2014年7月24日木曜日

産経ニュ―スが、「安倍政権の“潮目”が変わった」という見方について、論評した。

これも、「面白い」_興味のある_記事である。
この事に関する記事を、ブログに投稿したばかりなので、尚更である。


1) 産経ニュ―ス が報じた記事より_
滋賀県の知事選後に、安倍晋三政権の“潮目”が変わったという論評は、正しいか、と述べ、そうではない、という。

『13日投開票の滋賀県知事選では自公両党が推した元経産官僚が敗北、民主党元衆院議員の三日月大造氏(43)が接戦を制した。

この結果をもって安倍晋三政権の“潮目”が変わったという論評もある。果たしてそうだろうか。
 告示後に集団的自衛権の行使容認に関する与党協議がまとめられ、閣議決定された直後から内閣支持率は下がっている。セクハラやじ問題も自民党のゆるみだという指弾もあった。

無党派層も動かず、自民党閣僚経験者が「滋賀県知事選は、頂門の一針だ」と警鐘を鳴らしているのももっともだ。・・・


それにしても、いただけないのは山口那津男代表(62)の発言の変わり方だ。集団的自衛権をめぐって昨年から年初にかけて安倍晋三首相(59)に政権離脱をほのめかすような、厳しい牽(けん)制(せい)を繰り返したのは周知の通りだが、

与党合意後の「週刊朝日」のインタビュー(「“腰砕け”批判に答える」)では「政党が異なれば当然、政策の違いもあります。でもそのたびに離脱、離脱と言っていたら、連立政権の信頼を失ってしまう」とさらりと語っている。』(産経ニュ―ス 7/24)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140724/stt14072408000002-n2.htm

当ブログに投稿した記事のタイトルは、「田中秀征氏。安倍政権が、年内に不支持率が支持率を上回る可能性が高いと、解説。」である。

この、田中秀征氏の論評は、この産経ニュースの記事の見方と、正反対である。その意味では、田中秀征氏は、_この産経ニュースのいう知事選後において_「潮目が変わった」という評価をした、一人だ。

2) 「潮目が変わった訳ではない」と判断する根拠は、何か

さて、この記事が、「潮目が変わったわけではない」と判断する根拠について、まとめてみた。それは、以下の8点ある。

① 公明党の出足しが遅かった。
② 創価学会(支持母体の)が、集団的自衛権の問題に、慎重であった。

③ 公明党内での、コンセンサスが不十分であった。
④ 公明党は、官邸の必死の要請に応じず、反応が鈍かった。

⑤ 公明党の政権からの、「離脱はない」ので、今後も政権は安定する。
⑥ 無党派は、景気次第で、どっちにでも「転ぶ」

⑦ 原発再稼働への反対派の動きは、「アベノミクス」次第である。
⑧ 山口公明党首の発言が大きく、影響した。

3) 「潮目が変わったか否か」は、すぐに、結果が出る。

たくさんの根拠が示されている。だが、これらは、一言で、言える。
それは、「滋賀県の知事選で負けた原因は、公明党にある。」という見方をしている、という事に尽きる。

自民党の選択に誤りがあって、負けた訳ではない、という認識であろう。
安倍内閣の支持率は、_集団的自衛権の閣議決定で_確かに、下がっている。_だが、それは、折り込み済の事である。

セクハラヤジも影響した。自民党の緩みであるとの、指摘もある。_だが、それは、今後、引き締めればいい。

要するに、これらの事では_上に挙げた8点_安倍政権が崩壊するような原因には、ならない。これが、この記事の結論である。

これをどう評価するかは、産経ニュースの、この記事を書いた記者に任せよう。
この産経ニュースの記事を読んだ、読者に任せよう。

潮目が変わったか否か」は、すぐに、結果が出る。

沖縄の知事選。
福島の知事選。

この、二つの大きな選挙が、判断を下してくれるであろう。
果たして、日本の国民は、いかなる選択をするのであろうか・・・。

(2014/7/24)