2015年10月9日金曜日

「安倍首相の深慮遠謀」 河野議員、入閣後、早速ブログを閉鎖へ

自民党の国会議員のブログの事で、また騒ぎになっている。
今度は、河野太郎議員だ。
安倍首相の深慮遠謀で、河野太郎議員の入閣になった。河野氏は、早速、自身のブログを閉鎖した。現在「改修中」ということである。
これまでに、河野太郎衆院議員は、自民党の原発政策や、新国立競技場などについて、辛口のコメントをブログに書き込んでいた。

◆ これまでの発言は、何であったのか

さっそく、これを『朝日』」が取り上げ、記事にした。
自民党内きっての脱原発派として知られる、河野太郎衆院議員(麻生派)が初入閣した。河野氏はこれまで安倍政権の原発推進の方針に異議を唱えてきたが、7日の初閣議後の記者会見では持論を封印。また、原発再稼働を批判してきたブログは同日夜現在で「メンテナンス中」として、閲覧できない状態になっている。
河野氏は自身のブログ「ごまめの歯ぎしり」で、安倍政権の川内原発(鹿児島県薩摩川内市)再稼働について「核のゴミには目をつぶり、やみくもに再稼働しようというのは無責任です」と批判してきた。
 7日の記者会見で持論と政権方針との整合性を問われると「2012年の総裁選の時に、当時の安倍晋三候補は長期的には原子力への依存度を下げるとはっきりおっしゃっていた。ベクトルとしては同じ方向を向いている」と説明した。≫
驚くべきことには、安倍首相の「原子力政策」に対する姿勢と、河野議員の考えとの間に「大差はない」という発言している。


◆ 「青天の霹靂(へきれき)」にも等しい、「事件」

これまで、河野議員のブログを読み、その見解を支持してきた人々にとっては、「青天の霹靂(へきれき)」にも等しい、「事件」ではないかとおもわれる。

また、河野氏は、オリンピックに関しても、安倍政権に対し、「厳しい異見≫を出してきた。

私のブログから、拾ってみても、次のような発言をしていた。
<「競技場」建設 「東京五輪を返上せよ」の声が、出始めた>

「間に合わないからもうとりあえず目をつぶって作るというのは、最初のプランを白紙撤回した以上、やるべきではない。極端なことをいえばゼロオプションなら間に合う。2500億をやめて8万人を1800億で建てます、みたいなのは最悪の選択だと思います」
陸上競技場あるいはサッカー場は、新たに建設しなくともオリンピックを開催することはできます。
残る開会式・閉会式に関しては、現状では六万人収容のスタンドというIOCの条件があります。
しかし、それも開会式をスタジアムでやらない方法をとれば必要なくなります」
これらの発言は、安倍政権にとっては、「看過できない」ことであろう。「何も新国立競技場で、オリンピックの開会式をしないでもよいではないか」という主張であるのだから。


◆ 「私は、オリンピックを成功させる」

思うに、今回の安倍首相の選択は、「心憎いほどの」深慮遠謀のあとを見て取れる。もっとも、大半の国民に取っては、安倍首相の「魂胆」は、すでに、見通し済み、のことではあるが。

それは、ここに取り上げた朝日の記事へのツイートを呼んだだけでも、はっきりとわかる。

敵があまりに「強大」で、戦っても負けるとわかっているときは、無理な戦いをせずに、相手を自分の味方に引き入れる、というのが最善の「戦略である」とされる。

安倍首相も、この作戦を選択したのだと思う。それは、前例がある。
石破茂のことだ。安倍首相は、石破氏を入閣させることで、今回の総裁選を乗り切った。

石破氏を閣僚に引き入れることで、石破氏が、先日の総裁選に出馬することが出来ないようにした。そして、これは、見事に成功した。

安倍首相は、懸案の安保法案を、ともかくも「可決、成立」させた。首相にとって、次に来る最大の試練は、オリンピックの開催だろう。

これを「見事にやってのけて」、「有終の美を飾りたい」というのが、安倍首相の唯一の「望み」なのではないか。

それには、河野太郎議員が、最大の「障害」になる、と踏んだ。だから、河野氏を入閣させることで、その「口を封ずる」ことにした。これが、安倍首相の「真のねらい」であろう。

「姑息にも、程がある」と多くの国民は、感じているだろうが、そんなことは安倍首相にとっては、「どうでもいい」ことなのであろう。

今、安倍首相は思っていることだろう。

私は、オリンピックを成功させるつもりだし、「オリンピックを成功させれば、国民は理解してくれる」と。


(2015年10月9日)