2015年10月20日火曜日

 統合失調症「脳の、ミエリン量(リン脂質)が低下」 和歌県立医大

以前は、「精神分裂病」と称されていた。
今日では、「統合失調症」と呼ばれる。
幻覚や妄想、集中力低下などの症状を伴う。
で、統合失調症の患者の脳では、ミエリン量(リン脂質)が低下している」ことを、和歌県立医大の研究チームが解明した。


引き続き、「朗報」の第三段を投稿したい。

この病気の治療法が、医学にとっての「最後の難関になるであろう」、といわれる「病気」である。

完治するのが難しいと、される。(もっとも、これは、「聞きかじり」の情報である。)  

◆ 「日本経済新聞」(=共同)が報じた

統合失調症患者の脳では、神経細胞の突起を覆うミエリン(髄鞘=ずいしょう=)の量が低下していることが分かったと、和歌山県立医科大のチームが19日、発表した。

 ミエリンは主にリン脂質でできており、神経の情報伝達を促進する働きがある。量が減ると、脳内で正確な情報伝達ができなくなるとみられ、チームの金桶吉起教授は「発症してからの治療は難しく、早期発見や予防に役立てたい」と話す。

 統合失調症は幻覚や妄想、集中力低下などの症状が出て、社会生活が困難になるケースもある。≫




この研究チームによると、「これまで統合失調症の一因として、脳内のミエリンの形成不全が推測されていたが、実証されていなかった」ということだ。

他にも、脳の神経細胞同士の情報のやりとりをする、シナプス(神経情報をアウトプットする側とインプットされる側の間でやり取りをするための構造)の機能不全も指摘されており、金桶教授は「ミエリンの量だけで全て説明できるわけではなく、今後の課題だ」と述べた。(同上)


他の病気でも、同じことであるが、この病気は、本人はもとより、周りの家族や職場の仲間にとっても、「厄介な」病気である。

もっとも、人(医者などでも)によっては、これは「病気ではない」という認識をもつ向きもある。逆に言えば、それほどまでに、「分かりにくい病気」であるともいえる。

この病気の典型例は、「自分を失う」という特徴がもつ。だから、「失調」とよばれるのだろう。私などは、依然とままの「精神分裂病」と呼ぶ方が、解りやすいように思うのだが。

「精神」が「分裂」しているという言い方をすれば、患者の「人格を否定する」ことになるという訳なのであろうか。

何でも、言い換えれば済むという話ではなく、いかにして病気を治療し、完治させることが出来るかが、問題なのである。

患者や、家族にとっては、「どう呼ぼう」と、どうでもよいことだろう、と思うのだ。

要は、「患者」が、「普通に暮らして」いけるようになれば、それでいいだけの話である。

どちらにして、研究が進み、「患者」や、周りの家族などが「静かに過ごせる」日が少しでも、早く来るように、しっかりと研究を継続して行って頂きたい。

(2015年10月20日)

 統合失調症「患者の脳では、ミエリン量(リン脂質)が低下」 和歌県立医大

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