リベリアで、以前から懸念されていたことが現実になった。
1) ロイター が伝えた記事より__
リベリアの首都モンロビアで、エボラ出血熱の感染者の隔離施設が襲撃され、備品や食料が略奪された模様。
*”(エボラについての)日本政府のあり方への疑問”=BLOGOS
http://blogos.com/article/92527/政府への不満
(2014/8/19)
1) ロイター が伝えた記事より__
リベリアの首都モンロビアで、エボラ出血熱の感染者の隔離施設が襲撃され、備品や食料が略奪された模様。
『エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカ・リベリアの首都モンロビアで16日、感染者の隔離施設が襲撃され、備品や食料が略奪されたほか、患者が連れ去られた。医療関係者らが明らかにした。
関係者によると、同日夜に群衆が石を投げるなどして施設を襲ったという。
施設のあるウエストポイントでは、政府に対する住民らの信頼は低く、隔離施設を通じて地域にエボラ熱が広まるのではないかと不安もある。こうした不安の背景には、情報の不足やウイルスがもたらす影響への恐れがあるとみられる。
リベリアのほか、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアでは3月以降、死者が1000人以上に上っている。』(ロイター 8/18)
http://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0GH0SX20140817
「患者が連れ去られた」と書いているが、逃走したという情報もある。
とにかく、どちらにしても、大変な事態である。
2) 1日=5ドルの給料で働かされる人々
記事は、「政府に対する住民らの信頼は低」いことが、原因であるかのように書いている。しかし、そうではないような気がする。
WSJが掲載している記事によると、『政府に雇用されている多くの労働者の収入は1日当たりたった5ドル。
1時間=5ドルの間違いではない。1日=5ドルなのである。
ひと月で、わずか100ドル=9000円だ。
また、公務員による、不正の横行があるのだという。
『ルイス・ブラウン情報相は「内戦が長年続いたため、政府には記録を管理して職員が支援物資を盗まないようにする技術がない」と語った。』(同上)、と記事は書く。
労働者らの安い給料、公務員による略奪!の横行。これらが、市民の不満の原因ではないか。
それにくわえて、__各国からの応援者である、医療従事関係者らの高給料__現地の人々と比べての__や高待遇。これらへの不満が、鬱積しているのではないか。
3)(今)真っ先に必要とされているのが「使い捨てのゴム手袋」だ
WSJの記事は、続けて次のように書いている。
『・・・最前線で働く病院関係者によると、基本的な医療資材があれば感染の多くは避けられた可能性があるという。避けられなかったとしても、症状は抑えられていたかもしれない。その中でも真っ先に必要とされているのが使い捨てのゴム手袋だ。
この2つの医療センターは広さ500平方キロメートルを超えるゴムの木の森の中にある。Keraulahさんは言った。「私たちは世界最大規模のゴム農園の中にいる。それなのにゴム手袋がないばかりに人が死んでいる」』(同上)
4)安倍首相は、この重要な「チャンス」を見逃した。
安倍政権は、最近になって、ようやく、__
≪関連サイト案内≫
http://www.asahi.com/articles/ASG8D3DS8G8DUTIL00B.htmlhttp://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0GH0SX20140817
「患者が連れ去られた」と書いているが、逃走したという情報もある。
とにかく、どちらにしても、大変な事態である。
2) 1日=5ドルの給料で働かされる人々
記事は、「政府に対する住民らの信頼は低」いことが、原因であるかのように書いている。しかし、そうではないような気がする。
WSJが掲載している記事によると、『政府に雇用されている多くの労働者の収入は1日当たりたった5ドル。
1時間=5ドルの間違いではない。1日=5ドルなのである。
ひと月で、わずか100ドル=9000円だ。
また、公務員による、不正の横行があるのだという。
『ルイス・ブラウン情報相は「内戦が長年続いたため、政府には記録を管理して職員が支援物資を盗まないようにする技術がない」と語った。』(同上)、と記事は書く。
労働者らの安い給料、公務員による略奪!の横行。これらが、市民の不満の原因ではないか。
それにくわえて、__各国からの応援者である、医療従事関係者らの高給料__現地の人々と比べての__や高待遇。これらへの不満が、鬱積しているのではないか。
3)(今)真っ先に必要とされているのが「使い捨てのゴム手袋」だ
WSJの記事は、続けて次のように書いている。
『・・・最前線で働く病院関係者によると、基本的な医療資材があれば感染の多くは避けられた可能性があるという。避けられなかったとしても、症状は抑えられていたかもしれない。その中でも真っ先に必要とされているのが使い捨てのゴム手袋だ。
しかし、医療従事者は手袋を着用せずに多くの患者への対応を続けており、ウイルスに感染して死亡するリスクが大幅に高まっている。
リベリア保健省によると、12日の段階で、少なくとも36人の医療従事者がエボラ熱で死亡した。
ウイルスに感染したものの回復した多くの医療従事者やその同僚たちは精神的ショックを受けており、職場に復帰するよう説得するのは難しいかもしれない。
リベリアのドロタウン医療センターは先月閉鎖された。医師の助手をしていたMacFarland Keraulahさんによると、手袋の在庫がなくなり、スタッフは素手でエボラ熱患者の処置をするか、職場を去るかのどちらかを選ばなければならなくなったという。
4月以降、この医療センターには50組の手袋が入った箱が1箱届いただけだ。
4)安倍首相は、この重要な「チャンス」を見逃した。
安倍政権は、最近になって、ようやく、__
日本は感染予防活動を支援するために専門家を現地に派遣したほか、今月には150万㌦(約1億5000万円)の緊急無償資金協力を行うことを決めた、__と報じられた。(注①)
資金援助も重要であるが、いま必要とされているのは、エボラの感染を防ぐための、「ゴム手袋」である。これが、緊急に必要とされているものだ。何でもかんでも、お金で解決できると考えてはダメだ。
これは、日本の政府の__安倍政権の__情報収集能力の不足からくるものであろう。そうでなければ、今エボラが流行している地域を、重要視していないことが、その原因であろう。
安倍少々は、常々、「世界で貢献したい」と口にする。そうであれば、もっと早くに、必要な対策を講じるべきであった。
エボラ、感染の悪台を防ぐために協力を__しかも、真剣な協力を__すべきであった。そうしてこそ、初めて、日本が世界で名誉ある地位を占めることが出来た。
安倍首相は、この重要な「チャンス」を見逃した。
(注①)
”エボラ出血熱の封じ込めに向け支援強化を”=view point
≪関連サイト案内≫
*”JICA派遣20人退避へ エボラ熱の周辺3カ国から”=朝日
*”(エボラについての)日本政府のあり方への疑問”=BLOGOS
http://blogos.com/article/92527/政府への不満
(2014/8/19)