2014年8月27日水曜日

大手予備校の「代々木ゼミナール」が、来年度に全国27校のうち20校を閉鎖と、公表した。

代々木ゼミナール本部校
一時代が、終わった感がある。

1) YOMIURI online の記事より__

予備校の「代々木ゼミナール」が、来年度に、全国27校のうち20校を閉鎖すると正式に、発表した。

これで、残るのは、わずかに、7校のみとなる。

全国の受験生、同予備校で働く、講師などへの影響が、避けられない情勢になってきた。



『大手予備校「代々木ゼミナール」(本部・東京都渋谷区)は25日、来年度に全国27校のうち20校を閉鎖すると正式に発表した。
 26日から受講生や保護者向けに説明文書を発送する。40歳以上の職員には早期希望退職を募るという。少子化や現役合格志向で浪人生の減少傾向が続いており、大学進学を目指す現役生や中学生を対象にした塾経営に力を入れる方針だ。・・・
  一方、主要大学別や高校1、2年生向けの模試のほか、地方の塾や予備校に映像授業を配信する「代ゼミサテライン予備校」高校、大学から受託した補習や出張講義などは来年度以降も継続する。
 代ゼミの発表を受け、受講生や講師らには戸惑いが広がった。
 全国規模の予備校が少ない群馬県高崎市。来年度に閉鎖される高崎校に通う高校3年の男子生徒は「万一、浪人することになれば、新しい予備校を選び直さなければならず不安だ。何とか現役で受かるように頑張りたい」と話した。
 代ゼミの拠点校がなくなる熊本市。県立高校で進路指導を担当する教諭は「代ゼミの全国模試には、長年のデータの蓄積があったので廃止されるのは残念。進路指導の判断材料が減るが、他の業者などを利用し、生徒に影響が出ないようにしたい」と語った。
 一方、来年度以降も存続する東京の本部校に通う男子浪人生(18)は「最近は大教室でも前3列しか生徒がいないこともあった。今後、どうなるかわからないので何とか今年で乗り切りたい」と話した。・・・・』(YOMIURI online  8/26)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140825-OYT1T50124.html

2) 少子化の波を、もろに受けた

代々木ゼミナールは、1957年に設立され、1980年代には、駿台、河合塾と並んで、三大予備校として、認められるようになった、とされる老舗だ。

わずかに、30年余りの「栄華」であった、という事に成る。
少子化の波を、もろに受けた格好である。

もちろん、他にも理由がある、と思える。
受験環境の変化である。

最近のネットでの教育が、充実され始めたことによる影響がある。
わざわざ、予備校まで行かなくても、自宅で、勉強が出来るようになってきているのだ。

受験に関する情報も、わざわざ、予備校に通わなくても、手に入るようになって来た。

こうした影響も、大きいと思えるのだ。
たんに、少子化の波を受けたというだけではない、と思えるのである。

『「代ゼミサテライン予備校」、高校、大学から受託した補習や出張講義などは来年度以降も継続する』と記事は、書く。

おそらく、これが今後の戦略の基本方針となる事であろう。
それにしても、正規の学校が、予備校に「簒奪」されている現状は、今後も変わる事はないのであろう。

驚くべきことだ。
(2014/8/27)