をまったく受けようとしない患者もいる。こうしたケースは、致死率の統計にはカウントされない。』(ロイター 8/6)
「致死率は過去の感染に比べる」と「低いもの」、のだと記事は各倍。しかし、これには、カラクリがあるようだ。
それは、「治療をまったく受けようとしない患者」は、「致死率の統計にはカウントされない」と言うカラクリである。これは、驚くべきことである。
2) 一方、ANNが、報じた記事では

また、ANNは、”ニューヨークで入院男性にエボラ出血熱の疑い 新たな感染者か”というニュースを流した。(動画は、リンクできません)
https://www.youtube.com/watch?v=Ubcsoa8DmMQ

「ウイルス感染から死に至るまで最長1カ月程度」と記事は書くが、症状が現れる時期については、書いていない。おそらく、これも、まだ、解明できていないことのひとつなのであろう。

そうだとすると、大変だ。
これは、どこで、いつ感染したかが特定できない、という事を意味することになるからである。

そうなると、どうやら、米国でも感染者が出るのはないか、という予想が的中しそうだ。
もし、この__ニューヨークで入院男性にエボラ出血熱の疑い”__ ニュースが正しいすると、今後は米国においても、感染が広がる危険性が出てくる。

米国の関係者は、米国内においては、感染はないし、衛生環境が違うのだから、心配ない、と言っているが、そうでもなくなって来た、気がする。

この先には、いかなる世界が待ち受けているのであろうか。
「陰謀論者ら」が、また騒ぎ出すか。
(2014/8/7)