自衛隊機RFー4EJ |
言った人も、違っていた。
1) 「shuueiのメモ」 さんのブログより_
「カミソリ」といわれた、故後藤田正晴氏についての話である。
のちに後藤田さんにロングインタビューしたとき、なぜ中曽根首相にあえて逆らったか聞いてみた。「憲法上できないということもあるが、国民にその覚悟ができていたかね。できていなかったんじゃないか」と後藤田さんは明かした。
戦争が起きたら、戦地に行くのは安倍さんではない。われわれ昭和生まれの年配者でもない。自分の国が侵されたときならばともかく、他国の戦争にまでしゃしゃりでて、若者に血を流させる覚悟なんて、私たちはとうてい持てない。
2) のどに引っかかった骨が、ようやくとれた
大分前から、ずっと頭に引っかかっていた。それで探していた。やっと見つけることが出来た。のにの引っかかった骨が、ようやくとれた、という気がする。
実は、これは、故橋本竜太郎氏が言った言葉だ、と思っていた。人間の記憶とは、あまりアテにはならないものである。その点、今はネットがあるから、有り難い。
反面、いい加減な事を言うと、とんでもない目に合うことになる。もちろん、政治家の話である。われわれ、一般の国民が何を発言しようが、それは自由だ。もちろん、相手が、普通の人であれば、_相手の名誉を傷つけるようなことを言えば_罪を問われる可能性がある。
政治家に向かって言う場合とは、訳が違う。ここを「はき違える」と、とんでもない目にあうことになる。ここが肝心な所だ。
3) 安倍首相が述べた事は、個別的自衛権である
前置きが長くなった。
「アリの一穴」の話である。
上の話は、安倍政権が、集団的自衛権の行使容認の閣議決定を、発表する前のこと。
今は、もう、その決定がなされた後である。この決定について、論者の中には、これで却って「集団的自衛権が発動できない」ことになった、と解説する人々がいる。安倍首相が述べた事は、個別的自衛権である、と主張する人々がいる。
公明党の山口代表もその一人だ。山口代表は、週刊朝日にインタビューに答えて、こう言っている。
『公明党は昨夏の参院選でも「行使容認に断固反対」と言っていたのに、なぜ変わったんだとの批判を受けています。
私が反対していたのは、外国の防衛を目的とする全面的な集団的自衛権の行使。
今回の閣議決定ではそれを認めていません。あくまで自国防衛のための武力行使で、限定的なものになっています。いわゆる集団的自衛権は認めていない。個別的自衛権に毛が生えたものと、そう理解しています。』(7月25日 掲載分)
要するに、大した解釈の変更ではない、と言っている。基本的には、「従来の解釈と何ら、変わりはない」と言う認識である、と述べている、のである。
4) 「この度の戦い」は、「公明党が勝利を得た」
この山口氏の認識が正解である、と言うのである。最近知られるようになって来た、佐藤優氏などが言っている。佐藤氏は、「この度の戦い」は、「公明党が勝利を得た」、とまで極論する。
果たして、そうなのであろうか。
「限定的な容認である」
「三要件が満たされない限り、行使はない」
「自衛隊が海外に出て行って、武力行使をすることは、絶対にない」
本当に、これらの言葉を信用していいのであろうか。後藤田氏のいう「アリの一穴」のたとえ話を忘れてしまって、いいのであろうか。私には、とてもそうは思えない。肝に銘じておくべき話である、と思う。
(2014/7/28)