太平洋戦争中に、米軍が日本に対して行った、空襲を写したビデオが、公開された。

これは、朝日の記事とは、関係ない写真。

「珍しい」ものが、公開された。
太平洋戦争中に、＿＿日本にたいして＿＿米軍が行った、空襲の様子を写したビデオである。

大分、広島、愛媛、高知、茨城、鹿児島、佐賀各県の上空から撮影した「ビデオ」が公開された。それを、宇佐市の市民団体が、手に入れた。


◆　≪朝日ＤＩＧＩＴＡＬ≫が載せた記事より＿＿

『太平洋戦争の米軍による日本国内の空襲映像の収集活動を進めている大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」（平田崇英塾頭）は１０日、米国立公文書館から入手した空襲映像を公開した。

黒煙を上げて燃える旧国鉄の鹿児島駅など７県に関係する映像で、計１０分に及んでいる。将来的には地元・宇佐市平和資料館での公開を予定している。

　今回入手したのは１９４５年３～８月に米軍が撮った映像だ。

大分、広島、愛媛、高知、茨城、鹿児島、佐賀各県の上空から、戦闘機の主翼に取り付けられたガンカメラや、爆撃機に搭乗したカメラマンが撮影した。

　大分県分は４５年３月１９日午後、四国沖に進攻していた空母「ヨークタウン」の戦闘機４８機が大分市の大分海軍航空隊を攻撃後、臼杵市で機銃掃射をしている様子だ。

豊肥線の列車攻撃で死者が３人出たとされる。国民学校らしい建物も写っている。』(朝日ＤＩＧＩＴＡＬ　8/11）

＊　”ここに行けば、その動画を見る事が出来ます。”
　　　　　　　↓
http://www.asahi.com/articles/ASG8B5FL2G8BTPJB22L.html


◆　現在においても、負の遺産となっている。

この戦略的爆撃によって、日本の主要都市は、ほとんどすべてが、破壊尽くされた。

この事で、日本の戦後の復興も遅れた。
また、吉田首相が、日本の再武装に躊躇した理由も、ここにある。

日本の再武装にお金を掛けるより、経済の回復に、お金を回したのであった。
それは、米軍の占領が終わっても、日本に米軍が駐留し続ける原因を作りだした。

それは、現在においても、負の遺産となっている。
日米安全保障条約は、いまだにそのままであり、米軍基地もそのままだ。

この事が、どれだけの苦痛を、日本に与えているのかを考える時、果たして、吉田首相の判断が正しいものであったと、いう事が出来るであろうか。
大いに、疑問である。

航空機の夜間の訓練による、騒音に始まる、基地問題。
特に沖縄の基地問題は深刻だ。

辺野古では、自衛隊の艦船の出動まで取りざたされている。
本来は、国民を守るべき「軍隊」である自衛隊が、国民に銃を向けようとしている。

◆　日本は、その空爆を計画した指揮官に、勲章を送った。

特に、東京は、集中的に、空爆を受けました。
だが、何故か、京都と皇居だけは、空爆を受けずに済んだ。

京都は、文化財を燃やしてしまうことがためらわれた、と言われいる。
だが、本当の所は、原爆を落とす予定であった、とも言われる。

原爆を落す予定の都市は、＿＿その効果を知るために＿＿空爆が、避けられたからである。

皇居が焼かれなかったことについては、いろいろな憶測がなされている。
私は、この事は、＿＿太平洋戦争が、＿＿どんな戦争であったかを物語るものでもある、と考えるようになった。

確かに、第一次大戦を境に、戦争は総力戦になった。
従来の、戦場における戦いだけでなくなった。

いわゆる後方支援が重要視されるようになった。
その意味では、都市への空襲は、避けられないものであったかも知れない。

だが、そのために無辜の、多くの子供や女性、老人が犠牲になった。

東京空襲を指揮した、カーチス・ルメイは「我々は東京を焼いたとき、たくさんの女子どもを殺していることを知っていた。やらなければならなかったのだ。我々の所業の道徳性について憂慮することは―ふざけるな」と述べた。

日本は、そのルメイに、戦後のなってから＿＿日本に自衛隊の育成に貢献したとして＿＿勲章を送った。

（2014/8/11）